海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン3第17話は、タイトルどおり2月29日のうるう日が舞台です。フィルとクレアはこの日を家族の特別な行事として扱い、ジェイは暦の仕組みを説明し、2月29日生まれのキャメロンは誕生日を迎えます。同じ1日が、家族ごとにまったく違う意味を持っているのがこの回の特徴です。
今回は、うるう日の仕組みと過ごし方、そして2月29日生まれの人の誕生日の数え方を、3つの家族の会話から見ていきます。
「24 extra hours」をどう使うか
うるう日は英語で leap day、うるう年は leap year と呼ばれます。ダンフィー家では、この日が特別な1日として扱われます。
Phil: Come on, boys! It’s leap day, not sleep day! I love leap day!
(ほら、男子たち! うるう日(リープ・デイ)だぞ、スリープ・デイ(寝る日)じゃない! うるう日、最高!)Claire: It’s kind of a big deal in the Dunphy house.
(ダンフィー家では、ちょっとした一大行事なのよ。)Claire: This year, we even got Manny involved.
(今年はマニーまで巻き込んだの。)Phil: You’re given this gift of 24 extra hours.
(24時間のおまけっていう贈り物をもらえるんだ。)Phil: You can’t waste it at work or school.
(それを仕事や学校で無駄にしちゃいけない。)Phil: You have to do something extraordinary, something shocking.
(何か特別なこと、あっと驚くようなことをしなきゃ。)Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)
フィルの leap day, not sleep day は、leap と sleep の韻を使った言葉遊びです。フィルはこの日を「24時間のおまけ」と呼び、普段どおり仕事や学校で過ごすのはもったいないと言います。
アメリカでもうるう日は祝日ではなく、多くの人にとっては普段どおりの1日として過ぎる日だと言われます。そのため、フィルのように「4年に1度のおまけの日」として何か特別なことをするかどうかは、家庭によってさまざまです。ダンフィー家の今年の計画は、家族全員での空中ブランコ教室でした。
Claire: This year, the entire family is taking a trapeze class.
(今年は家族全員で空中ブランコの教室に行くの。)Phil: How extraordinary is that?
(どうだい、特別だろ?)Claire: It was my idea.
(私のアイデアよ。)Phil: How shocking is that?
(どうだい、驚きだろ?)Claire: I can be spontaneous every four years.
(4年に1度なら、私だって思いつきで動けるのよ。)Phil: I can’t wait.
(待ちきれないよ。)Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)
spontaneous は「思いつきで行動する、自発的な」という意味です。クレアの一言は、4年に1度しか来ない日だからこそ普段と違うことをする、という冗談として響きます。every four years は「4年ごとに」で、once every four years(4年に1度)とも言えます。普段は予定どおりに動くクレアが、この日だけは特別だと言っている含みも読み取れます。
「Every four years, we gain one day」の仕組み
一方、グロリアは「Leap day is stupid.」と言い、ジェイがその理屈を説明します。
Gloria: Leap day is stupid.
(うるう日なんてバカみたい。)Jay: You’re not understanding the logic behind it.
(お前は仕組みがわかってないんだよ。)Jay: A year is actually 365.25 days.
(1年は実際には365.25日なんだ。)Jay: Every four years, we gain one day.
(4年ごとに1日増える。)Jay: If we didn’t adjust the calendar in, say, 40 years, February would almost be January.
(カレンダーを調整しなかったら、そうだな、40年もすれば2月がほとんど1月になっちまう。)Gloria: That’s not my problem, and it’s definitely not your problem.
(それは私の問題じゃないし、絶対にあなたの問題でもないわ。)Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、365日よりおよそ4分の1日長いとされます。この端数を4年分まとめて1日にし、2月の末に足すのがうるう日です。調整しなければ暦と季節のずれが少しずつ積み重なる、という点をジェイはたとえで説明します。gain one day は「1日得をする、1日増える」、adjust the calendar は「暦を調整する」という言い方です。
なお、実際の1年は365.25日よりわずかに短いため、現在の暦では100で割り切れる年は原則としてうるう年にしない(400で割り切れる年はうるう年にする)という例外もあります。たとえば2000年はうるう年でしたが、2100年はうるう年にならない計算です。
グロリアの返しは、そんな先の話は自分たちには関係ないという切り返しです。That’s not my problem. は「それは私の知ったことではない」と話を打ち切るときの決まった言い方で、後半の definitely not your problem で「あなたの問題でもない」とジェイにも同じ言葉を重ねています。
2月29日生まれの誕生日の数え方
ミッチェルとキャメロンの家では、この日がキャメロンの誕生日です。
Cameron: I was born February 29th, and there have been ten of those In my lifetime, therefore I’m 10! It’s fun.
(僕は2月29日生まれで、生まれてから2月29日は10回あった。だから僕は10歳! 楽しいだろ。)Mitchell: It’s so much fun.
(すごく楽しいよね。)Mitchell: Anyway, I-I’ve spent the last four years trying to figure out what kind of party to throw this one.
(とにかく、今回どんなパーティーを開くか、僕はこの4年間ずっと考えてきたんだ。)Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)
キャメロンは、生まれてから2月29日を迎えた回数で自分の年を数えます。実際の年齢とは別の数え方で、うるう日生まれならではの冗談です。ミッチェルの It’s so much fun. は、キャメロンの It’s fun. をそのまま受けた相づちです。2月29日生まれの人は leap day baby や leapling と呼ばれることもあります。
うるう年以外の年にいつ祝うかは、2月28日にする人もいれば3月1日にする人もいて、家庭や本人の考えによって異なります。ミッチェルが4年かけてパーティーを考えてきたと話すように、本来の日付が巡ってくる年を特に大きく祝う人もいるようです。
- A: When do you celebrate your birthday?
(誕生日はいつお祝いするの?) - B: On February 28th, but every four years I get my real birthday.
(2月28日だよ。でも4年に1度は本当の誕生日が来るんだ。)
まとめ|4年に1度の日をどう過ごすか
leap day は1年のずれを調整するための日ですが、この話ではおまけの1日として楽しむ家族、仕組みを語る人物、誕生日として迎える人物と、受け止め方がそれぞれ違います。暦の話題と会話の英語が同時に見えてくる回です。
次回も『モダンファミリー』の家族の会話とともに、英語圏の暦や行事を一緒に見ていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、誕生日パーティーをめぐる会話の英語を取り上げています。


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