「splurge on」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E12で学ぶ英会話

「splurge on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

旅行の計画を立てていると、「ここだけは思い切って使おう」と、財布のひもをゆるめたくなる瞬間がやってきます。

その気持ちを一言で伝える「splurge on」を、『モダンファミリー』シーズン10第12話の前半、イタリア旅行の計画を語るクレアの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「splurge on」の意味とニュアンス

splurge on
意味:〜に思い切ってお金を使う、〜を奮発する

splurge onは、ふだんは出費を控えめにしている人が、ここぞという機会にぜいたくな買い物や体験へ思い切ってお金をかけることを表す口語表現です。splurgeは「ぱっと大きくお金を使う」という意味の動詞で、onのあとに、お金をかける先の物や体験が来ます。

使い道は、物でも体験でも同じ形で言えます。splurge on a nice dinnerなら豪華な食事、splurge on a tripなら旅行にお金をかける、という意味です。お金の使い方を表す言葉なので、前向きな「奮発する」にも、少し後ろめたい「つい散財する」にも、文脈しだいで傾きます。

また、splurgeは目的語を置かず、単独でも使えます。Let’s splurge tonight.なら、「今夜はぱっと使おう」という呼びかけです。さらに、a splurgeと冠詞をつけて名詞にすると、「ぜいたく」「奮発した出費」を表します。

使う場面は、記念日の食事、旅行、自分へのご褒美の買い物など、いつもより出費を許す場面です。反対に、日用品を安く買うような場面には合いません。「大きく使う」ことに、ほどよい特別感が伴うのが、この表現の特徴です。

訳すときは、金額の大きさよりも「いつもより大きく使う」という気持ちを前に出します。そうすると、場面に合わせて「奮発する」「思い切って使う」と言い分けやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 「splurge on」の核は、ふだんは控えめな人が、ここぞという場面でお金を思い切って使うこと
  • onのあとには、お金をかける先の物や体験を置く
  • splurgeだけでも、a splurgeという名詞でも使える

『モダンファミリー』S10E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フィルとクレアが、イタリアのぶどう畑をめぐる自転車旅行について話している場面です。クレアは、この夏にヘイリーとディランと双子が一緒に暮らし始めたら生活が一変する、と理由を挙げます。そのうえで、旅行に思い切ってお金を使おうと持ちかけます。フィルは、旅行に向けた準備の様子を続けます。

Phil: We’re taking a four-week bicycle trip through the vineyards of Italy!
(俺たち、イタリアのぶどう畑をめぐる4週間の自転車旅行に行くんだ!)

Claire: We figure that this summer, our whole lives are gonna be turned upside-down when Haley, Dylan, and their twins move in with us, so why not splurge on a grandbaby-moon?
(この夏、ヘイリーとディラン、それに双子が私たちの家に越してきたら、生活が丸ごとひっくり返るでしょ。だったら孫版ハネムーン(グランドベイビームーン)に思い切ってお金を使わない?)

Phil: So we’ve been hitting the language tapes, the, uh the stationary bikes, and a couple of times a day, I wolfishly whistle at Claire to prepare her for that timeless Roman charm.
(それで俺たち、語学テープを聞き込んだり、えーと、エアロバイクをこいだりしてて、一日に何回か、俺がクレアにオオカミみたいな口笛を吹いて、あの昔ながらのローマの色男の魅力に慣れさせてるんだ。)

Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)

シーン解説と心理考察

話の口火を切るのはフィルで、4週間の自転車旅行に行くと伝えます。行き先は、イタリアのぶどう畑です。

続くクレアの言葉は、旅行の理由づけになっています。we figure thatという切り出しは、「私たちはこう考えている」という夫婦の結論を伝える形です。この夏にヘイリー、ディラン、双子が越してくると暮らしが丸ごとひっくり返るので、旅行に思い切ってお金を使おう、という流れです。理由と提案が一本の文でつながっていて、筋道の立った説明になっています。

why notは、「〜したらどう?」と相手を誘う提案の形です。クレアは「奮発しよう」と言い切るのではなく、why not splurge on 〜?と問いかけの形でフィルに持ちかけています。grandbaby-moonは、ハネムーンの形を借りた言い方で、孫が来る前に夫婦で楽しむ旅行をそう呼んでいます。

