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『モダンファミリー』シーズン4第17話では、ミッチェルとキャメロンの古い友人サルが、出会って間もない相手との挙式を知らせにやって来ます。知らせを受けた2人は驚きながらも祝福しますが、当のサルは、式を前にして迷いを口にし始めます。
大きな知らせの切り出し方から、決断前の不安をなだめる言葉、そして迷いを断ち切る一言まで、会話の流れに沿って順に見ていきます。
「Ready? I’m getting married!」と驚きの聞き返し
遅い時間にミッチェルとキャメロンのもとへやって来たサルは、前置きのあとでこう切り出します。
Sal: Ready? I’m getting married!
(いい? 私、結婚するの!)Cameron: Oh, my gosh! Congratulations!
(うそ、すごい! おめでとう!)Mitchell: Oh, wow!
(わあ!)Sal: I know!
(でしょ!)Modern Family Season4 Episode17 (Best Men)
Ready? は「準備はいい?」と、聞き手の注意を引いてから大事な話を出す前置きです。be getting married の進行形は、近いうちに決まっている予定を表します。祝福を受けたサルの I know! は「分かってる!」ではなく、「でしょ!」と相手の喜びに乗っかる相づちとして働いています。キャメロンの Oh, my gosh! も、驚きと喜びを一度に表す間投詞で、Oh, my God! を少し柔らかくした形として使われます。
サルによると、相手のトニーとは「I met him three months ago.」、つまり出会って3か月です。さらに日程を聞いたキャメロンは、思わず聞き返します。
Sal: Oh, and it’s next Friday.
(あ、それと、来週の金曜なの。)Mitchell: Oh.
(えっ。)Cameron: What, it’s next Friday?
(何、来週の金曜?)Sal: Yeah.
(そう。)Modern Family Season4 Episode17 (Best Men)
Oh, and ~ は「あ、それと」と、重要なことをついでのように付け足す前置きです。キャメロンの What, ~? は、相手の言葉をそのまま繰り返して驚きを示す聞き返しで、日程の近さに対する反応がよく伝わってきます。
- A: Oh, and the meeting is tomorrow.
(あ、それと、会議は明日だから。) - B: What, it’s tomorrow?
(え、明日なの?)
「It’s perfectly natural to ~」となだめる言葉
式を前にして、サルは取り乱し始めます。ミッチェルは、こう声をかけます。
Mitchell: It’s perfectly natural to have a panic attack before making a big life decision.
(大きな人生の決断の前にパニックになるのは、ごく自然なことだよ。)Sal: What if it’s the wrong decision? What if Tony’s not the guy?
(もし間違った決断だったら? トニーがその人じゃなかったら?)Modern Family Season4 Episode17 (Best Men)
It’s perfectly natural to ~ は「〜するのはごく自然なことだ」と、相手の不安や反応を「よくあること」として受け止める言い方です。a big life decision は進学・転職・引っ越しなど、人生を左右する決断を広く指します。have a panic attack はここでは「パニックになる」くらいの口語的な意味で使われています。
サルは What if ~? を重ねて、「もし〜だったら?」と最悪の可能性を次々に口にします。the guy は文脈によって「運命の相手、その人」を指すことがあり、ここでもトニーがその相手なのかという迷いを表しています。続いてキャメロンも声をかけます。
Cameron: Okay, you need to focus, Sal.
(いい、集中して、サル。)Cameron: You are about to make a sacred, lifelong commitment.
(神聖な、一生の誓いを立てようとしてるんだから。)Sal: Aah! You are not making this better!
(ああもう! 全然ましになってない!)Modern Family Season4 Episode17 (Best Men)
you need to focus は「集中して」と気持ちを立て直させる一言ですが、キャメロンが続けた sacred, lifelong commitment は、決断の重さをかえって強調する言葉です。サルの You are not making this better! は「余計に悪くしてる!」という返しで、励ましが逆効果になったときに返す一言と言えます。
「What’s the worst that can happen?」で開き直る
トニーの名前を口にしたあと、サルは自分で迷いを断ち切ります。
Sal: Okay, you know what? I’m gonna marry him.
(よし、分かった。私、彼と結婚する。)Sal: What’s the worst that can happen? I get a divorce.
(最悪どうなるっていうの? 離婚するだけでしょ。)Modern Family Season4 Episode17 (Best Men)
you know what? は「あのね」「よし」と、考えがまとまったことを示す前置きで、直後の I’m gonna ~ と組み合わせると決意の宣言になります。迷いの言葉を重ねた直後に、この短い前置きで流れを切り替えている点が印象的です。
What’s the worst that can happen? は「起こりうる最悪の事態は何?」と自分や相手に問いかけ、「それほど悪いことにはならない」と不安を小さくする言い方です。サルは答えまで自分で口にしており、半ば冗談の開き直りになっています。重い lifelong commitment という言葉のあとだけに、極端に軽い答えとの落差がおかしみを生んでいます。迷いを並べた What if ~? と、それを打ち消す What’s the worst ~? が、同じサルの口から続けて出てくる流れが見どころです。
使うときは、本当に深刻な事態が考えられる場面では軽すぎて聞こえることもあるため、相手の状況を見て選びたい一言です。
- A: I’m nervous about asking for a raise.
(昇給をお願いするの、緊張するな。) - B: What’s the worst that can happen? They say no.
(最悪どうなるの? 断られるだけだよ。)
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| Ready? | 大事な知らせの前置き |
| What, it’s next Friday? | 驚いて聞き返す |
| It’s perfectly natural to ~ | 不安を「よくあること」と受け止める |
| What if ~? | 最悪の可能性を口にする |
| You are not making this better! | 励ましが逆効果だと返す |
| What’s the worst that can happen? | 不安を小さくして開き直る |
まとめ|決断の直前に揺れる気持ち
知らせの前置き Ready?、驚きの What, it’s next Friday?、なだめる It’s perfectly natural to ~、迷いの What if ~?、そして開き直りの What’s the worst that can happen?。決断前の気持ちの揺れが、短い一言の連なりで描かれています。
迷いと決意が行き来する会話の英語を、これからも『モダンファミリー』の場面とともに味わっていきましょう。
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