海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン10第12話では、フィルとクレアがイタリアのぶどう畑を自転車でめぐる4週間の旅行を計画しています。何度も話題にしてきた念願の旅が、いよいよ実現しそうな場面から物語が始まります。
楽しみな計画を人に話すときは、喜びを伝える言い方、予約や予算を話す言い方、そして計画が揺らいだときの言い方が役に立ちます。2人の会話から、その3つを順に見ていきます。
「it’s actually happening」で、話してきた計画の実現を喜ぶ
旅行の準備を進めるなかで、クレアはこう口にします。
Claire: I can’t believe after all those nights at Fratelli’s talking about going to Italy, it’s actually happening.
(フラテッリズで何晩もイタリアに行く話をしてきたけど、それが本当に実現するなんて信じられない。)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)
I can’t believe ~ は文字どおりには「〜が信じられない」ですが、ここでは驚きと喜びが混じった気持ちを表しています。悪い知らせにも良い知らせにも使える形なので、声の調子や続く内容で意味が決まる点を押さえておくと便利です。
after all those nights ~ing は「何度も〜してきた夜を経て」という言い方で、all those が「あれだけ多くの」と積み重ねてきた時間の長さを強めています。夜の代わりに after all those years(何年もかけて)のように期間を入れ替えても使えます。
文末の it’s actually happening は「本当に実現する」です。actually は「実際に」の意味で、話の上だけだった計画が現実になる、という対比を一語で伝えています。引っ越しや結婚式、念願の旅行など、長く待っていた出来事が目前に迫ったときにそのまま使える一文です。
なお「4週間の旅行」を英語で言うときは、a four-week trip のように数と名詞をハイフンでつなぎ、week を単数にした形が一般的です。名詞の前に置く形容詞として働くため、複数の s を付けない点に注意が要ります。期間を先に示してから旅の中身を話すと、計画の規模が相手に伝わりやすくなります。
「I’m on hold」と「afford to」で、予約と予算の話をする
続いては、電話で予約を進めるクレアとフィルのやりとりです。
Claire: Oh, I’m on hold.
(あ、今保留中なの。)
Claire: I’m booking us into a converted castle in Tuscany for our anniversary.
(結婚記念日に向けて、トスカーナのお城を改装した宿を予約してるところ。)
Phil: Does it have a moat?
(堀はある?)
Claire: I’ve been working on all of our receipts for taxes.
(税金のために、うちの領収書を全部整理してたの。)
Claire: Looks like we’re getting a refund, which means that we can afford to
(還付がありそうなの。ってことは、余裕ができて……)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)
I’m on hold. は電話で「保留にされている」状態を表す決まった言い方です。待たせる側は Can you hold?(少々お待ちいただけますか)や put you on hold と言います。book ~ into … は「〜のために…を予約する」で、book us into a hotel のように泊まる人を目的語に置けるのが特徴です。converted は「用途を変えた」という意味で、城を宿に改装した建物を指しています。
クレアは堀の質問には答えず、領収書の整理から予算の話に移ります。Looks like ~ は「〜になりそうだ」と見通しを示す口語、which means that ~ は「ということは〜」と結論へつなぐ言い方で、can afford to ~ は「〜する余裕がある」です。ここでは言い終わる前に、フィルが城の空想を広げはじめます。
Claire: I’m gonna nip this in the bud.
(この話は早いうちに止めておく。)
Claire: No moat.
(堀はなし。)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)
nip ~ in the bud は「つぼみのうちに摘み取る」という句で、問題や話が大きくなる前に止めることを表します。旅の計画が空想に流れそうなところで、クレアが空想を打ち切る一言として働いています。
「We still have ~」と「I got to be there for ~」で、揺らぐ計画を話す
ヘイリーとディランの同居が予定より早く始まり、家の状況が変わったあと、後半の場面でフィルとクレアが話し合います。
Phil: Oh, well, we still have Italy.
(まあ、俺たちにはまだイタリアがあるさ。)
Claire: Do we?
(ある?)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)
We still have ~. は「まだ〜が残っている」と、残っている楽しみを持ち出して相手を励ます言い方です。これに対するクレアの Do we? は、相手の言葉をそのまま疑問にして返す短い形で、「本当にそうかな」という迷いを伝えます。Yes, we do. と同意するのではなく、問い返すことで話の向きを変えている点が分かります。
そしてクレアは、こう続けます。
Claire: I got to be there for Haley.
(ヘイリーのそばにいてあげなきゃ。)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)
got to は have got to(〜しなければならない)を縮めた口語で、会話では gotta と聞こえることもあります。be there for ~ は「〜のそばにいて支える」という意味で、物理的にその場にいることと、気持ちの上で支えることの両方を含みます。楽しみにしていた予定よりも家族を優先したいときに、理由を短く伝える形として使えます。計画を変える話は切り出しにくいものですが、誰のためかを先に言うと、相手も受け止めやすくなります。
まとめ|楽しみな計画を話す英語
it’s actually happening で実現の喜びを伝え、I’m on hold や can afford to で予約と予算を話し、nip ~ in the bud で話を引き戻し、We still have ~ と be there for ~ で揺らぐ計画を語る流れを見てきました。
旅を心待ちにする2人の会話を観ながら、計画を話すときの英語を追ってみるのも楽しみ方のひとつです。
同じ回のほかのコラムでは、相談せずに決めたことを打ち明ける英語や、呼び名をめぐるやりとりも取り上げています。


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