恋のライバルに「身を引いて」と迫るときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E03で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 恋のライバルに「身を引いて」と迫るときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第3話から、恋のライバル同士の張り合いに出てくる英語を取り上げます。バーナデットの同僚ルチをめぐって、ラージとスチュアートが一歩も引かずに言い合う場面には、身を引くよう迫る言い方から、友達として付き合う提案まで、関係の距離を表す表現がそろっています。

句動詞を中心に、会話の流れに沿って順番に見ていきます。

目次

「bow out」で身を引くよう迫る

男性陣が集まる場面で、ラージがスチュアートに切り出します。

Raj: I’m just saying, you should bow out.
(とにかく、君は身を引くべきだって言ってるんだよ。)

Stuart: Why should I bow out?
(なんで僕が身を引かなきゃいけないのさ。)

Raj: Uh, because we all know how this is gonna end.
(えっと、だって結末はみんな分かってるだろ。)

TBBT Season11 Episode03

bow out は、もともと一礼して退場する動作から来たとされる句動詞で、「身を引く、手を引く」という意味です。競争や役目から自分の意思で降りるニュアンスがあり、He decided to bow out of the race.(彼はその選挙戦から撤退することにした)のように使われます。

ラージの I’m just saying は「ただ言っているだけ」と前置きして、強い主張を少しやわらげる前置きです。ただしこの場面では、やわらげるどころか、はっきり引けと迫っています。

言い合いが続いたあと、スチュアートが別の案を出し、話は次のように落ち着きます。

Stuart: Ruchi said she wanted to hang out with both of us. Why don’t we just do that?
(ルチは僕たち二人と遊びたいって言ってたんだ。そうすればいいんじゃない?)

Raj: Oh, fine. Let’s hang out as friends and see what happens.
(ああ、いいよ。友達として付き合って、どうなるか見てみよう。)

Leonard: Yeah, and if something grows out of it, just worry about it then.
(そうそう、それで何か芽生えたら、そのとき考えればいいよ。)

TBBT Season11 Episode03

hang out は「一緒に過ごす、つるむ」という意味で、デートほどの重さがない付き合いを表します。as friends を添えると、恋愛抜きであることがはっきりします。see what happens は「様子を見る」という意味で、先のことを決めずにおくときに使います。

レナードの grow out of ~ は「〜から生まれる、〜が発展して…になる」という句動詞で、友達付き合いから恋が芽生える可能性を、先回りせずに残しておく一言と言えます。

「go behind my back」と「hit it off」で張り合う

レストランの場面で、ルチが仕事の電話で席を外すと、スチュアートがラージを責めます。

Stuart: I can’t believe you went behind my back!
(僕に黙って抜け駆けするなんて信じられないよ!)

Raj: Which clearly means I want this more!
(それはつまり、僕のほうが本気だってことだ!)

TBBT Season11 Episode03

go behind someone’s back は「人に隠れてこっそり動く」という意味で、裏切られた側が非難するときに使われます。I can’t believe ~! は「〜だなんて信じられない」と、驚きと怒りを同時にぶつける型です。開き直るラージの返しが笑いを誘う場面です。

続いてラージは、ルチとの相性を持ち出して譲ってほしいと頼みます。

Raj: L-Look, Ruchi and I are really hitting it off. Please let me just have this one!
(ねえ、ルチと僕は本当に気が合ってるんだ。お願い、今回だけは譲ってよ!)

Stuart: I’m not going anywhere.
(僕はどこにも行かないよ。)

TBBT Season11 Episode03

hit it off は「意気投合する、すぐに打ち解ける」という意味です。I’m not going anywhere. は直訳すると「どこにも行かない」ですが、ここでは「引き下がらない」という宣言になっています。

戻ってきたルチは、二人の言い合いの事情を知ると、自分の気持ちをはっきり伝えます。

Ruchi: Look, guys, I’m not interested in dating anyone right now. I’m just looking to make some friends.
(ねえ、二人とも、私は今、誰とも付き合う気はないの。友達を作りたいだけ。)

TBBT Season11 Episode03

I’m not interested in dating anyone right now. は、相手を否定せずに恋愛の誘いを断る言い方です。right now を添えることで、角を立てずに距離を置けます。ルチが帰ろうとしたあと、スチュアートが「友達として付き合いたいなら」と声をかけ、ルチもそれに応じます。最後に関係をつなぎとめたのが、ここでも hang out as friends という言い方だった点が印象的です。

まとめ|張り合いから友達へ

今回は、身を引くよう迫るbow out、抜け駆けを責めるgo behind someone’s back、意気投合を表すhit it off、引き下がらないI’m not going anywhere、そして関係を軽くするhang out as friendsを見てきました。人との距離感を表す句動詞として、まとめて覚えておくと便利です。

ライバル同士の言い合いの行方を追いながら、関係を表す英語を味わえる回と言えます。

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