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『モダンファミリー』シーズン3第3話では、アレックスが上のクラスに上がり、姉のヘイリーと同じ数学の授業を受けることになります。宿題の答えを聞かれたアレックスがそのまま教えるのを断ると、ヘイリーは見返りを持ちかけ、2人は短い言葉で条件を出し合います。
今回は、交渉を持ちかける言い方、要求を上乗せする言い方、取引を成立させる一言、そして親に頼み込む言い方を順に見ていきます。
「in return」で見返りを持ちかける
アレックスが同じクラスになると分かった場面で、ヘイリーは「This is my class.」と反発していました。その後の場面で、ヘイリーがアレックスに宿題の答えを尋ねます。
Haley: Hey, what’d you get for number 3?
(ねえ、3番の答え何になった?)Alex: You’re not going to learn if I just give you answers.
(答えをそのまま教えたら、勉強にならないでしょ。)Haley: Well, what if I gave you something in return?
(じゃあさ、代わりに何かあげるって言ったら?)Alex: Like what?
(たとえば?)Haley: You can talk to me in class.
(授業中に話しかけてもいいよ。)Modern Family Season3 Episode3 (Phil on Wire)
in return は「お返しに、見返りとして」という意味です。what if I ~? は「もし私が〜したらどう?」と仮の提案を差し出す形で、gave と過去形を使うことで「あくまで仮の話だけど」という控えめな響きが加わります。いきなり条件を言い切るのではなく、相手の反応を見ながら交渉を始める言い方と言えます。
その直前のアレックスの if I just give you answers の just は「ただ〜するだけ」という意味で、「答えを渡すだけでは」と、教えない理由を添えて断る形です。この断りがあるからこそ、ヘイリーは見返りを持ち出す必要が生まれます。
アレックスの Like what? は「たとえば?」と中身を確かめる短い返事です。断りもせず受け入れもせず、話の続きを促す返し方です。ヘイリーが最初に差し出す見返りは「授業中に話しかけてもいい」というものでした。車の中では「You don’t look at me in class.」と言っていたヘイリーが、ここでは授業中の会話を交渉の材料にしているのが見どころです。
「Then I want」と「That’ll cost you」で条件をつり上げる
ここから、2人は交互に条件を上乗せします。
Alex: I want lunch at the cool table.
(イケてるテーブルでお昼を食べたい。)Haley: Then I want all the answers.
(じゃあ、答えは全部ちょうだい。)Alex: Then I want a week at the table.
(だったら、そのテーブルで1週間。)Haley: That’ll cost you two pop quizzes.
(それなら抜き打ちテスト2回分ね。)Alex: A month.
(1か月。)Haley: The midterm.
(中間試験。)Alex: Deal.
(決まり。)Modern Family Season3 Episode3 (Phil on Wire)
I want ~. で要求を出し、相手が Then I want ~. と返すと、「そっちがそう来るなら、こっちも」と要求を釣り合わせる流れになります。then は「それなら」と、直前の相手の条件を受けて自分の条件を上げる合図です。
アレックスが求める the cool table は、学校の食堂で人気のある生徒たちが座る席を指すことが多い言い方です。この回の前半では、ヘイリーが一人でテーブルに座るアレックスを「学校の食堂でも毎日そうだ」とからかう場面もありました。
That’ll cost you ~. は「それには〜がかかるよ」と、相手の要求に代価をつける言い回しです。お店の値段を伝えるときにも使う形で、ここでは pop quiz(抜き打ちの小テスト)を代価の単位のように持ち出しました。何を差し出すのかは台詞では細かく説明されず、短い名詞だけで条件が積み上がっていくのが面白いところです。
最後の A month. と The midterm. は、動詞を省いて条件だけを言い合う応酬です。Deal. は「それで決まり」と取引の成立を告げる一言で、交渉の締めくくりによく合います。
- A: I’ll drive if you pay for gas.
(ガソリン代を出してくれるなら運転するよ。) - B: Deal.
(決まり。)
「please let us try it」で親に頼み込む
取引の後、アレックスはクレアに、学校へ電話したかどうかを確かめます。クレアはこの前に、2人の時間割を変えるよう学校に電話すると話していました。
Alex: Because we are thinking we might want to stay in that class.
(だって、2人ともあのクラスに残りたいかもって考えてるから。)Claire: Really? Oh, girls, I don’t know about that.
(本当に?うーん、2人とも、それはどうなのかな。)Haley: Oh, please let us try it.
(ねえ、お願い、やらせてみてよ。)Modern Family Season3 Episode3 (Phil on Wire)
we might want to ~ は「〜したいかもしれない」と希望をぼかして伝える形です。let us try it は「私たちにやらせて」と許可を求める言い回しで、please を添えると頼み込む響きが強まります。クレアの I don’t know about that. は、はっきり断らずに「それはどうかな」と難色を示す返事で、まだ交渉の余地を残した答え方です。
Claire: Well, maybe one more week.
(じゃあ、あと1週間だけね。)Haley: Thanks, Mom.
(ありがと、ママ。)Modern Family Season3 Episode3 (Phil on Wire)
クレアの maybe one more week は、期限をつけて条件付きで折れる言い方です。その後、校長のジョンからの電話で、アレックスがヘイリーに宿題を写させていたこと、それをウォーターズ先生が見つけたことがクレアに伝えられます。
まとめ|条件を出し合う短い言葉
what if I gave you something in return? で交渉を持ちかけ、Then I want ~ と That’ll cost you ~ で条件を上げ、Deal. で成立させる。親への please let us try it と maybe one more week も、条件をめぐるやり取りの一つです。
短い言葉のやり取りで条件が動いていく姉妹の会話を、この回の中で追うことができます。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、ダンフィー家の別の場面の英語を取り上げています。


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