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『モダンファミリー』シーズン8第17話は、高校の最終学年を迎えたルークとマニーのもとに、出願した大学から次々に合否が届く回です。ルークには不合格が続き、マニーには対照的に、合格の知らせが重なります。
結果の受け取り方、合格と不合格の言い表し方、そして親の母校との関係。アメリカの大学の合否通知をめぐる文化と、そこに出てくる英語を場面とともに紹介します。
合否はウェブとメールで届く
物語は、フィルがルークに声をかける場面から始まります。
Phil: Hey, buddy.
(よう、相棒。)Luke: Nothing! Sorry.
(何でもない! ごめん。)Luke: Habit.
(くせで。)Luke: I’m not actually doing anything wrong.
(別に悪いことしてるわけじゃないんだ。)Luke: Just checking to see if I got into A.S.U.
(A.S.U.に受かったか確認してただけ。)Phil: Without us?! Guys, get in here! It’s happening!
(俺たち抜きで?! みんな来てくれ! 始まるぞ!)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
アメリカの大学では、合否を出願者専用のウェブサイトやメールで知らせることが多いと言われます。決まった日時に結果が公開され、出願者が自分でログインして確かめる形もよく見られます。
以前は郵送の封筒で届くのが一般的で、合格の場合は同封の書類が多く封筒が厚い、という言い方もあったとされます。今も書類を郵送する大学はあり、通知の方法や時期は大学によって異なります。ルークの check to see if ~ は「〜かどうか確かめる」、get into ~ は「〜に受かる」「〜に入る」で、合否の話題でよく使われる組み合わせです。フィルの It’s happening! は「いよいよだ」「始まるぞ」と、待っていたことが起きる瞬間の決まり文句です。
フィルが家族を呼んだ理由は、クレアの説明で分かります。
Claire: Phil saw videos online of families celebrating the moment their kid got into college.
(フィルはネットで、子どもの大学合格の瞬間を家族で祝う動画を見たのよ。)Phil: For pure drama, you can’t beat that thing when an entire family’s nervous anticipation turns into an explosion of utter joy.
(ドラマとしては、家族全員のはらはらした期待が、一気に大喜びに変わる瞬間にかなうものはないね。)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
合否の画面を開く瞬間を撮影し、動画として共有する家庭もあるとされます。nervous anticipation は「緊張まじりの期待」で、結果を待つ時間の空気をよく表す言い方です。ところが、ルークが画面の文面を読み上げると、結果は不合格でした。
「six for six」と「super accepted」
一方、マニーには明るい知らせが届いています。
Manny: Oh, what a B-U-tiful morning.
(ああ、なんてB.U.(ビューティフル)な朝だろう。)Manny: I joke because I’ve been accepted to B.U.
(冗談を言ったのは、B.U.に合格したからです。)Gloria: Oh, Manny, I’m so proud of you!
(まあ、マニー、本当に誇らしいわ!)Manny: I’m six for six.
(6校中6校です。)Manny: So many suitors not sure which to choose from.
(求婚者が多すぎて、どれを選べばいいか迷いますね。)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
アメリカでは、出願者が複数の大学に同時に出願することが一般的と言われます。be accepted to ~ は「〜に合格する」の改まった言い方で、six for six は「6回中6回成功」という言い方です。合格した大学を suitors(求婚者)にたとえ、選ぶ立場になったことを表しています。複数校から合格を得ると、出願者側がどこに進むかを決める段階に移る、という流れがあるとされます。
ダンフィー家では、ルークの不合格が重なったあと、クレアが「これ以上強烈に落とすことはできない」という意味で super reject と口にします。その言葉と対になるように、マニーにも別の知らせが届きます。
Manny: Wow.
(わあ。)Manny: I just got super accepted to Michigan.
(ミシガンにものすごく合格しちゃった。)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
super accepted は正式な用語ではなく、super reject と同じく冗談の誇張です。合否の基本の言い方は、合格が get in / be accepted、不合格が didn’t get in / be rejected と整理できます。合格者の枠が空くのを待つ補欠は waitlist と呼ばれ、be put on the waitlist のように使われます。
「legacy」と入学事務局
ダンフィー家に届いたもう一通は、フィルの母校からのメールでした。
Phil: It’s an e-mail for Luke from my alma mater.
(ルーク宛てに、俺の母校からメールだ。)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
ルークを呼ぼうとするフィルに、クレアは先に読むよう勧めます。
Phil: Claire, I am as anxious as you are to find out if he’s gonna be a Bulldog like his old man, but we can’t violate his trust.
(クレア、あいつが親父と同じブルドッグになれるか知りたいのは俺も同じだ。でも信頼を裏切るわけにはいかない。)Phil: Sure, we could mark it as unread to cover our tracks, but we’d know
(そりゃ、未読に戻して痕跡を消すことはできるけど、俺たちは知って…)Claire: He didn’t get in.
(不合格よ。)Phil: What?! He’s a legacy! Bulldog drool courses through his jowls!
(何だって?! あいつはレガシーだぞ! ブルドッグのよだれが頬を流れてるんだ!)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
alma mater は「母校」です。legacy は、親など家族がその大学の卒業生である出願者を指す言い方で、選考でそれを考慮する大学もあるとされます。扱いは大学によって異なり、合格が約束されるものではありません。フィルの驚きは、その期待が外れたことから来ています。
この後フィルとクレアが大学を訪ねる場面では、入学審査の担当者を指す言葉も出てきます。
Phil: We’re here to see the Dean of Admissions.
(入学担当の学部長に会いに来ました。)Phil: We called.
(電話してあります。)Phil: We’re the Dunphys.
(ダンフィーです。)Receptionist: Ah.
(ああ。)Receptionist: I’ll tell Dean Hinden you’re here.
(ヒンデン学部長にお伝えします。)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
Dean of Admissions は、入学審査を担う部署の責任者の肩書きとして使われます。admissions は複数形で「入学審査」「入学者選抜」を指し、admissions office(入学事務局)、admissions officer(入学審査の担当者)のような組み合わせでも見かけます。そして家族が集まった場では、最後の1校の結果を待つ時間が訪れます。
Phil: Okay, everybody, gather round.
(よし、みんな集まって。)— Luke has one more college to hear from, and I got a good feeling about this one.
(ルークにはあと1校、結果待ちの大学がある。今度のはいい予感がするんだ。)Modern Family Season8 Episode17 (Pig Moon Rising)
hear from ~ は「〜から連絡をもらう」で、one more college to hear from は「まだ結果が届いていない大学があと1校」という意味になります。
まとめ|合否通知をめぐる英語
オンラインで確かめる get into、合格を表す be accepted to と six for six、不合格の didn’t get in、そして legacy や Dean of Admissions。合否通知の場面には、アメリカの大学進学の仕組みを映す言葉が詰まっていると言えます。
ルークとマニーの最終学年を追いながら、次回も『モダンファミリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
親が大学に掛け合う場面や、家族の隠しごとが明るみに出る場面の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。


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