「It’s not a wild goose chase.」に見る、空振り続きの捜索を言い表す英語|『ホワイトカラー』S04E13で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「It's not a wild goose chase.」に見る、空振り続きの捜索を言い表す英語|『ホワイトカラー』S04E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン4第13話から、エレンが遺した鍵の手がかりを追うニールと、タクシーを運転するモジーの会話を取り上げます。当てが外れ続けている捜索を、二人はそれぞれ違う言葉で言い表しています。

grasp at straws、wild goose chase、dead end という慣用句を中心に、空振りを認める言い方と、それでも前に進んでいると返す言い方を順番に見ていきます。

目次

「grasping at straws」で、望みの薄い手がかりだと先に認める

車内の会話の前に、ニールとモジーは電話で話しています。モジーの側から、進み具合を尋ねる一言が出ます。

Mozzie: Oh, intel gathering not going as well on your end?
(おや、そっちの情報集めはこっちほど順調じゃないのか?)
Neal: No, the view from Ellen’s first apartment doesn’t match the key.
(うん、エレンの最初のアパートからの眺めは、鍵と合わなかった。)

White Collar Season4 Episode13 (Empire City)

on your end は「そっちの側では」という意味で、離れた場所にいる相手の状況を尋ねるときによく使われます。文頭の Is を省いた口語の問いで、as well には「こちらと同じくらい」という比較が含まれています。ニールは doesn’t match の短い言葉で、一つ目の空振りを短く報告しています。

このあとモジーのタクシーに乗ったニールは、次に向かう場所の手がかりを口にします。

Mozzie: Hey. Where to?
(やあ。どちらまで?)
Neal: Ellen once mentioned she liked to watch the tugboats from Brooklyn Bridge Park.
(エレンが一度、ブルックリン・ブリッジ・パークからタグボートを眺めるのが好きだって言ってたんだ。)
Mozzie: Hmm, tugboats. Really?
(ふむ、タグボートか。本当に?)
Neal: I know I’m grasping at straws.
(藁にもすがってるのは分かってる。)

White Collar Season4 Episode13 (Empire City)

grasp at straws は「藁をつかむ」が直訳で、溺れかけた人が藁にまで手を伸ばすように、望みの薄い手がかりにすがることを表します。日本語の「藁にもすがる」とよく似た発想の慣用句です。

モジーの Really? には、その手がかりを疑う響きがあります。ニールは I know で始めることで、その疑いを受け止め、自分から頼りなさを認めています。進行形の I’m grasping が、今まさにそうしている最中だという状況を伝えています。

「wild goose chase」と「dead end」で、空振りを言い合う

道順に不満を言うニールに、モジーは慣用句をもじって返します。

Neal: Really? This is the only way to Brooklyn?
(本当に? ブルックリンへはこの道しかないの?)
Mozzie: Believe me, we missed a lot of traffic. Besides, chasing wild geese is expensive sport.
(信じたまえ、渋滞はかなり避けられた。それに、野生のガチョウを追うのは金のかかる道楽なのだ。)
Neal: It’s not a wild goose chase. We know more than when we started.
(当てのない追いかけっこじゃない。始めた時よりは分かってることが増えてる。)

White Collar Season4 Episode13 (Empire City)

wild goose chase は、捕まる当てのないものを追う無駄足のことです。モジーはこれを chasing wild geese とばらし、expensive sport(金のかかる道楽)で運賃の話につなげています。

ニールは元の慣用句のまま It’s not で打ち消し、more than when we started(始めた時よりも多く)という比較で、前進していると言い返しています。

Mozzie: Yeah, we know the key doesn’t match the view from Ellen’s place on Roosevelt Island, or her favorite knoll in Central Park, or her ex-boyfriend’s loft in SoHo.
(ああ、分かっているとも。鍵がエレンのルーズベルト島の住まいからの眺めとも、セントラル・パークのお気に入りの小高い丘とも、元恋人のソーホーのロフトとも合わないことがな。)
Neal: Yeah, I get it. We’ve had a lot of dead ends. But she had a reason behind this.
(ああ、分かってる。行き止まりばかりだった。でも、彼女がこうしたのには理由があったんだ。)

White Collar Season4 Episode13 (Empire City)

モジーはニールの we know を借りて外れた場所を並べ、皮肉で応じます。dead end は「行き止まり」で、手がかりが途切れることを指します。現在完了の We’ve had a lot of ~ が空振りの積み重ねを表し、But で話の向きが変わります。

まとめ|空振りを認めてから、前進を言い返す

grasp at straws で望みの薄さを先に認め、wild goose chase と dead end で空振りを表し、more than when we started や But で切り返す流れを見てきました。うまくいかない状況を英語で語るときの組み合わせが分かります。

鍵の行方を追う二人の掛け合いを、これからも『ホワイトカラー』で楽しんでいきましょう。

この回のほかの英語は、別のコラムでも扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次