「make an effort」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S10E13で学ぶ英会話

「make an effort」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

普段はつい後回しにしてしまうことに、「よし、今日はちゃんとやろう」と意識して手間をかける、そんな瞬間がありますよね。

今回の「make an effort」は、まさにその「意識して努力する」気持ちを表す表現です。『ビッグバン★セオリー』シーズン10第13話、「努力が足りない」と責められたレナードが、ペニーの逃げ込んだスパまで追いかけてきて反論するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make an effort」の意味とニュアンス

make an effort
意味:努力する、努めて~する、がんばって~する

try harder(もっとがんばる)よりもややフォーマルで、「意識して労力をかける」というニュアンスを持つ表現です。普段はやらないこと、気が進まないことに対して、あえて手間や気持ちをかける、というときに使われます。

make an effort to do の形で「~しようと努める」とよく続きます。make an effort to call(電話するよう努める)、make an effort to listen(耳を傾けるよう努める)のように、努力の中身を to のあとに添えられます。

人間関係や仕事の場面で「もっと歩み寄る・気を配る努力をする」ことを求めたり、約束したりするときに登場することが多い表現です。単に「がんばる」よりも、相手や状況のために意識的に労力を注ぐ、という重みがあります。

【ここがポイント!】

  • effort を make する=「努力をひとつ生み出す」イメージの一言
  • try harder よりフォーマルで「意識して労力をかける」響き
  • make an effort to do で「~しようと努める」と中身を添えられる

『ビッグバン★セオリー』S10E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

「結婚してから努力しなくなった」と責められたレナードは、ペニーが一人になりに来たスパまで追いかけてきます。謝るレナードに、ペニーは少し距離を置きます。そこでレナードが、戸惑いながら口にするのがこの一言です。

Penny: Leonard, I really appreciate that, but I need a little time to myself.
(レナード、気持ちは本当にうれしいけど、少し一人の時間がほしいの。)

Leonard: I don’t get it, you said make an effort, here I am making an effort.
(分からないよ、努力しろって言ったよね、こうして努力してるじゃないか。)

The Big Bang Theory Season10 Episode13(The Romance Recalibration)

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シーン解説と心理考察

「you said make an effort, here I am making an effort(努力しろと言ったから、こうして努力している)」という反論に、レナードの空回りがにじむ場面です。彼は確かに努力しています。けれども、その努力を相手に突きつけてしまうことで、かえって逆効果になっています。

この直後、シェルドンがエイミーへ自然な挨拶をしてみせ、「これが努力を努力に見せないコツだ」と得意げに比較します。同じ make an effort という言葉が、レナードの「努力してるアピール」とシェルドンの「さりげない気遣い」という対照を通して、この回のテーマである「関係の再調整」を浮かび上がらせています。努力は、しているかどうかだけでなく、どう伝わるかが問われる——そんな機微がこの一言に重なっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

普段は手を抜いていることに対して、あえて袖をまくり、「よし、ひと手間かけるぞ」と努力をひとつ取り出す動作をイメージしてみてください。make(作る・生み出す)an effort(努力)という形が、「労力を意識的に生み出す」感覚と重なります。

レナードが「努力しろと言われたから、ほら努力してる」とスパまで押しかける姿と、シェルドンの「努力を努力に見せない」さりげなさを並べて思い出せば、「意識して労力をかける」という核が記憶に残ります。make a decision(決断する)と同じ「make + 行為の名詞」の形だと押さえておくと、応用も利きます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「make an effort」

人間関係や仕事で「歩み寄る努力」を語る場面と相性のよいフレーズです。3つの例文で、使い方の幅を見ていきましょう。

I know you’re busy, but please make an effort to call your mom.
(忙しいのは分かるけど、お母さんに電話するよう努めてね。)
身近な人にもう少しの歩み寄りを促す場面です。make an effort to do の形で、「何をする努力か」をはっきり示しています。

If you want this partnership to work, both sides need to make an effort.
(この提携を成功させたいなら、双方が努力する必要があります。)
ビジネスで相互の歩み寄りを求める場面です。ややフォーマルな響きが、改まった交渉や会議の場にもなじみます。

A: He didn’t even say hello at the party.
B: Yeah, he could at least make an effort to be friendly.
(A:彼、パーティーで挨拶すらしなかったよ。)
(B:ほんと、せめて愛想よくする努力くらいしてほしいよね。)
誰かの態度に不満をこぼす会話です。「at least make an effort(せめて努力くらい)」と組み合わせて、最低限の歩み寄りを期待する気持ちを表しています。

あわせて覚えたい関連表現

try hard
(一生懸命やる、がんばる)
より口語的でカジュアルな表現です。make an effort のほうが「意識して労力をかける」という改まった響きを持ち、フォーマルな場面になじみます。

go out of one’s way
(わざわざ骨を折る)
自分の手間を超えて、相手のために動くことを表します。make an effort より「相手のため」という献身の色が濃く、特別に労を取るニュアンスが強くなります。

put in the work
(しっかり手間をかける、努力を積む)
継続的・実質的な努力に焦点を当てた表現です。make an effort が一回の歩み寄りにも使えるのに対し、put in the work は地道な積み重ねを指すことが多いです。

Note|try との違いに見る make an effort の重み

レナードは「making an effort」と言いました。これを「I’m trying(がんばってる)」と言い換えることもできそうですが、両者の響きには確かな違いがあります。その差はどこにあるのでしょうか。

try は「やってみる・試みる」という、行為そのものを軽く指す動詞です。一方 make an effort は、effort(努力)という名詞をわざわざ make(生み出す)するという構造を持ちます。この「名詞を作り出す」という形が、努力を一つの意識的な行為として立ち上げる感覚を生んでいます。英語では make a decision(決断する)、make a choice(選択する)のように、行為を名詞化して make と組み合わせる言い回しが多く、いずれも「その行為を意識的に行う」という重みを帯びます。make an effort もこの仲間で、「なんとなくがんばる」のではなく「努力を意識的に注ぐ」という響きになるのです。だからこそ、人間関係で「あなたはもっと make an effort すべきだ」と言われると、単なる try より重く、相手のために意識的に歩み寄ることを求められているように聞こえます。

レナードが「making an effort」と繰り返したのも、自分が意識的に労力をかけていることを示したかったからでした。皮肉にも、その意識をそのまま言葉に出してしまうところに、この回のおかしみがあります。

努力を、意識的な一つの行為として立ち上げる言葉です。

まとめ|レナードの空回りから学ぶ「努力する」

「make an effort」は、try harder よりもややフォーマルに、「意識して労力をかける」という努力を表す表現です。普段はやらないこと、気が進まないことに、あえて手間や気持ちを注ぐときに使われます。make an effort to do の形で、努力の中身も自然に添えられます。

人間関係でも仕事でも、「もう少し歩み寄ろう」「気を配ろう」という意志を伝えたい場面で、この表現があると気持ちに芯が通ります。

努力していることを伝えるほど空回りしてしまうレナードの姿は、「努力はどう伝わるかも大事」という機微を映し出す一場面でした。歩み寄りを言葉にしたい場面で、表現の引き出しに加えてみてください。

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