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『モダンファミリー』シーズン4第11話では、ジェイが家族を連れて、パームスプリングスのホテルで年越しをする計画を立てます。ところがホテルに着くと、クレアたちもミッチェルたちも、それぞれ用意されたディナーを抜け出す相談を始めます。
今回は、予定をすっぽかすときの口語、仮病を演じる段取りの言い方、体調不良をぼかして伝える一言を、会話の順に見ていきます。
「bag」と「ditch」で予定を抜ける相談
ホテルの従業員から近くの温泉の話を聞いたあと、クレアはフィルにこう持ちかけます。
Claire: I say we bag dinner with my dad, and go find that hot spring.
(パパとのディナーはパスして、あの温泉を探しに行こうよ。)Phil: Honey, we can’t just ditch your father.
(ハニー、君のお父さんを置いてけぼりにはできないよ。)Phil: He wanted us all to be together.
(みんな一緒にいたいって言ってたんだから。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
I say we ~ は「〜しようよ」と自分の案を出すときのくだけた前置きです。ここでの bag は「(予定を)取りやめる、パスする」という口語で、bag dinner は「ディナーをやめにする」ということです。
フィルの返す ditch は「(人や予定を)置いて去る、すっぽかす」という意味の口語です。we can’t just ditch ~ の just が「ただ黙って置いていくわけにはいかない」という気持ちを添えるのがポイントです。続く He wanted us all to be together. で、計画を立てたジェイの気持ちを理由に挙げているのが分かります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| bag dinner | ディナーをやめにする |
| ditch someone | 人を置いていく、すっぽかす |
| I say we ~ | 〜しようよ(提案) |
どちらもくだけた場面で使われる語で、改まった断りの場面では cancel や skip のほうが無難と言えます。
- A: I say we skip the meeting and grab lunch.
(会議はパスして、お昼を食べに行こうよ。) - B: We can’t just ditch it. The boss is expecting us.
(黙ってすっぽかすわけにはいかないよ。上司が待ってるんだから。)
仮病を演じる段取りの言い方
別の部屋では、ミッチェルとキャメロンの間でも、同じディナーをどう抜けるかの相談が始まります。ミッチェルがキャメロンに持ちかけた案は、仮病でした。
Mitchell: Um, y-you could pretend to get sick at the table.
(えっと、テーブルで具合が悪くなったふりをすればいいよ。)Mitchell: You know, fake a cough, stomachache, dealer’s choice.
(ほら、咳とか腹痛とか、そこは好きに選んで。)Mitchell: I don’t care.
(何でもいいから。)Mitchell: Just sell it and get us out of there.
(とにかくそれらしく演じて、僕たちをあそこから連れ出してよ。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
pretend to ~ は「〜するふりをする」、fake は「〜をよそおう、でっち上げる」です。fake a cough で「咳をしているふりをする」になります。
dealer’s choice は、トランプでカードを配る人(dealer)がゲームの種類を決めることから、「どれにするかはお任せ」という意味で使われる言い回しです。咳か腹痛かは相手に任せる、という軽い口調が伝わってきます。
sell it は「売る」ではなく、「本当らしく見せる、うまく演じ切る」という意味の口語です。演技や言い訳を相手に信じ込ませる場面で使われることが多い表現です。get us out of there の us から、ミッチェルが2人そろって抜け出すつもりでいることが読み取れます。
- A: Just act surprised when you open the door.
(ドアを開けたら、とにかく驚いたふりをしてね。) - B: Got it. I’ll sell it.
(分かった。それらしく演じるよ。)
「coming down with」と口実の取り合い
ディナーの席では、グロリアが居眠りしてしまう一幕のあと、クレアが体調不良を口にします。
Claire: I think I might be coming down with a little something.
(ちょっと何かにかかりかけてるみたいなの。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
come down with ~ は「(病気)にかかる、かかりかける」という意味で、進行形にすると「なりかけている」感じが出ます。a little something は病名をはっきり言わずにぼかすときに添える語句です。I think I might と控えめな言葉を重ね、深刻に聞こえないように伝える一言と言えます。
この一言を聞いたミッチェルとキャメロンの反応が、次のやり取りです。
Cameron: I know.
(だよね。)Cameron: I drank out of her glass earlier.
(さっき彼女のグラスで飲んじゃったし。)Mitchell: No.
(違うよ。)Mitchell: She’s stealing our excuse.
(僕たちの口実を横取りしてる。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
excuse は「言い訳」のほかに「(何かをしない・抜けるための)口実」という意味でも使われます。steal one’s excuse で「口実を横取りする」となり、ミッチェルたちが用意していた仮病の筋書きを、クレアに先に使われてしまったことを示す一言です。drank out of her glass は「彼女のグラスから飲んだ」で、キャメロンは自分にもうつったかもしれないと言い出します。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| pretend to get sick | 具合が悪いふりをする |
| sell it | それらしく演じ切る |
| come down with a little something | 体調不良をぼかして伝える |
| steal one’s excuse | 口実を横取りする |
- A: I’m not feeling great. I think I’m coming down with a cold.
(調子が良くないんだ。風邪をひきかけてるみたい。) - B: Then go home early and get some rest.
(じゃあ早く帰って休んで。)
まとめ|抜け出す相談と口実の英語
bag dinner や ditch で予定を抜ける相談をし、pretend to get sick、fake a cough、sell it で仮病の段取りを組み、coming down with a little something で体調不良をぼかす。一つの夕食をめぐって、口実の英語がそろって見えてくる回です。
これからも『モダンファミリー』の会話を観ながら、場面ごとの英語を一緒に拾っていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、留守番をする子どもたちや年越しの瞬間の英語も扱います。


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