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『モダンファミリー』シーズン4第11話では、大人たちが年越しに出かけ、ヘイリーとアレックスがリリーも預かって家で留守番を任されます。二階にある弟の部屋の様子が気になるうちに、ヘイリーの口から、親がよく使うような言葉が次々に出てきます。
今回は、「責任者」をめぐるやり取り、親子げんかで耳にする決まり文句、そして弟の成長を惜しむ姉たちの一言を、場面の順に見ていきます。
「in charge」と「figurehead」で押しつけ合う責任者
出かける前、クレアはリリーを預かる留守番の体制をこう確認します。
Claire: Well, I’m sure Uncle Mitchell will feel much better leaving Lily here knowing that you’re in charge.
(まあ、あなたが責任者だって分かってれば、ミッチェルおじさんも安心してリリーをここに預けられるわね。)Claire: You know you’re really in charge, right?
(本当は自分が責任者だって、分かってるわよね?)Alex: How do you know I don’t have a party? Okay, fine.
(私がパーティーを開かないって、なんで言い切れるの? ……はいはい、分かった。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
be in charge は「担当している、責任を持っている」という意味です。2文目の really が「名目ではなく実際に」という含みを加え、念押しの響きを帯びます。ヘイリーへのこの念押しに、続けてアレックスが言い返す流れです。
Okay, fine. は、言い返したあとで「はいはい、分かった」と引き下がるときの短い返事です。不満を残しつつ相手の言い分を受け入れる響きがあり、親子やきょうだいの会話でも使いやすい形と言えます。
- A: You’re in charge while I’m out.
(私が出かけてる間は、あなたが責任者よ。) - B: Okay, fine. I’ll keep an eye on everyone.
(はいはい、分かった。みんなを見ておくよ。)
その後、ルークの部屋の様子が気になり始めたとき、その「責任者」がどちらなのかが話題にのぼります。
Alex: Do something.
(何とかしてよ。)Alex: You’re in charge.
(責任者なんだから。)Haley: Oh, please.
(やめてよ。)Haley: We both know I’m just a figurehead here.
(私がここじゃ名ばかりの責任者だって、2人とも分かってるでしょ。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
figurehead は、船首の飾りの像を指す語から転じて「名目だけの長、お飾りのトップ」を表します。We both know ~ は「お互い分かってるよね」と前置きして、相手も認めている事実として話す言い方です。Oh, please. は「やめてよ、よく言うよ」とはねつける相づちで、責任を押しつけ合う姉妹の会話が見どころです。
「Because I said so.」と親の決まり文句
ヘイリーとアレックスはルークの部屋に入り、ヘイリーは部屋に来ていた女の子を帰らせることにします。ルークは納得しません。
Luke: Why does she have to go?
(なんで帰らなきゃいけないの?)Haley: Because I said so.
(私がそう言ったから。)Luke: You’re not the boss.
(姉ちゃんはボスじゃないだろ。)— Don’t talk back to your sister.
(お姉ちゃんに口答えしないの。)Luke: Ugh! I hate you!
(うわっ! 大っ嫌いだ!)Haley: You hate me now, but someday you’ll thank me! I think I owe mom a huge apology.
(今は嫌いでも、いつか感謝するから! ……ママにすっごく謝らなきゃいけない気がする。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
Because I said so. は理由を説明せずに「私がそう言ったから」で押し切る返事で、親が子どもに言う決まり文句としてよく知られています。それに対する You’re not the boss. は「あなたに命令される筋合いはない」と反発する定番の返しです。talk back to ~ は「〜に口答えする」で、Don’t talk back to your sister. という声もルークをたしなめます。
You hate me now, but someday you’ll thank me! は、今は嫌われても後で分かってもらえる、という親の言い分を表す一言です。続けてヘイリーは I think I owe mom a huge apology. と口にします。owe someone an apology は「〜に謝らなければならない」という意味で、親の言葉を自分で言ってみたあとに出てくる一言として読めます。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| Because I said so. | 理由を言わずに押し切る |
| You’re not the boss. | 命令に反発する |
| talk back to ~ | 口答えする |
| someday you’ll thank me | 今は嫌われても後で分かると伝える |
| owe someone an apology | 謝らなければならない |
「so not ready」と弟の成長を惜しむ気持ち
年が明けるころ、ヘイリーとアレックスはルークについてこう話します。
Haley: Like right now I wish I could just slow down time, ‘cause I am so not ready for him to grow up yet.
(今みたいに、時間がゆっくり進めばいいのにって思う。あの子が大人になるのに、まだ全然心の準備ができてないから。)Alex: I know.
(分かる。)Alex: I want him to stay our stupid little brother.
(ずっとバカな弟のままでいてほしい。)Alex: Hey, happy New Year.
(ねえ、あけましておめでとう。)Haley: You too.
(そっちもね。)Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)
so not ~ は、形容詞の前に so not を置いて「まったく〜じゃない」と強める若者らしい口語です。I am so not ready で「全然準備ができていない」となります。be ready for someone to ~ は「〜が…することへの心の準備ができている」という形です。時間の流れを緩めたいという slow down time も、同じ気持ちから出てきた言葉と読めます。
アレックスの stay our stupid little brother は、stupid という言葉を使いながらも「今のままの弟でいてほしい」という気持ちを伝える言葉です。stay + 名詞で「〜のままでいる」という使い方です。Happy New Year. に You too. と返すのは、Merry Christmas. や Have a nice day. と同じく、相手にも同じ言葉を返す形です。
- A: I’m so not ready for summer to end.
(夏が終わるなんて、全然心の準備ができてない。) - B: I know. I want it to stay like this forever.
(分かる。ずっとこのままでいてほしいよね。)
まとめ|親役の言葉と姉の本音
in charge と figurehead で責任を押しつけ合い、Because I said so. や someday you’ll thank me で親の言葉を口にし、so not ready で弟の成長を惜しむ。親の留守に、姉たちが親の立場を少しだけ経験する様子が英語から見えてきます。
次回も『モダンファミリー』の家族の会話から、英語表現を一緒に見ていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、大人たちが過ごしたホテルでの年越しの英語も扱います。


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