「open someone’s eyes to」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E12で学ぶ英会話

「open someone's eyes to」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人の話を聞いて、それまで見えていなかったものが急に見えるようになることがあります。

その感覚を表す「open someone’s eyes to」を、『モダンファミリー』シーズン10第12話の中盤、ヘイリーがファラーの話について語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「open someone’s eyes to」の意味とニュアンス

open someone’s eyes to
意味:(人)に〜の存在・実態を気づかせる、〜について目を開かせる

open someone’s eyes to 〜は、それまで気づかなかった事実や見方を、人に気づかせることを表す表現です。openは「開ける」、eyesは「目」で、閉じていた目が開く動きが、「気づく」ことの比喩になっています。toのあとに、気づいた対象(事実や問題)が来ます。

someone’sの部分には、気づかされる人が入ります。気づかされるのが自分ならmy、相手ならyour、彼女ならherと、所有格を入れ替えます。また、openは過去形のopenedにして、「気づかせてくれた」と言うことが多くなります。

シーンで使われているのは、opened up my eyes toの形です。見出しのopen someone’s eyes toに比べると、過去形になり、upが加わり、someone’sがmyに入れ替わっています。upを添えると、目がぱっと大きく開く動きが前に出ます。意味は見出しと同じで、「私に気づかせてくれた」です。

使う場面は、旅行や読書、人との出会いで価値観が変わったとき、これまで気づかなかった問題を教わったときなどです。ヘイリーの言葉のように、少し大げさな調子で言いたいときにも合います。

主語になるのは、気づかせた側の人や物です。That documentary opened my eyes to 〜のように、きっかけになった人、本、出来事を主語に置いて、気づかせた働きを言います。

【ここがポイント!】

  • 「open someone’s eyes to」の核は、それまで見えていなかったことに、人の目を向けさせること
  • someone’sには、気づかされる人が入り、toのあとに気づいた中身が来る
  • upが入ると、目が大きく開く動きが前に出る

『モダンファミリー』S10E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ファラーが自宅出産の話を持ち出し、それを聞いたクレアが驚く場面です。ファラーはディランの母です。ヘイリーがクレアの驚きに答えて、ファラーから聞いた話について語ります。続く一言では、部屋の様子が語られます。

Farrah: Those bikes don’t live there, do they? ‘Cause that is an ideal north-facing spot for a birthing tub.
(あの自転車、あそこに置きっぱなしにするわけじゃないわよね? だってそこ、出産用の浴槽を置くのに北向きの理想的な場所なのよ。)

Claire: I wasn’t aware that Haley was considering a home birth.
(ヘイリーが自宅出産を考えているなんて、知らなかったわ。)

Haley: Oh, I wasn’t, but then Farrah really opened up my eyes to the birth-industrial complex.
(ううん、考えてなかったの。でもファラーに、出産産業複合体のことで本当に目を開かされちゃって。)

— You know, this room is kind of vibrating with ancient wounds.
(ねえ、この部屋、なんだか古い傷が震えてるみたいな感じがする。)

Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)

シーン解説と心理考察

まず口を開くのはファラーです。自転車の置き場所について、「そこは出産用の浴槽を置くのにぴったりの北向きの場所だ」と話します。浴槽の置き場所の話ですから、ファラーは自宅出産を前提に考えていることになります。

クレアの返事は、I wasn’t aware thatで始まります。「〜とは知らなかった」という言い方で、ヘイリーが自宅出産を考えているという話は、クレアにとって初耳だったのだと分かります。驚きを、感情ではなく、「知らなかった」という事実の言葉で伝えています。awareは「気づいている」を表す形容詞で、open someone’s eyes toが表す「気づかせる」と、同じ「気づき」の仲間にあたる語です。

ヘイリーの答えは、Oh, I wasn’t, but thenと続きます。I wasn’t(考えていなかった)で、クレアの問いを受け止め、but thenで「でもそのあとで」と話を切り替えています。そして、Farrah really opened up my eyes toと、きっかけになった人物を主語に置きます。reallyが入っていることで、目を開かされた実感が強まります。

目を開かされた対象は、the birth-industrial complexです。ヘイリーはこの言葉を、ファラーから聞いた話の呼び名として口にしています。続く一言では、この部屋は古い傷が震えているみたいだと、独特の言い回しで場の様子が語られます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

