「She has been so snarky lately.」に見る、子どもの皮肉な口ぶりを言い表す言葉と、その出どころをめぐる英語表現|『モダンファミリー』S04E13で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「She has been so snarky lately.」に見る、子どもの皮肉な口ぶりを言い表す言葉と、その出どころをめぐる英語表現|『モダンファミリー』S04E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第13話では、リリーの口から大人びた皮肉が次々に飛び出し、ミッチェルとキャメロンが頭を抱えます。あの子はどこでそんな言い方を覚えたのか、という2人の親としての戸惑いが、このコラムのテーマです。

相手の態度をたしなめる言葉、口ぶりを形容する言葉、口ぐせの出どころを言い当てる言葉。家族の何気ない会話に出てくる3つの場面から、順に見ていきます。

目次

「I’m not loving this attitude」で態度をたしなめる

ミッチェルとキャメロンが夜のパーティーに着ていく服を相談していると、そばにいたリリーが退屈を訴えます。

Lily: I’m bored.
(たいくつ。)

Cameron: I know, sweetie, but daddies are talking about what we’re gonna wear tonight, and that’s a difficult conversation.
(分かってるよ、スイートハート。でもパパたちは今夜着る服の話をしてるんだ。これが難しい話でね。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

リリーがひとこと言い返すと、ミッチェルがたしなめます。

Mitchell: Lily.
(リリー。)

Mitchell: I-I’m not loving this attitude.
(そ、その態度は感心しないな。)

Mitchell: You seem a little mean.
(ちょっと意地悪じゃないか。)

Lily: Sorry.
(ごめん。)

Lily: Should I call you a wah-mbulance?
(泣き虫救急車、呼んであげよっか?)

Cameron: Oh, my gosh.
(なんてこと。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

attitude は単独で「態度」ですが、親が子どもに向けて言うときは「生意気な態度」「反抗的な口ぶり」を指すことが多い語です。I’m not loving ~ は「〜は好きじゃない」をやわらげた言い方で、I don’t like ~ と正面から言うより角が立ちにくい響きになります。続く a little mean の mean は「意地悪な」で、a little を添えることで程度が抑えられます。叱るというより、穏やかに注意する親の言葉選びが見えてきます。

ところがリリーは「Sorry.」と謝った直後に、もう一度からかいを重ねます。wah-mbulance は、泣き声の擬音 wah と ambulance(救急車)を組み合わせた言葉で、文句を言う相手を「泣き虫」扱いしてからかう言い方です。謝罪とからかいが一息で並ぶちぐはぐさが、この場面のおかしみと言えます。

「snarky」と「biting」で口ぶりを言い表す

リリーの言葉を受けて、2人は最近の様子を話し合います。

Cameron: She has been so snarky lately.
(最近すっかり皮肉屋になっちゃって。)

Mitchell: I know.
(だよね。)

Mitchell: I’ve actually been getting nervous when we’re making her late for something.
(実は、あの子を何かに遅れさせそうになると、緊張するようになったんだ。)

Cameron: Because of what she said the other day?
(この間言われたことのせい?)

Mitchell: “Today, ladies.
(「今日中にね、お嬢さんたち」。)

Cameron: Hurtful.
(傷ついたわ。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

ミッチェルは、2人の話し方そのものを見直そうと持ちかけます。

Mitchell: You know, she hears us doing it, so we–we should try and be less negative.
(ほら、あの子は僕たちがそうしてるのを聞いてるんだ。だから僕たちは、もう少し否定的なことを言わないようにしないと。)

Mitchell: Model some better behavior.
(もっといい振る舞いの手本を見せるんだ。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

snarky は「皮肉っぽい」「嫌みな」という意味のくだけた形容詞で、相手を小ばかにするような口ぶりを指します。Today, ladies. は、出かけるのが遅れそうになる話の流れでミッチェルが挙げた、相手を急かす一言で、ここでの Hurtful. は「傷つく」と一語で返す短い反応です。model は動詞で「手本を示す」という意味になり、子どもは周りの言葉をまねるという前提が she hears us doing it の一文に込められていると言えます。

別の場面では、口ぶりを表す語がもう1つ出てきます。出くわした知人のクリスピンについて、リリーとキャメロンが話します。

Lily: He’s funny.
(あの人、おもしろい。)

Cameron: Yes, he is, but he can also be biting.
(そうだね。でも、かみつくようなことも言う人なんだ。)

Lily: He bites people?
(人をかむの?)

Cameron: Well, with his words, not with his teeth like Xander from art class.
(言葉でね。美術教室のザンダーみたいに、歯でかむんじゃないよ。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

biting は「辛辣な」「とげのある」という意味で、言葉が相手にかみつくような鋭さを持つことを表します。リリーが文字どおり「かむ」と受け取ったおかげで、キャメロンが with his words と言い直し、比喩の中身がはっきりするのが面白いところです。snarky がからかい混じりの嫌みなら、biting は鋭さに重心がある語として使い分けると整理しやすくなります。

「That’s where she gets it from!」で出どころを言い当てる

家族がそろった場で、アレックスとヘイリーが父のせいで生活が台無しになったと大げさに嘆くと、クレアがこう返します。

Claire: You girls are so dramatic.
(あなたたち、大げさなんだから。)

Claire: Do I need to call you a wah-mbulance?
(泣き虫救急車でも呼んであげようか?)

Lily: Wah-wah, wah-wah.
(ワーワー、ワーワー。)

Cameron: Did you hear that?
(今の聞いた?)

Mitchell: Yes! Claire’s been driving Lily to dance class all week.
(聞いた! 今週ずっと、クレアがリリーをダンス教室に送ってたんだ。)

Mitchell: That’s where she gets it from!
(出どころはそこだったんだ!)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

リリーが使っていた wah-mbulance が、クレアの口から同じ形で出てくる場面です。リリーの「Wah-wah, wah-wah.」が続くことで、wah が泣き声を表す音だということも分かります。ミッチェルが聞き逃さず、クレアの送り迎えが出どころだと声を上げる流れが印象的です。

That’s where she gets it from. は「あの子はそこから覚えたんだ」と、口ぐせや性格の出どころを言い当てる言い方です。get it from ~ は「〜から受け継ぐ、〜から覚える」という意味で、話し手によっては家族の誰かに似ている点を指して使うこともあります。主語を変えれば I know where you get it from.(誰に似たのか分かるよ)のように、相手に向けて言うこともできます。

前半の場面で2人が自分たちの話し方を疑っていたことを思い合わせると、思わぬ出どころが見つかったことへの驚きがこの一言に表れていると読み取れます。

まとめ|口ぶりを言い表す言葉と、その出どころ

attitude や a little mean でたしなめ、snarky や biting で口ぶりを形容し、That’s where she gets it from! で出どころを言い当てる。子どもの言葉づかいをめぐる会話には、相手を責めすぎずに様子を伝える語がそろっています。

リリーの一言に振り回される家族の会話を観ながら、口ぶりを表す英語を拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、父と子どもたちの会話や、責任をめぐる2人の言い合いを別の角度から取り上げました。

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