「my money’s on」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S10E13で学ぶ英会話

「my money's on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

スポーツの勝敗や、ちょっとした言い当てっこで、「絶対こっちが勝つと思うな」と自信たっぷりに予想したこと、ありますよね。

そんなときに使える「my money’s on」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン10第13話の序盤、レナードからスパ旅行の話を聞いたシェルドンが、祝福ではなく不吉な予想を口にするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「my money’s on」の意味とニュアンス

my money’s on ~
意味:~に賭ける、きっと~だと思う

ギャンブルで賭け金を置く動作から生まれた言い回しで、「自信をもって~だと予想する」という意味です。直訳すると「私のお金は~に置かれている」となり、賭けのテーブルで一点にチップを積むイメージがそのまま比喩になっています。

実際にお金を賭けていなくても使えるのがポイントです。スポーツの勝敗予想から、誰が先に終わるか、トラブルの原因は何か、といった日常のあらゆる「見立て」に対して、自分の予想への自信を示す決まり文句として使われます。on のあとには、勝つと思う人・チーム・出来事などを置きます。

軽い当てっこから、かなりの確信まで幅広くカバーできる、口語的で温度感のある表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「賭けのテーブルにチップを置く」イメージ、そこに自信が乗る一言
  • 実際に金を賭けていなくても、強めの予想を示すのに使える表現
  • on のあとに「勝つと思う対象」を置くのが基本の形

『ビッグバン★セオリー』S10E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レナードが、ペニーと一緒にスパ旅行へ行くことを打ち明けます。普通なら「いいね」と返すところですが、シェルドンの反応は予想の斜め上をいきます。何かに感染して帰ってくると決めつけ、その確度まで賭けの言い回しで添えるのです。

Leonard: If you must know, Penny won a spa weekend from work, and she’s taking me.
(どうしても聞きたいなら言うけど、ペニーが仕事でスパ旅行を当てて、僕を連れて行ってくれるんだ。)

Sheldon: Oh, well you know, that is interesting. I wonder what kind of infection you’ll come home with. My money’s on fungal.
(ほう、それは興味深い。君がどんな感染症をもらって帰るのか気になるところだ。私は真菌に賭けよう。)

The Big Bang Theory Season10 Episode13(The Romance Recalibration)

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シーン解説と心理考察

このシーンの少し前、シェルドンは「他人の生活にもっと関心を持つ」と宣言したばかりです。その直後の会話だけに、関心を持とうとした結果が「どんな感染症で帰るか」の予想に着地しているズレが見どころになっています。

「My money’s on fungal」は、相手を気遣うふりをしながら、まったく嬉しくない予言を真顔で差し出すシェルドンらしい一言です。賭けの比喩を使うことで、自分の見立てへの自信の強さがコミカルに強調されています。祝福を期待したレナードの肩透かしと、賭けの言い回しが持つ確信の響きが重なって、独特のおかしみが生まれています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

カジノのテーブルで、自分のチップを一か所にドンと積み上げる場面を思い浮かべてみてください。「自分のお金(my money)をそこに置く(on)」という動作が、そのまま「そこに賭けるくらい確信している」という意味につながります。

シェルドンが「真菌に賭ける」と札束を置くように真顔で言い切る姿を重ねれば、皮肉まじりの強い確信という温度感ごと記憶に残ります。on のあとに「賭ける対象」が来る形も、チップを置く先をイメージすれば自然に手に馴染みます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「my money’s on」

賭けの比喩から生まれた表現なので、勝敗や結果の予想と相性がよいフレーズです。場面を変えた3つの例文で、使い方の幅を見ていきましょう。

The game could go either way, but my money’s on the home team.
(どっちに転んでもおかしくない試合だけど、僕はホームチームに賭けるね。)
スポーツ観戦で勝敗を予想する、最も典型的な場面です。「どちらもあり得るが、あえて言えばこっち」という見立てを自信たっぷりに添えています。

Everyone’s guessing the cause, but my money’s on a software bug.
(みんな原因を当てっこしてるけど、僕はソフトのバグだと睨んでるよ。)
職場でトラブルの原因を推測する場面です。勝敗だけでなく、こうした「原因の見立て」にも自然に使えます。

A: Who do you think will get the promotion, Sarah or Mike?
B: They’re both strong, but my money’s on Sarah.
(A:昇進するのはサラとマイク、どっちだと思う?)
(B:二人とも優秀だけど、僕はサラに賭けるな。)
同僚同士で人事を予想する会話です。on のあとに人を置いて、「自分はこの人だと見ている」と伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

I bet (that) ~
(きっと~だと思う)
同じ「予想」でも、こちらはより軽くカジュアルです。my money’s on のほうが「賭けるほど確信がある」という自信の強さがやや前面に出ます。

I’d put money on it.
(それは間違いないと思う)
こちらも賭けの比喩を使った表現で、ほぼ同義です。仮定法で「賭けてもいい」と言うことで、確信の強さを示しています。

mark my words
(言っておくが、必ずそうなる)
賭けではなく「覚えておけ」と未来を断言する表現です。予想というより警告や宣言に近く、my money’s on よりも重い響きになります。

Note|賭けの言い回しが「確信」を表すまで

シェルドンが「真菌に賭ける」と言ったとき、彼は本当にお金を賭けたわけではありません。それでも英語では、この言い方が自然に「確信」として伝わります。なぜ「お金」が確信の比喩になるのでしょうか。

英語には、確信の強さを金銭の比喩で表す表現が数多くあります。put your money where your mouth is(口だけでなく金を賭けてみろ=言うだけでなく行動で示せ)という言い回しがあるように、英語圏には「本気度は、何を賭けられるかで測れる」という発想が根づいているとされます。賭け事の文化が生活に近かった背景もあり、競馬やカジノで賭け金を置く動作が、実際の賭博を離れても「自信を持って予想する」という意味に広がっていったと言われています。my money’s on はその代表例で、テーブルにチップを置く具体的な動作が、そのまま「ここに確信を置く」という抽象的な意味へと転じています。

だからこそ、このフレーズには単なる「思う」以上の、賭けるほどの自信という温度が乗ります。シェルドンの一言が嫌味として効いているのも、「それくらい確実に感染する」と言い切っているからにほかなりません。

お金を一点に置く動作が、そのまま気持ちの強さを映し出す表現です。

まとめ|シェルドンの予想に学ぶ「賭ける」言い回し

「my money’s on」は、賭けのテーブルにチップを置く動作を借りて、「自信をもって~だと予想する」という気持ちを表す言い回しです。実際に金銭が動かなくても、強めの見立てを示す決まり文句として日常会話で広く使われます。

勝敗や結果、トラブルの原因まで、何かを予想して自分の見立てを伝えたい場面で、この一言があると言葉に確信の重みが加わります。

祝福のかわりに不吉な予想を賭けの言葉で差し出すシェルドンの姿は、このフレーズの持つ「自信の強さ」を印象づける一場面と言えます。誰かの勝敗や行方を予想したくなったとき、表現の引き出しに加えてみてください。

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