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『モダンファミリー』シーズン4第12話では、ジェイとグロリアがマニーの誕生日にサプライズパーティーを計画します。主役に気づかせない仕込みから、家族が集まっての段取りの確認まで、準備の様子が順に描かれます。
アメリカのドラマや映画でたびたび目にするサプライズパーティーは、どんな流れで行われるのでしょうか。劇中の場面を手がかりに、その習慣と関連する英語を見ていきます。
主役に気づかせない「setup」
マニーの誕生日をめぐる会話のあと、ジェイとグロリアは計画の中身を明かします。
Jay: I wasn’t sorry.
(悪いなんて思っちゃいなかったさ。)Jay: It was a setup.
(あれは仕込みだ。)Gloria: We’re throwing him a big surprise birthday party.
(あの子に盛大なサプライズの誕生日パーティーを開くのよ。)Jay: And he totally fell for it, the little jerk.
(で、あのチビ助、まんまと引っかかった。)Jay: I mean, that’s the whole point of a surprise party.
(つまり、それがサプライズパーティーってもんの肝なんだよ。)Jay: You take someone who you really love and you play ‘em like a fool.
(心から大事に思ってる相手を、まんまとかつぐんだ。)Gloria: That’s not the whole point of all this.
(このパーティーの目的は、それだけじゃないのよ。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
サプライズパーティーは、主役に知らせずに準備を進め、当日に驚かせて祝うパーティーです。アメリカでは誕生日や記念日の祝い方の一つとしてよく知られていると言われますが、規模や進め方は家庭によってさまざまです。
成功のかぎは、主役に気づかれないことです。そのため、何も用意していないふりをしたり、別の予定を伝えておいたりといった「仕込み」が大切だとされます。ジェイの It was a setup. の setup は、こうした「わな、仕組まれたこと」を指します。パーティーを「開く」に throw を使うのも、throw a party という決まった組み合わせです。
主役がまんまとだまされたことを表す fall for it については、同じ回のフレーズ記事で詳しく取り上げています。play someone like a fool は「〜をまんまとかつぐ」という言い方です。ここでは、ジェイが「大事な相手をかつぐのがサプライズの肝」と言い、グロリアが「それだけじゃない」と返すやり取りから、サプライズに込める思いが人によって違うことが読み取れます。
先に集まり、明かりを消して待つ
招待される側にも役割があります。ダンフィー家では、こんな話が出ます。
— Gloria says that we are surprising Manny 6:00 tonight, but she wants us there at 4:00, which means she’s expecting us to do the setup.
(グロリアの話だと、マニーを驚かせるのは今夜6時なのに、うちには4時に来てほしいって。つまり、準備を手伝えってこと。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
主役より先に招待客が集まり、飾りつけや料理の準備を済ませておくのも、サプライズパーティーではよく見られる流れです。招待客には「主役には内緒で」と伝えられ、当日は主役に見つからないよう到着の時間に気を配る、といった工夫が語られることもあります。秘密を守ってほしいときには keep it a secret、うっかり明かしてしまうことは spoil the surprise(サプライズを台無しにする)と言います。ここでの setup は「会場の準備」の意味で、先ほどの「仕込み」とは別の使い方になっています。
会場では、グロリアが当日の段取りを説明します。
Gloria: Okay, Manny is going to be here soon, so let’s go over the plan.
(さあ、マニーがもうすぐ来るから、段取りを確認しましょう。)Gloria: When we hear him coming, we turn off the light.
(あの子が来る音がしたら、明かりを消すの。)Gloria: Then when he comes in and turns it on, we all scream “surprise!”
(それで、あの子が入ってきて明かりをつけたら、みんなで「サプライズ!」って叫ぶのよ。)Alex: You got a pen? I wanna write this down.
(ペン持ってる? メモしときたいんだけど。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
明かりを消して隠れ、主役が入ってきた瞬間に全員で Surprise! と声をそろえる。これはサプライズパーティーの典型的な場面として、ドラマや映画でもおなじみの形と言えます。when we hear him coming は「あの子が来る音がしたら」で、主役の気配を合図に動くという手順を示しています。we all scream の all は「全員で」を表し、声をそろえることがこの場面の要です。
アレックスの返しは、ごく単純な段取りをわざわざメモしたいと言う皮肉まじりの冗談です。段取りを確認するときの go over the plan も、同じ回のフレーズ記事で扱っています。
サプライズが思いどおりにいかないとき
ところが、マニーが予定より早く帰ってきてしまい、サプライズは思わぬ形になります。部屋にこもったマニーに、ジェイはこう声をかけます。
Jay: Look, I’m not gonna sugarcoat this, kid.
(いいか、取りつくろうつもりはないぞ、坊主。)Jay: That was rough.
(あれはきつかったな。)Modern Family Season4 Episode12 (Party Crasher)
sugarcoat は「砂糖でコーティングする」から転じて、「都合の悪いことを甘く言いつくろう」という意味の動詞です。I’m not gonna sugarcoat this は「ごまかさずに言うぞ」という前置きになります。続く That was rough. は「あれはきつかった」で、つらかった出来事を認めるときの短い一言です。慰めの言葉を並べる前に、まず相手の気持ちをそのまま認める順番になっているのが分かります。
サプライズパーティーは成功すれば忘れられない思い出になりますが、主役の都合や気持ちと食い違う場合もあります。驚かされるのが苦手な人もいるため、相手の性格によって祝い方を選ぶ家庭も少なくないと言われます。劇中でも、家族で準備したサプライズが、主役にとっては「きつい」出来事になってしまった様子が描かれています。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| throw a surprise party | サプライズパーティーを開く |
| setup | 仕込み・わな / 会場の準備 |
| turn off the light | 明かりを消す |
| Surprise! | 主役が現れた瞬間の決まった掛け声 |
| sugarcoat | 甘く言いつくろう |
まとめ|仕込みから掛け声までのサプライズ
主役に気づかせない setup、先に集まっての準備、明かりを消して Surprise! と叫ぶ瞬間。劇中の場面から、サプライズパーティーの典型的な流れと、関連する英語が見えてきます。
『モダンファミリー』の家族の行事の場面には、アメリカの暮らしを知る手がかりがまだまだ詰まっています。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、マニーの誕生日の一日がより立体的に見えてきます。


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