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『モダンファミリー』シーズン10第10話はクリスマスイブのお話です。届いたクリスマスカードを捨てようとするクレアを、子どもたちが止める場面があり、カード1枚の置き場所をめぐって家族があれこれ言い合います。
日本の年賀状と同じように、届いたカードをどう扱うかには家庭ごとの流儀があります。カードを飾る場所、包装紙の買い方、取っておくかどうかを、劇中の会話から順に見ていきます。
ピアノの上に飾る「Christmas cards」と置き場所
ダンフィー家では、クレアが届いたカードを片づけようとします。そこへアレックスとルークが割って入ります。
Claire: Ugh, Christmas cards are just clutter.
(はあ、クリスマスカードなんてただの散らかりの元よ。)
Alex: Wait, wait, wait, wait.
(待って、待って、待って、待って。)
Alex: You can’t throw away Uncle Cam’s card.
(キャムおじさんのカードは捨てちゃだめでしょ。)
Alex: You know how sensitive he gets about his piano placement.
(ピアノの上の置き場所に、どれだけ敏感か知ってるでしょ。)
Luke: Remember that one year where his card was slightly behind the one from our old babysitter?
(昔、キャムおじさんのカードが前のベビーシッターのカードより少し後ろに置かれてた年があったの、覚えてる?)
Modern Family Season10 Episode10 (Stuck in a Moment)
アメリカでは、12月になると親戚や友人、仕事の付き合いのある相手などから Christmas cards(クリスマスカード)が届く家庭が多いと言われます。家族写真を印刷した photo card を送る家庭も少なくありません。届いたカードはしばらく飾っておくことが多く、ピアノの上や棚、暖炉の上、ドアや壁に並べたり、リボンにつるしたりと、飾り方は家庭によってさまざまです。
clutter は「散らかった物、がらくた」を表す名詞で、クレアは飾られたカードを片づけたい物として見ているわけです。アレックスの piano placement は「ピアノの上での置き場所」で、キャメロンのカードがどこに置かれるかを気にする人だという話です。ルークの slightly behind ~ は「〜より少し後ろに」で、キャメロンが並べる位置にまで目を配る人であることが伝わってきます。
送った側にとっては、自分のカードが目立つ場所にあるかどうかが、ちょっとした関心事になる場合もあるようです。カードは飾る物として扱われるからこそ、この家族の言い合いが成り立っていると言えます。
学校の募金で買う「wrapping paper」
同じ場面で、ディランがお気に入りの包装紙を見せます。プレゼントを包むための紙です。
Dylan: Check out the sledding polar bear paper.
(このそりに乗ったシロクマの包装紙、見てよ。)
Dylan: Can’t look at that and not be in a good mood, huh?
(これ見たら機嫌よくなるしかないよな?)
Haley: Yeah.
(うん。)
Claire: I am so sick of that stuff.
(その紙、もううんざり。)
Claire: I ordered five rolls from some kid for a school drive.
(学校の募金活動で、どこかの子から5本注文したのよ。)
Modern Family Season10 Episode10 (Stuck in a Moment)
ここでの paper は wrapping paper(包装紙)のことで、ロール状に巻いた紙を roll で数えます。a school drive の drive は「募金活動、キャンペーン」の意味で、fundraising drive や food drive(食品の寄付集め)のようにも使われます。
アメリカの学校では、資金集めの一環として、子どもが家族や近所の人から包装紙やお菓子などの注文を取る活動が行われることがあります。実施の有無や扱う品物は、学校や地域によって異なります。クレアはそうした注文で5本頼んだのに、50本届いたと続けます。
Claire: Like it’s on me that he can’t count?
(その子が数を数えられないのが、私のせいだっていうの?)
Luke: I was six, Mom.
(僕、6歳だったんだよ、ママ。)
Claire: Mm.
(ふうん。)
Modern Family Season10 Episode10 (Stuck in a Moment)
it’s on me は「私の責任だ」で、Like ~? を前に付けると「〜だとでも言うの?」と反発する言い方です。ところが、その注文を受けた子どもはルーク本人だったことが、I was six, Mom. の一言で分かります。今も残る包装紙が、家族の昔話とつながっている場面です。
暖炉の上の「mantel」と、取っておくかどうか
ジェイの家でも、キャメロンのカードの置き場所が話題になります。
Gloria: Who moved Cam’s card? He’s gonna be very upset if he’s not on the mantel!
(キャムのカード、誰が動かしたの? 暖炉の上になかったら、すごく気を悪くするわよ!)
Manny: I put it in a drawer until he gets here.
(彼が来るまで、引き出しにしまっておいたんだ。)
Manny: That glitter was getting on everything.
(ラメがそこらじゅうに付いてたから。)
Joe: I breathed some of that in.
(ぼく、ちょっと吸いこんじゃった。)
Joe: I cough gold now.
(いま、せきすると金色が出るの。)
Modern Family Season10 Episode10 (Stuck in a Moment)
mantel は暖炉の上の飾り棚のことで、mantelpiece とも言います。暖炉のある家では、クリスマスの時期にここへカードや飾りを並べる家庭も多いようです。glitter はラメのことで、ラメ入りのカードはきらびやかな反面、粉が落ちやすいという難点があり、マニーの言葉はまさにその点を指しています。
一方ダンフィー家では、クレアがカードをごみ箱に捨てていました。
Luke: What are you roasting on the space heater?
(ヒーターで何をあぶってるの?)
Claire: Oh, I threw those cards in the trash.
(ああ、あのカードをごみ箱に捨てたの。)
Claire: They got all soggy.
(そしたら、すっかり湿っちゃって。)
Luke: Even Uncle Cam’s?
(キャムおじさんのも?)
Claire: Mm-hmm.
(うん。)
Luke: You have to save those for seven years, like tax returns.
(ああいうのは7年は取っておかないと。税金の申告書みたいにさ。)
Modern Family Season10 Episode10 (Stuck in a Moment)
throw ~ in the trash は「〜をごみ箱に捨てる」で、throw away と同じく処分を表します。space heater は持ち運びできる小型の暖房器具のことで、ルークの問いに、クレアはカードを捨てたらすっかり湿ってしまったと答えます。
soggy は「水気を吸ってべちゃっとした」状態を表す形容詞です。ルークの save ~ for seven years, like tax returns は、tax returns(確定申告書)の保管にたとえた冗談です。季節が終わったカードは処分する家庭もあれば、思い出として箱にしまっておく家庭もあり、扱いは人それぞれです。
まとめ|クリスマスカードの扱い方と英語
Christmas cards を piano placement や on the mantel で飾り、glitter のカードに手を焼き、save するか throw away するかで意見が分かれる様子を見てきました。a school drive で買う wrapping paper も、クリスマスの暮らしの一部です。
カード1枚で盛り上がる家族の姿を観ながら、アメリカのクリスマスの習慣にも目を向けてみると、場面の見え方が少し変わります。
同じ回のほかのコラムでは、両親への報告のタイミングをうかがう英語や、隠していた物がばれたジェイの言い張り方も取り上げています。


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