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『モダンファミリー』シーズン10第20話では、ヘイリーとディランの結婚式が急に決まります。2人は小さく済ませたい様子なのに、話を知った家族やディランの身内が次々に加わり、呼ぶ人がどんどん増えていきます。
招待する人に線を引く、人が増えたことを伝える、相手の希望に沿って提案し直す。集まりの規模をめぐる相談で使える言い回しを、家族の会話から場面の順に見ていきます。
「Now I have to invite ~?」と「~, but no one else」で線を引く
フィルが2人の結婚を口にすると、ルークとアレックスも話に加わります。ヘイリーが誰を呼ぶかで迷う場面です。
Phil: Haley and Dylan are getting married.
(ヘイリーとディランが結婚するんだ。)
Luke: Dressed like that?
(その格好で?)
Haley: Now I have to invite Luke?
(今度はルークまで呼ばなきゃいけないの?)
Alex: Not if you don’t want to.
(呼びたくないなら、呼ばなくていいんじゃない。)
Luke: This feels great.
(最高の気分だよ。)
Haley: Okay, that is it.
(わかった、もういい。)
Haley: Luke, but no one else.
(ルークはいい。でも、ほかは誰もだめ。)
Modern Family Season10 Episode20 (Can’t Elope)
Now I have to ~? は「こうなった以上、〜までしなきゃいけないの?」と、予定外の手間が増えたことへの不満を表す疑問文です。now は「今」というより「この流れになったからには」という含みで働いています。
アレックスの Not if you don’t want to. は、前の文を受けて「したくないなら、しなくていい」と返す省略の形です。完全な形にすると You don’t have to invite him if you don’t want to. となり、否定の not だけを残して後ろを if 節でつなぎます。誘いや頼みを断る余地を相手に残す返し方として、日常会話でも使いやすい形です。
ヘイリーの That is it. は、ここでは「もういい、これで決まり」と迷いを打ち切る合図です。続く A, but no one else は「Aはいい。でも、それ以外は誰もだめ」と、1人だけ例外を認めて線を引く言い回しです。You can bring Sam, but no one else.(サムは連れてきていいけど、ほかはだめ)のように、招待や持ち込みの範囲をはっきりさせたいときに応用できます。例外と線引きを一息で言えるので、角を立てずに範囲を伝えられます。
「and now she’s on her way」と「That way, ~」で状況を伝え、提案する
ルークが加わったところで、ディランからも人数が増えたという知らせが入ります。
Dylan: Hey, so, my mom found out your parents are coming, ‘cause I told her, and now she’s on her way.
(あのさ、君の両親が来るってうちの母さんが知っちゃってさ。俺が言ったからなんだけど。で、今こっちに向かってる。)
Dylan: And Grandpa’s coming.
(それと、じいちゃんも来る。)
Dylan: You guys are gonna love him.
(みんな、きっと気に入るよ。)
Modern Family Season10 Episode20 (Can’t Elope)
find out は「(隠れていたことを)知る、気づく」で、ここでは過去形の found out です。’cause I told her と自分が原因だと添えてから、now she’s on her way(今こちらへ向かっている)と現状を伝える順番です。on one’s way は「向かっている途中」で、I’m on my way.(今向かってる)の形でもおなじみです。
人が増えたところで、フィルが自分で式を執り行えると申し出て、クレアがすぐに段取りを組みます。
Phil: I’m ordained.
(俺、式を執り行う資格があるんだ。)
Phil: I can perform the ceremony.
(式は俺が執り行えるよ。)
Claire: That is such a great idea! That way, it’s easy and intimate.
(すごくいい考えじゃない! そうすれば手軽だし、身内だけで済むわ。)
Claire: I mean, that’s what you wanted, right? So, go down to the courthouse, get your marriage license, come back here, and we’ll all be waiting.
(だって、それがあなたたちの望みだったでしょ? だから、裁判所に行って結婚許可証をもらって、ここに戻ってきなさい。みんなで待ってるから。)
Haley: Fine.
(いいよ。)
Haley: But let’s go now.
(でも、今すぐ行こう。)
Haley: I’m starving, and they make a great soft pretzel at the courthouse snack shop.
(お腹ぺこぺこだし、裁判所の売店のソフトプレッツェルがおいしいんだよね。)
Modern Family Season10 Episode20 (Can’t Elope)
That way, ~ は「そうすれば〜」と、提案の利点を続けて示す言い方です。intimate は人間関係で使うと親密さを表しますが、集まりについて言うと「こぢんまりとした、内輪の」という意味になります。クレアは that’s what you wanted, right? と相手の希望を確かめる一言を添え、自分の案を2人の望みに沿ったものとして差し出しています。
結婚の手続きは州によって異なりますが、クレアの段取りでは、裁判所で結婚許可証(marriage license)を受け取ってから家に戻ることになっています。
「that means we have to invite ~」と「the wedding you want」で連鎖を止める
その後も、呼ぶ人の連鎖は続きます。
Claire: If Dylan’s bringing his grandfather, that means we have to invite Dad and Gloria, right?
(ディランがおじいさんを連れてくるなら、パパとグロリアも呼ばなきゃいけないってことよね?)
Phil: I think so, yeah.
(そうだろうね。)
Phil: But he probably won’t show.
(でも、たぶんお義父さんは来ないよ。)
Modern Family Season10 Episode20 (Can’t Elope)
If A, that means B は「Aなら、つまりBということになる」と、ひとつの決定から次の義務を導く構文です。末尾の right? で相手に同意を求めると、「やはりそうなるよね」という確認の響きが加わります。フィルの won’t show は show up を縮めた口語で、「(誘っても)来ないだろう」という見通しを表します。
結局、家には多くの人が集まり、思いがけない騒ぎになります。そのあとクレアは、詫びの言葉に続けてヘイリーにこう伝えます。
Claire: But all we care about is that you’re happy.
(でも、私たちが気にかけてるのは、あなたが幸せかどうかだけ。)
Claire: And you should have the wedding you want.
(それに、あなたは自分の望む結婚式をするべきよ。)
Phil: Your mom’s right.
(ママの言うとおりだ。)
Phil: We eloped, and I still think of it as one of the best days of my life.
(俺たちは駆け落ちで結婚したけど、今でも人生最高の日のひとつだと思ってる。)
Claire: It still seems like the last day we were alone.
(今思えば、2人きりでいられた最後の日だったわね。)
Modern Family Season10 Episode20 (Can’t Elope)
All we care about is that ~ は「私たちが大事にしているのは〜だけ」と、優先順位をはっきりさせる言い方です。you should have the ~ you want は「自分の望む〜にするべきだ」と、決める権利を相手に返す表現です。増えすぎた招待客に対して、親の側から線を引き直す一言と読み取れます。フィルの elope は「周りを呼ばずに2人だけで結婚する」ことを表す動詞で、この回の英題 Can’t Elope にも使われています。最終的に、式は家族のいる自宅でフィルの司式によって挙げられます。
まとめ|招待の範囲を言葉で決める
but no one else で例外と線引きを示し、on one’s way で人が増えた状況を伝え、that means we have to invite で招待の連鎖を確かめ、the wedding you want で決める権利を相手に返す流れを見てきました。集まりの規模の相談に役立つ表現がそろっています。
急に決まった結婚式をめぐる家族のやりとりを、『モダンファミリー』を観ながらたどってみるのも楽しみ方のひとつです。
同じ回のほかのコラムでは、改まった頼みを即答で断られる会話や、ペットのSNS人気をめぐる話も取り上げています。


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