「embarrassed」と「ashamed」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E07で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「embarrassed」と「ashamed」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第7話から、「恥ずかしい」を表す2つの形容詞を取り上げます。地質学者のバートと共同研究を始めたシェルドンは、そのことを周りに知られないようにしようとします。

日本語ではどちらも「恥ずかしい」と訳されがちなembarrassedとashamedですが、この回ではどちらの語を選ぶかで、言われた側の受け止め方が大きく変わっていきます。

目次

「embarrassed」は人目が気になる気まずさ

ある場面でシェルドンは、ペニーに共同研究のことを打ち明けます。

Sheldon: I’m working with Bert, but I don’t want anyone to find out.
(バートと一緒に研究しているんだが、誰にも知られたくない。)

Penny: Well, you just told me, so strong start.
(いや、今私に話したよね。出だし好調じゃん。)

TBBT Season11 Episode07

ペニーの strong start は「好調な滑り出し」という意味を裏返した皮肉です。誰にも知られたくないと言ったそばから、目の前の相手に話してしまっている点を突いています。このあとシェルドンは、地質学に手を出していると知られたら誰にも take me seriously(真剣に相手に)してもらえなくなる、と不安を口にします。

この「人にどう見られるか」が気になる気持ちに近いのが embarrassed です。人前での失敗や場違いな状況で「きまりが悪い」「人目が気になって恥ずかしい」と感じるときに使われることが多い語です。embarrassed of someoneの形にすると、「その人と一緒にいるところを見られるのが恥ずかしい」という意味合いになります。

別の場面で、シェルドンがバートのオフィスに置き忘れたジャケットがきっかけとなり、レナードやハワードの前で共同研究が明らかになります。ハワードに共同研究をしているのかと聞かれたシェルドンは、それを認めます。

Sheldon: Yes, fine, you found me out. I’m doing geology. Just, please, don’t tell anyone.
(ああ、分かった、見つかってしまった。僕は地質学をやっている。ただ、頼むから誰にも言わないでくれ。)

Bert: Are you embarrassed of me?
(僕のことが恥ずかしいのかい?)

Sheldon: Oh, no, no, no, not you. No, just the work that you’ve devoted your entire life to.
(ああ、いや、違う、君じゃない。そうではなく、君が人生を捧げてきた仕事のほうだ。)

TBBT Season11 Episode07

you found me out は「ばれた」と隠し事を認める言い方です。バートの問いは「僕と一緒にいるのを見られたくないのか」という、人目を軸にした確認と言えます。シェルドンは本人ではないと否定しますが、その代わりに挙げたのがバートが人生を捧げてきた仕事そのものという、否定になっていない返事なのが笑いどころです。

「ashamed」は価値観に照らして恥じる重さ

ペニーとの場面に戻ると、シェルドンは「それなら組まなければいい」「なら組めばいい」と返すペニーの前で、迷いを行ったり来たりさせています。

Sheldon: Oh, but I like the work.
(ああ、だが仕事は気に入っているんだ。)

Penny: Then work with him.
(じゃあ一緒にやればいいじゃん。)

Sheldon: Yeah, but I’m ashamed of the field.
(そうだが、この分野が恥ずかしいんだ。)

TBBT Season11 Episode07

ashamed は、自分の価値観や良心に照らして「恥じる」「後ろめたい」と感じるときの語です。embarrassedよりも重く、罪悪感や自己評価の低下に近い響きがあるとされます。You should be ashamed of yourself.(恥を知りなさい)のように、相手を強くとがめる言い方にも使われます。

シェルドンが本当に恐れているのは人に知られることなので、気持ちとしてはembarrassedに近いはずです。それでも口にしたのはashamed of the fieldで、分野そのものを恥じるという、かなり強い評価になっています。ジャケットの場面でバートは、この重い語のほうで返します。

Bert: If you’re ashamed to be working with me, then I don’t want to work with you.
(僕と組むのを恥じているなら、僕は君と組みたくない。)

TBBT Season11 Episode07

be ashamed to do は「〜するのを恥じる」です。バートは、人目の問題を超えて自分と組むこと自体を恥じられていると受け取り、もう一緒には組まないと告げます。後の場面でエイミーは、仕事が面白いなら nothing else should matter(ほかのことは関係ない)と助言しています。

表現 中心にある気持ち 重さ
embarrassed 人目が気になる・きまりが悪い 比較的軽い
ashamed 価値観に照らして恥じる 重い
humiliated 人前で面目をつぶされる 強い屈辱

まとめ|人目の恥と、価値観の恥

今回は、人目が気になるembarrassedと、価値観に照らして恥じるashamedの違いを、シェルドンとバートのやり取りから見てきました。you found me outやtake someone seriouslyも、隠し事をめぐる会話の中で意味がつかみやすくなります。

同じ「恥ずかしい」でも、選ぶ語ひとつで相手の受け止め方が変わることが、この回の会話からよく分かります。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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