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『モダンファミリー』シーズン4第11話は、大みそかの一夜を描いた回です。ジェイが家族を連れてパームスプリングスのホテルへ向かう一方、家では子どもたちが留守番をしながら年越しを迎えます。
大みそかの予定づくり、真夜中まで起きていることへのこだわり、年越しが時間を意識させるという見方まで、劇中の会話を手がかりにアメリカの年越しの過ごし方を見ていきます。
大みそかの予定と「パッケージ」
ジェイは、家族で過ごす大みそかの計画をこう語ります。
Jay: For New Year’s Eve, we’re taking Phil and Claire and Mitch and Cam to this amazing hotel I used to go to in Palm Springs.
(大みそかは、フィルとクレア、ミッチとキャムを、昔通ってたパームスプリングスの最高のホテルに連れて行くんだ。)Jay: They got a whole package– dinner, dancing, toast at midnight.
(パッケージが全部そろってる。ディナーにダンス、真夜中の乾杯。)Jay: I mean, what more do you need?
(つまり、ほかに何がいるってんだ?)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
New Year’s Eve は12月31日の大みそか、元日は New Year’s Day です。アメリカでは、ホテルやレストランが大みそか向けに食事や音楽、真夜中の乾杯をセットにしたプランを用意することが多いと言われます。乾杯にはシャンパンなどの発泡性の飲み物が使われることが多いようですが、過ごし方は地域や家庭によってさまざまです。
大みそかの過ごし方には、自宅や友人宅でのホームパーティー、外のレストランやバーでの食事など、いくつもの選択肢があるのが一般的なようです。選択肢が多い分、毎年の予定を決めること自体が悩みの種にもなりがちです。キャメロンとミッチェルはこう話します。
Cameron: Every New Year’s Eve, it’s like, “what are we gonna do? What are we gonna do?” So we were happy that Jay planned this whole thing.
(毎年大みそかになると、「どうする? どうする?」ってなるんだよ。だから、ジェイが全部計画してくれてうれしかったんだ。)Cameron: It really, you know, takes the pressure off of having to outdo ourselves.
(自分たちでこれまでを超えなきゃっていうプレッシャーがなくなるしね。)Mitchell: Yeah, and how are we gonna possibly top last year?
(そうそう、去年を超えるなんて、どうやったって無理だしね。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
top は動詞で「〜を上回る」を表します。直後に去年の大みそかの様子が短く挟まれ、夜10時の時点で「もう過ぎた?」と聞いてしまうような年越しだったことがうかがえます。ミッチェルの一言は冗談めかした言い方と読めます。ホテルに着くと、今度はジェイが思い出の場所の変化を認めます。
Jay: Okay, so the place is not what it used to be.
(まあ、昔ほどの場所じゃなくなってるのは確かだ。)Jay: But we’re gonna have fun.
(でも楽しくやろうぜ。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
not what it used to be は「かつてのようではない、昔ほどではない」という言い方で、場所や物、人の調子について広く用いられる表現です。used to be が「以前はそうだった」を示すので、昔を知る人だからこそ出てくる一言です。それでも we’re gonna have fun と続ける一言には、計画を立てた側として大みそかの夜を盛り上げようとする姿勢が読み取れます。
「make it to midnight」と真夜中へのこだわり
クラブに出かけたミッチェルとキャメロンは、そこでは飲み物も頼めずにいました。その後の場面で、キャメロンが帰ることを持ちかけます。
Cameron: Maybe we should just go get some frozen yogurt and call it a night.
(もうフローズンヨーグルトでも食べて、今夜はお開きにしようか。)Mitchell: No, Cam, come on.
(だめだよ、キャム、ねえ。)Mitchell: We can’t have another New Year’s where we don’t even make it to midnight.
(真夜中までもたない大みそかなんて、もう繰り返せないよ。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
call it a night は「今夜はこれでおしまいにする」、make it to ~ は「〜までたどり着く、間に合う」です。we don’t even make it to midnight で「真夜中にさえたどり着けない」となり、日付が変わる瞬間まで起きていられない年越しを指しています。
アメリカでは、日付が変わる直前に10から数を数え下ろすカウントダウンをして、新年を迎える過ごし方が広く親しまれているようです。大都市の広場に人が集まり、その様子をテレビで見ながら家で年を越す人も多いと言われます。年が明けた瞬間を一緒に迎えることを大切にする人にとっては、真夜中前に寝てしまうのは物足りない年越しということになるのかもしれません。もちろん、早めに休んで元日を迎える過ごし方も珍しくありません。
年越しが時間を意識させる
留守番中の家でも、年が変わる直前、ヘイリーがこう口にします。
Haley: New Year’s is so weird, the way it makes you think about time.
(大みそかって変だよね。時間のことを考えさせられちゃう。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
ヘイリーは続けて、だから人は楽しまなければと自分を追い込むのだと話します。
Haley: I think that’s why people put so much pressure on themselves to have fun.
(だからみんな、楽しまなきゃって自分にすごくプレッシャーをかけるんだと思う。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
put pressure on oneself は「自分にプレッシャーをかける」という意味です。大みそかは1年の区切りとして特別な夜と受け止められやすく、新年の抱負(New Year’s resolution)を立てる習慣もよく知られていると言われます。
ただ、その分「何か特別なことをしなければ」という気持ちが生まれやすいことは、キャメロンの「どうする? どうする?」やミッチェルの真夜中へのこだわりにも重なって見えます。ホテルの大人たちと家の姉妹という離れた場所の会話が、同じ大みそかの気分でつながっているのがこの回の面白いところです。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| New Year’s Eve | 大みそか |
| New Year’s Day | 元日 |
| toast at midnight | 真夜中の乾杯 |
| make it to midnight | 真夜中まで起きている |
| call it a night | 今夜はお開きにする |
| New Year’s resolution | 新年の抱負 |
年が明けると、Happy New Year! と声をかけ合います。返事は You too. や Happy New Year! など、相手に同じ言葉を返す形がよく見られます。
まとめ|年越しの過ごし方と英語
ホテルの toast at midnight のパッケージ、毎年の予定を top last year と比べる気持ち、真夜中まで make it to midnight したいというこだわり。劇中の大みそかから、アメリカの年越しの過ごし方と、それにまつわる英語が見えてきます。
年末年始の場面に出会ったときは、登場人物の過ごし方にも目を向けてみると、会話の背景がぐっと見えやすくなるはずです。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、ディナーを抜け出す口実や、留守番をする姉たちの英語も扱います。


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