「embarrass」と「embarrassed」はどう違う? 人前で恥ずかしがる相手との言い合いの英語|『モダンファミリー』S10E06で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「embarrass」と「embarrassed」はどう違う? 人前で恥ずかしがる相手との言い合いの英語|『モダンファミリー』S10E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第6話では、ミッチェルとキャメロンが夫婦でマッサージを受けたことをきっかけに、どちらが恥ずかしいのか、どちらが恥ずかしがりなのかをめぐって言い合いになります。

日本語ではどれも「恥ずかしい」で済ませがちな embarrass、embarrassed、embarrassing は、英語では誰が恥をかかせ、誰が恥ずかしく感じるのかで形が変わります。2人の言い合いから、その違いを順に整理していきます。

目次

「embarrass」は相手に恥をかかせる動詞

ジェイにクラブのスパを勧められ、ミッチェルとキャメロンは夫婦でマッサージを受けます。ところがミッチェルは途中で出ていこうとします。

Mitchell: No, I just can’t relax with you making these noises.
(いや、君がそんな声を出してたら、リラックスできないんだよ。)
Cameron: Well, I can’t relax without making the noises.
(でも僕は、声を出さないとリラックスできないんだ。)
Mitchell: Which is why I’m leaving.
(だから僕は出ていくんだよ。)
Modern Family Season10 Episode6 (On the Same Paige)

can’t relax with ~ing と can’t relax without ~ing は、with と without を入れ替えただけで正反対の言い分になる対の形です。相手の言葉の型をそのまま借りて言い返すと、短くても立場の違いがはっきりします。ミッチェルの Which is why ~ は「だからこそ〜なんだ」と、相手の言い分を自分の行動の理由に変えてしまう返しです。

その後、キャメロンはこう切り出します。

Cameron: Well, that was quite a little snitfit back there.
(さっきのは、なかなかのかんしゃくだったね。)
Cameron: Were you trying to embarrass me, or?
(僕に恥をかかせようとしてたの? それとも……)
Modern Family Season10 Episode6 (On the Same Paige)

snitfit は「ちょっとしたかんしゃく」を表す口語で、quite a little ~ と組み合わせて皮肉まじりに相手の態度を指摘する言い方です。

embarrass は「(人に)恥ずかしい思いをさせる」という他動詞で、embarrass me のように、恥をかかされる人を目的語に置きます。Were you trying to embarrass me? は「わざと恥をかかせようとしたの?」と、相手の意図を問いただす形です。文末の or? は「それとも?」と答えを相手にゆだねる言い方で、口語では選択肢を最後まで言わずに止めることがあります。

「embarrassed」は恥ずかしく感じる側の気持ち

キャメロンの問いに、ミッチェルはキャメロンのふだんの振る舞いを持ち出して言い返します。するとキャメロンは、立場をひっくり返します。

Cameron: You know, you’re the one who should be embarrassed.
(あのね、恥ずかしがるべきなのは君のほうだよ。)
Mitchell: I am.
(恥ずかしいよ。)
Mitchell: Isn’t that what we’re fighting about?
(それでケンカしてるんじゃないの?)
Modern Family Season10 Episode6 (On the Same Paige)

embarrassed は「恥ずかしく感じている」という、人の気持ちを表す形容詞です。you’re the one who should be embarrassed は「恥じるべきなのはあなたのほう」と、相手に矛先を返す言い方になります。ミッチェルの I am. は I am embarrassed. の省略で、あっさり認めたうえで「それが言い合いの理由だろう」と続けます。恥ずかしく感じていること自体は否定せず、問題はそこだと指摘しています。

言い合いはさらに続き、次のような言葉も出てきます。

— You know, I’m not embarrassing.
(あのさ、僕は人に恥をかかせるような人間じゃない。)
— You’re the one that’s just embarrassed by everything.
(何にでも恥ずかしがってるのは、そっちのほうだ。)
Modern Family Season10 Episode6 (On the Same Paige)

embarrassing は「(人・物事が)恥ずかしい思いをさせるような」という形容詞で、主語は恥をかかせる側です。I’m not embarrassing. は「自分は周りを恥ずかしがらせる存在ではない」という主張です。一方、embarrassed by ~ は「〜を恥ずかしく感じる」で、何に対してかを by で示します。

形 意味 主語・目的語
embarrass 恥ずかしい思いをさせる 恥をかかされる人を目的語に置く
embarrassed 恥ずかしく感じている 感じている人が主語
embarrassing 恥ずかしい思いをさせるような 恥をかかせる人・物事が主語

「It’s called modesty」で言い換えて切り返す

これより少し前、恥ずかしがりだと責められたミッチェルは、その性格に別の名前を与えて返していました。前の節で見た I am. のやりとりのすぐあとの場面です。

Mitchell: It’s called modesty, Cam.
(それは慎みっていうんだよ、キャム。)
— Can you please just keep your voice down?
(頼むから、声を落としてくれる?)
Modern Family Season10 Episode6 (On the Same Paige)

It’s called ~. は「それは〜というものだ」と、相手の言葉を自分に都合のよい呼び方に言い換える切り返しです。modesty は「慎み、控えめさ」で、恥ずかしがりを短所ではなく美点として言い直す一語です。同じ型で It’s called being careful.(それは慎重というんだ)のようにも使えます。

keep your voice down は「声を落として」で、周りの耳を気にするときの決まった言い方です。Can you please just ~? と組み合わせると、いらだちを抑えながら頼む響きが出ます。キャメロンの embarrass と embarrassed に、ミッチェルが modesty という別の語で応じ、そのあと embarrassing と embarrassed by の応酬へ進む流れを追うと、語の形が変わるたびに矛先が入れ替わる言い合いだったことが分かります。

まとめ|恥ずかしさの向きで変わる英語

恥をかかせる embarrass、恥ずかしく感じる embarrassed、恥ずかしい思いをさせる embarrassing の違いと、It’s called modesty. などの切り返しを見てきました。誰が誰を恥ずかしがらせるのかを意識すると、形を選びやすくなります。

2人の言い合いを『モダンファミリー』で語の形に注目しながら追うと、また違った面白さが見えてきます。

同じ回のほかのコラムでは、昔の論文をめぐるクレアの英語や、約束を守らせたい母親の英語も取り上げています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次