「What’s going on with you?」と聞かれたら、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S10E13で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「What's going on with you?」と聞かれたら、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S10E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第13話から、「What’s going on with you?(どうかしたの?)」と聞かれたときの返し方を取り上げます。結婚後のレナードに物足りなさを感じているペニーが、女友達とレナード本人とで、違う答え方をする回です。

はぐらかす、話したくないと伝える、打ち明ける。三つの返し方を、場面の順に見ていきます。

目次

「Nothing.」と「I don’t want to talk about it.」

女子会の場面で、ペニーは結婚生活の長いバーナデットに、夫が気を遣わなくなるのは普通なのかと相談を切り出します。

Bernadette: Uh oh, what’s going on?
(あらら、どうしたの?)

Penny: Well, Leonard used to do all these things, like bring me flowers and wear pants.
(うーん、レナードって前はいろいろしてくれてたの。花を持ってきてくれたり、ズボンをはいてくれたり。)

TBBT Season10 Episode13

Uh oh, what’s going on? は、相手の話に心配を示しながら先を促す一言です。ペニーは used to ~(以前は〜していた)で、レナードの変化をすぐに話し始めます。

バーナデットとエイミーの冗談をはさんで、ペニーは it’s not just ~(〜だけじゃなくて)と話を広げ、結婚してからレナードがあまり努力しなくなった気がすると続けます。it’s like ~(〜みたいな感じ)を挟んで言い方を和らげているのも特徴です。聞いてくれる相手が女友達だと、具体例から気持ちまで、自分から言葉を重ねていく流れが分かります。

一方、レナードとペニーの部屋の場面では、ペニーの当てこすりのような一言にレナードが引っかかります。

Leonard: What’s that supposed to mean?
(それ、どういう意味?)

Penny: Nothing.
(別に。)

Leonard: Hey, what’s going on with you?
(ねえ、どうしたの?)

Penny: I don’t want to talk about it.
(その話はしたくない。)

TBBT Season10 Episode13

Nothing. は「別に」とはぐらかす返事です。直前の一言に含みがあるため、言葉どおりには受け取られにくい返し方と言えます。日本語の「別に」と同じく、口調によっては不満の表れとして聞こえることもあります。続く I don’t want to talk about it. は、話したくない気持ちをはっきり伝える言い方です。はぐらかす返事よりも、相手に状況が伝わります。同じ悩みを、女友達には自分から話し、レナードには二度かわしている対比が見どころです。

「Fine.」で打ち明ける返事と、禁じられた「It’s nothing」

レナードがもう一押しすると、ペニーは話し始めます。

Leonard: Well, hey, come on, just tell me.
(ねえ、いいから話してよ。)

Penny: Fine. Lately I kind of feel like you’ve been taking me for granted.
(わかった。最近、なんだかあなたに当たり前みたいに思われてる気がするの。)

TBBT Season10 Episode13

Fine. は、ここでは「わかった、話す」と折れる合図です。続く I kind of feel like ~ は、kind of を挟んで断定を避けながら気持ちを切り出す形で、相手を責める響きを少し和らげています。

ただ、この後の流れは穏やかではありません。ペニーが結婚後の変化を続けると、レナードは That is ridiculous. と否定し、ペニーは This is exactly why I didn’t want to talk about it.(だから話したくなかったのよ)と返します。レナードは let’s talk about it と言い直しますが、自分のほうが努力してきたと反論し、話はこじれていきます。

後の場面では、シェルドンが作った relationship agreement(交際の取り決め)の草案を、レナードとペニーが確認しています。レナードが読み上げるのが次の条項です。

Leonard: Article 10, subsection C, if questioned Penny may not say that everything is fine if it isn’t. Other unacceptable responses include, it’s nothing, don’t worry about it, and, I said it’s nothing don’t worry about it.
(第10条C項。問われた場合、ペニーは問題があるのに「全部大丈夫」と言ってはならない。ほかに認められない返事は「何でもない、気にしないで」、そして「何でもないって言ったでしょ、気にしないで」。)

TBBT Season10 Episode13

it’s nothing, don’t worry about it は、何かあるのに話を閉じてしまう返事として挙げられています。この条項からは、はぐらかす返事が二人の間で問題になっていたことが読み取れます。ペニーもレナードも、草案全体に同意しています。Article(条)や subsection(項)は、契約書の区切りに使われる語です。

話したくないときは、Can we talk about it later? のように、今は話せないと時間をもらう伝え方もあります。

まとめ|はぐらかす、断る、打ち明ける

「What’s going on with you?」への返し方には、Nothing.ではぐらかす、I don’t want to talk about it.と話したくない気持ちを伝える、Fine.の後にI kind of feel like ~と打ち明ける、の三つがありました。選び方で、その後の会話が変わります。

本音を言うまでの二人のやり取りを観ながら、返し方の違いを聞き比べてみると、この回がいっそう味わい深くなります。

この回のほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面の英語がつながって見えてきます。

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