閉じていたまぶたが、誰かの一言でぱっと開く様子を、頭に描いてみましょう。まぶたが開いたとたん、それまで目に入らなかったものが、視界に飛び込んできます。この「まぶたが開いて見える」という動きが、「気づかせる」という意味の芯です。

ヘイリーの言葉でいえば、まぶたを開けたのはファラーで、見えるようになったのがthe birth-industrial complexです。誰が開けて、何が見えたのか。主語と、toのあとの二つを見れば、文の意味が取れます。気づきの中身が長い名詞のまとまりになっても、この見方は変わりません。

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例文で覚える「open someone’s eyes to」

open someone’s eyes toは、旅、作品、人との会話など、価値観が動いた場面で使います。海外生活、ドキュメンタリー、考えが変わったきっかけの説明と、3つの場面の例文を見ていきましょう。

Living abroad really opened my eyes to how big the world is.
(海外で暮らして、世界がどれだけ広いかに本当に気づかされた。)
留学や海外生活を振り返る場面です。主語のliving abroadが、気づかせたきっかけです。toのあとには、how big the world isと、気づいた中身が続いています。

That documentary opened our eyes to the problem of plastic waste.
(そのドキュメンタリーは、プラスチックごみの問題に私たちの目を開かせてくれた。)
作品から学んだことを話す場面です。気づく側がourになって、複数の人の気づきを表しています。

A: Why did you change your mind?
B: My sister opened my eyes to what was really going on.
(A:どうして考えを変えたの?)
(B:姉が、実際に何が起きているのかに気づかせてくれたの。)
考えが変わったきっかけを説明する会話です。toのあとに、what was really going onという名詞のまとまりが来ています。

あわせて覚えたい関連表現

be an eye-opener
(目からうろこの経験だ、気づきを与えてくれるものだ)
be an eye-openerは、経験や出来事そのものが「気づきを与えるもの」だと、名詞で言う形です。open someone’s eyes toは、気づかせる人や物を主語にして、動詞で言います。

make someone aware of
(〜を(人)に認識させる)
make someone aware ofは、中立的で説明的な言い方です。open someone’s eyes toには、「それまで見えていなかったものが見えるようになった」というイメージが加わります。

wake up to
(〜に気づく、〜の現実に目覚める)
wake up toは、気づく側が主語になり、自分で気づく感覚が強い表現です。open someone’s eyes toは、気づかせる側が主語になります。

Note|誰を主語にするかで読み分ける、気づきを表す3つの言い方

「気づく」ことを表す表現は、誰を主語にするかで形が変わります。ヘイリーの一言は、そのうち気づかせた側を主語にする形でした。

3つを並べてみます。1つ目はopen someone’s eyes toで、気づかせた人や物が主語です。Farrah opened my eyes to 〜のように、きっかけを作った側を前に出します。2つ目はbe an eye-openerで、出来事が主語になります。The trip was an eye-opener.(その旅は、気づきを与えてくれた)のように、経験を名詞で言い切ります。3つ目はwake up toで、気づいた本人が主語です。I woke up to the problem.(私はその問題に気づいた)のように、自分の気づきとして語ります。

同じ「気づき」でも、誰の動きとして描くかで文の形が変わります。ヘイリーは、ファラーを主語に置くことで、自分の気づきを「ファラーのおかげ」として語りました。3つの言い方の分かれ目は、主語を誰にするかにあります。

訳し分けにも一工夫できます。「目を開かされた」と訳すと驚きが前に出て、「気づかせてもらった」と訳すと感謝が前に出ます。ヘイリーの発言は、reallyが付いているぶん、驚きに近い言い方がなじみます。

まとめ|まぶたを開けたのは誰か、を主語に置く

open someone’s eyes toは、それまで気づかなかった事実や見方を、人に気づかせることを表す表現です。

気づかされる人はsomeone’sの位置に入り、気づいた中身はtoのあとに続きます。過去形のopenedにしたり、upを添えたりと、形は変えて使えます。旅、作品、人との会話など、価値観が動いたときに添えられる言葉です。

ヘイリーは、ファラーの話に目を開かされたと、きっかけの人物を主語に置いて語りました。誰が気づかせたのかを主語ではっきり示せるところが、この言い方の使いどころです。

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