海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
BONESシーズン4 第7話には、検死ラボで新人インターンのナイジェル・マリーが豆知識を披露し、上司のカムがそのたびに軌道修正するやり取りが登場します。今回はこの掛け合いから、話が本筋からそれた時に軌道を戻す英語表現を見ていきます。
つい話が横道にそれてしまう瞬間は誰にでもあるものです。さりげなく本題へ引き戻す言い回しを、順番にたどっていきましょう。
“stick to facts”から”relevant facts”へ—本題に絞る言い方
カムがナイジェル・マリーに骨の眼窩について尋ねると、彼は判然としない冗談めいた返しをします。カムはすかさずこう釘を刺します。
Cam: We already have Agent Booth to make lame jokes. Let’s stick to facts.
(つまらない冗談を言う人なら、もうブース捜査官がいますから。事実に絞りましょう。)BONES Season4 Episode7 (The He in the She)
stick to factsは「事実に徹する」という意味の表現で、stickの「くっつく、離れない」というイメージどおり、factsから外れないでいなさい、というニュアンスです。
このあとナイジェル・マリーは正確だが事件とは無関係な豆知識を披露し、カムは今度はこう言い直します。
Cam: Okay, let’s stick to relevant facts.
(わかりました、では関係のある事実に絞りましょう。)BONES Season4 Episode7 (The He in the She)
relevant(関連のある)が一語加わり、基準が「事実かどうか」から「今の話に関係があるかどうか」へ切り替わっています。事実であっても本題とは無関係な情報がある、という状況を的確に言い表した訂正です。
“tangents and diversions”と”relevance”—脱線を示す語彙
カムの再三の注意にもかかわらず豆知識トークは続き、カムはついに脱線そのものを名指ししてこうたしなめます。
Cam: Tangents, Mr. Nigel-Murray, tangents and diversions. Perhaps we could keep those to a minimum.
(脱線ですよ、ナイジェル・マリーさん、脱線と寄り道です。そういうのは最小限にとどめていただけますか。)BONES Season4 Episode7 (The He in the She)
tangentは元々「接線」を表す幾何学用語ですが、会話では「本筋からそれた話」を指す名詞として定着しています。diversionも「寄り道」という意味の名詞で、ほぼ同じ場面で使えます。keep those to a minimum(それらを最小限にとどめる)は、禁止ではなく「できるだけ控えてほしい」という穏やかな頼み方です。
場面は進み、ナイジェル・マリーが再び関係のない豆知識を口にすると、カムはその的外れぶりをやんわり指摘します。それを受けてナイジェル・マリーは短くこう返します。
Nigel-Murray: Ah, relevance.
(ああ、関連性、ということですね。)BONES Season4 Episode7 (The He in the She)
relevanceは「関連性」を表す名詞で、カムが繰り返してきた”relevant”の名詞形にあたります。一言だけのやり取りですが、指摘の意図をナイジェル・マリー自身が受け止めた瞬間とも読み取れます。
まとめ|脱線を戒め、本題に引き戻す語彙
stick to (relevant) facts、tangents and diversions、relevanceと、本題に引き戻すための語彙をたどってきました。事実かどうか・関係があるかどうかという基準を示しながら軌道修正する言い方は、会議や勉強会などさまざまな場面で応用できそうです。
次回も『BONES』の掛け合いから、日常で使える英語表現を追いかけていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント