「escape hatch」に見る、本気を避ける英語の言い訳|『BONES』S04E08で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「escape hatch」に見る、本気を避ける英語の言い訳|『BONES』S04E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

BONESシーズン4 第8話では、アンジェラがバーでスイーツに胸の内を明かす場面が2度描かれます。序盤は「自分を守ってきたけれど、そろそろリスクを取る覚悟ができた」という心境の吐露、終盤はスイーツが心理分析を試みる場面です。この2つの会話から、本気になりきれない気持ちを表す英語表現を見ていきます。

自分の心と向き合う語彙は、恋愛に限らず人間関係全般に応用できる考え方です。

目次

“vulnerable”に見る、傷つくことへの防御

バーで飲みながら、スイーツはアンジェラに、傷ついたあとはもう一度vulnerable(無防備)になることをためらうものだ、と語りかけます。アンジェラも、自分がずっと自分を守ってきたことを認め、こう続けます。

Angela: I have been protecting myself. Without the risk of pain, there can be no possibility of pleasure or joy or love.
(私はずっと自分を守ってきた。痛むリスクなしには、喜びも楽しみも愛の可能性もあり得ない。)

Sweets: Yes, yes, and-and regaining that willingness to take a risk– that can take time.
(そうだね、そのリスクを取る意志を取り戻すには、時間がかかることもある。)

BONES Season4 Episode8 (The Skull in the Sculpture)

protect myself(自分を守る)は、傷つくことを恐れて心を閉ざす行動を言い表す表現です。risk of pain(傷つくリスク)とpossibility of pleasure or joy or love(喜びや楽しみや愛の可能性)を対比させる言い回しには、リスクを取らなければ得られるものもない、という考え方が表れています。

“leave yourself an escape hatch”に見る、本気を避ける言い訳

物語終盤、気持ちの整理がつかない様子のアンジェラに対し、スイーツはこんな指摘をします。

Sweets: It seems to me that you always leave yourself an escape hatch in your relationships. Because you’re afraid of commitment.
(君はいつも、人間関係の中に逃げ道を残しているように見える。本気になることが怖いからだ。)

Angela: Nice try. But no. Actually, I commit to every person I love.
(いい線いってるけど、違う。実際、私は愛した人には毎回ちゃんと向き合ってる。)

BONES Season4 Episode8 (The Skull in the Sculpture)

leave yourself an escape hatchは、「自分のために逃げ道を残しておく」という意味の言い回しです。escape hatch はもともと船や飛行機の緊急脱出口を指す言葉で、そこから「いざというときの抜け道」という意味で使われます。afraid of commitment(本気になることへの恐れ)は、恋愛や人間関係を語るときによく登場する表現で、日本語の「コミットする」という外来語のもとになった単語です。

相手の気持ちを尊重する、助言の英語

会話の終盤、アンジェラは新たに気持ちが芽生えた相手を傷つけたくないと打ち明けます。スイーツはこう助言します。

Sweets: Then don’t. Don’t. Put her welfare first. Let Roxie decide if she’s ready to pursue this relationship.
(だったらやめておけ。やめておけよ。彼女の幸せを一番に考えるんだ。この関係を続ける気があるかどうかは、ロキシー自身に決めさせるべきだ。)

Angela: Okay. And what if she doesn’t?
(分かった。もし彼女がそうしないと言ったら?)

Sweets: Then I’m afraid you’ll have to live with that pain.
(そのときは、その痛みと向き合って生きていくしかないだろうね。)

BONES Season4 Episode8 (The Skull in the Sculpture)

put someone’s welfare first(相手の幸せを一番に考える)、let someone decide(相手に決めさせる)は、どちらも自分の気持ちより相手の意思を尊重する態度を表す言い回しです。live with that pain(その痛みとともに生きる)という表現にも、痛みを避けるのではなく受け入れる姿勢が表れています。

まとめ|本気になりきれない気持ちを言葉にする英語表現

“vulnerable”のように傷つきやすさを表す語彙から、”leave yourself an escape hatch”のような本気を避ける言い訳、”put her welfare first”のような相手を尊重する言い方まで、心の動きを語る英語には具体的な型があります。自分の気持ちと向き合う語彙として眺めてみると、恋愛以外の場面でも応用が利きそうです。

次回も『BONES』の会話から、感情を語る英語表現を追いかけていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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