海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン5 第2話の後半から、帰ってもいいかと尋ねるニールに、ピーターがある知らせを伝える短い会話を取り上げます。相手の何気ない言葉に、「重荷を負っているのはこっちだ」と返すときの英語が、この回では別々の場面で二度使われています。
You’re not the one ~ の構文を軸に、知らせの切り出し方や一日の終わりのあいさつまで、場面の順に見ていきます。
帰り際の知らせと「You’re not the one ~」
ニールは長い一日だったと言い、ピーターに帰ってもいいかと尋ねます。そこでピーターが切り出したのは、二人が最初に扱った事件の人物の名前でした。
Neal: It’s been a long day, Peter. You mind if I head home?
(長い一日だったよ、ピーター。帰ってもいいかな?)
Peter: Curtis Hagen is back.
(カーティス・ヘイゲンが戻ってくる。)White Collar Season5 Episode2 (Out of the Frying Pan)
It’s been a long day. は現在完了で、朝から今までの一日を振り返って「長い一日だった」と区切りをつける決まり文句です。You mind if ~? は Do you mind if ~? の do が落ちた口語形で、「〜してもかまわない?」と軽く許可を求めます。head home は「家に向かう」です。ピーターの be back は「戻ってくる」で、人名のあとに置くだけで、その人物が再び関わってくることを短く知らせられます。
ピーターは、ヘイゲンの証拠が今朝、長期保管先から送られてきたこと、控訴裁判所が新たな裁判を認めたらしいことを伝えます。二人が最初の事件を振り返ったあと、ニールはこう返します。
Neal: You’re not the one counting the days left on your sentence.
(刑期の残りを数えてるのは、君じゃないからね。)
Peter: Touche.
(一本取られたな。)White Collar Season5 Episode2 (Out of the Frying Pan)
the one ~ing は「〜している人」で、You’re not the one ~ing は「〜しているのは君じゃない」となります。ここでの your sentence の your は特定の相手ではなく「人の刑期」という一般的な言い方で、刑期を抱えているのはニール自身です。count the days は「日数を指折り数える」です。
当事者でない相手との立場の差を突くことで、短く言い返しています。ピーターの Touché はフランス語由来で、相手の指摘がもっともだと認める一言です。
別の場面の「You’re not the one ~」と、知らせを締める一言
同じ構文は、本話の前半にも出てきます。不安をめぐるモジーとの軽口の中で、ニールが返した言葉です。
Neal: You’re not the one getting a new handler.
(新しいハンドラーをつけられるのは、君じゃない。)
Mozzie: You know, I think that’s for the best.
(いや、それはかえっていいことだと思うのだ。)White Collar Season5 Episode2 (Out of the Frying Pan)
ここでも、新しいハンドラーを迎える当事者はニールで、モジーはそうではありません。the one のあとに現在分詞を置くだけで、何の当事者なのかを具体的に示せる点が、この構文の使いやすさです。言われたモジーは、かえってそのほうがいいと応じています。for the best は「結果的にいちばんよい」です。
後半の場面に戻ると、ヘイゲンの再審をめぐる話をひとしきり交わしたあと、ピーターが話を締めくくり、二人は別れのあいさつを交わします。
Peter: Just thought you should know.
(一応知らせておこうと思ってな。)
Neal: Have a good night, Peter.
(おやすみ、ピーター。)
Peter: You too.
(ああ、お前もな。)White Collar Season5 Episode2 (Out of the Frying Pan)
Just thought you should know. は I just thought you should know. の主語が落ちた形で、「知っておくべきだと思っただけだ」と、知らせた理由を控えめに添える締めの一言です。Have a good night. と You too. は、夜の別れ際によく使われる組み合わせです。
まとめ|当事者の側から返す一言
You’re not the one ~ing で立場の差を突く返し、count the days、You mind if ~? の許可の求め方、Just thought you should know. の締めを見てきました。誰が重荷を負っているかを示すだけで、返しが短く決まります。
次回も『ホワイトカラー』の会話から、言葉の組み立てを見ていきましょう。
この回の英語は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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