フィルの発言には、準備の具体例が並びます。語学テープ、エアロバイク、そして一日に何度かクレアへ吹く口笛です。クレアが旅行の理由を順序立てて語ったのに対して、フィルは準備の中身を一つずつ挙げていて、同じ旅行の話でも、夫婦それぞれの語り口の違いが出ています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

splurgeの音から、水がぱっとはね上がる「スプラッシュ」を連想してみましょう。財布から、お金が勢いよくはね上がって飛んでいく様子です。あくまで覚えるための連想ですが、「ぱっと大きく使う」という動きが、頭に残りやすくなります。

クレアが選んだのは、イタリア旅行という大きな出費の先でした。onは「お金が乗る先」を指す前置詞と考えて、水しぶきが落ちる先に旅行や食事を置く、という絵で覚えておくと、onのあとに何を置けばよいかも迷いません。お金をかけた先まで頭に浮かべておくと、onのあとの言葉も自然に決まります。

例文で覚える「splurge on」

splurge onは、旅行、食事、買い物など、お金をかける先が思い浮かぶ場面で使います。記念日、買い物、旅先のレストランと、場面の違う3つの例文を並べます。

We decided to splurge on a nice hotel for our anniversary.
(私たちは記念日のために、いいホテルに奮発することにした。)
記念日の旅行計画を話す場面です。decided toのあとにsplurge onを置くと、「奮発すると決めた」という意思が伝わります。

I rarely splurge on clothes, but this coat was worth it.
(服に大金を使うことはめったにないけど、このコートはそれだけの価値があった。)
買い物の満足を伝える場面です。rarelyで「ふだんは使わない」ことを示し、そのうえでの例外としてsplurge onが生きています。

A: Why not splurge on the tasting menu?
B: Well, it is our last night in town.
(A:コース料理に奮発しない?)
(B:まあ、この街で過ごす最後の夜だしね。)
旅先のレストランで迷う会話です。クレアの言葉と同じwhy notの形で、相手を誘っています。

あわせて覚えたい関連表現

treat yourself to
(自分へのご褒美として〜を楽しむ)
treat yourself toは、「自分を甘やかす」「ご褒美にする」という気持ちに重点があります。splurge onは、「お金を大きく使う」ことに重点があります。

spend a fortune on
(〜に大金をつぎ込む)
spend a fortune onは、金額の大きさを強調します。splurge onには、「ふだんは控えめなのに、あえて使う」という含みが加わります。

go all out
(全力で取り組む、とことんやる)
go all outは、お金に限らず、手間や労力を惜しまないことも表します。splurge onは、使い道がお金に限られます。

Note|同じ語が見せる3つの姿、splurge onの形を整理する

splurge onは、同じ語がいくつかの形で現れます。クレアの一言は、その中の基本の形でした。

1つ目は、splurge on + 物・体験の形で、お金をかける先をonのあとに置きます。We splurged on a window seat.(私たちは窓側の席に奮発した)のように使います。2つ目は、splurgeだけを使う形です。Let’s splurge for once.(たまには思い切って使おう)のように、使い道を言わず、「ぱっと使う」ことだけを伝えます。3つ目は、a splurgeという名詞の形で、That dinner was a splurge.(あの夕食は奮発だった)のように、ぜいたくな出費そのものを表します。3つに共通するのは、「いつもより大きく使う」という点です。

クレアの発言は、why not splurge on a grandbaby-moon?でした。onのあとに旅行の呼び名が置かれた基本の形で、why notを前に添えて、相手を誘う提案にしています。

日本語に置き換えるときは、前向きな場面なら「奮発する」、使いすぎを振り返る場面なら「散財する」と訳し分けます。クレアの言葉は旅行の提案なので、「奮発しない?」の側に寄ります。英語は同じsplurge onでも、日本語では場面で選ぶ語が変わるわけです。お金をかける先まで言いたいときはonを添え、気持ちだけを伝えたいときはsplurgeだけで足ります。

まとめ|暮らしが変わる前に、お金を思い切って使う

splurge onは、ふだんは出費を控えめにしている人が、ここぞという場面でお金を思い切って使うときの口語表現です。

旅行、食事、買い物と、お金をかける先をonのあとに置けば、日常の話題にそのまま使えます。why notを前に添えれば、「奮発しない?」と相手を誘う形にもなります。

クレアとフィルのイタリア旅行は、暮らしが変わる前に思い切って使うお金の行き先として、選ばれた旅でした。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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