「Because breakfast doesn’t involve you.」に見る、理由を尋ねる前置きで歓迎していない本音を伝える言い方|『ホワイトカラー』S01E10で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Because breakfast doesn't involve you.」に見る、理由を尋ねる前置きで歓迎していない本音を伝える言い方|『ホワイトカラー』S01E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン1 第10話から、ピーター夫妻の朝食の席に、ニールが自分で家に入ってくる場面を取り上げます。歓迎していない気持ちを、英語ではどう伝えるのでしょうか。自分で問いを立てて答える前置きから、頼んだ意図とずれた対応への一言、条件をつけた許可まで、短い会話に表現が詰まっています。

ピーターの言葉を順に追いながら、それぞれの組み立てを見ていきます。

目次

「You want to know why?」と自分で問いを立てて本音を言う

朝ごはんの最中かと尋ねるニールを前に、ピーターは朝食の習慣について話し始めます。

Peter: It’s a crazy ritual I’m sort of fond of. You want to know why?
(ちょっとおかしな習慣なんだが、俺はわりと気に入ってる。なぜだか知りたいか?)

White Collar Season1 Episode10 (Vital Signs)

crazy ritual は、毎朝決まってすることを大げさに「儀式」と呼んだ言葉です。sort of は程度をぼかす語で、I’m sort of fond of it. なら「わりと気に入っている」と控えめな好意を示せます。

注目したいのは、直後の You want to know why? です。答えを待つ質問ではなく、これから言う理由に注意を向けさせるために自分で問いを立てています。正式には Do you want to know why? ですが、会話では Do が落ち、平叙文の語順のまま語尾を上げて尋ねることがよくあります。

横から冗談めいた答えが入ったあと、ピーターは自分で答えを出します。

Peter: Because breakfast doesn’t involve you. See, every morning, I sit at my dining table with my lovely wife and my delicious cereal and no thoughts of Neal Caffrey.
(朝食にはお前が関わってこないからだ。いいか、毎朝俺はダイニングテーブルで、愛する妻とうまいシリアルと一緒に座ってる。ニール・キャフリーのことなんか考えずにな。)

White Collar Season1 Episode10 (Vital Signs)

Because で始まる一文は、直前の why への答えです。involve は「巻き込む」「関わらせる」という動詞で、doesn’t involve you は「お前が関わってこない」、つまり朝食の時間にはニールがいないという意味です。好きな理由として相手の不在を挙げる点に、ピーターの皮肉がにじみます。

続く文は、好きなものを and でつないだ最後に no thoughts of 〜 を置いています。最後の項目だけを「〜がない」にして、本当に言いたいことをオチに回す組み立てです。日常会話でも a quiet Sunday with good coffee and no emails のように「〜のない」を最後に置くと、何から離れたいのかがはっきりします。

「That’s not what I had in mind.」と、条件をつけた許可

ピーターはエリザベスに助けを求めます。ところが返ってきたのは、ニールをもてなす一言でした。

Peter: El, do something.
(エル、何とかしてくれ。)
Elizabeth: Do you want a bowl with that cereal?
(そのシリアル、器もいる?)
Neal: Thank you. Manners.
(ありがとう。これが礼儀だね。)
Peter: That’s not what I had in mind.
(俺が考えてたのは、そういうことじゃない。)

White Collar Season1 Episode10 (Vital Signs)

do something は「何とかして」と、方法を相手に任せる頼み方です。器を勧められたニールは礼を言ったうえで Manners. の一語を添えており、ピーターへの当てこすりとも読み取れます。

That’s not what I had in mind. の have 〜 in mind は「〜を念頭に置く、考えている」です。what I had in mind が「頼んだときに思い描いていたこと」を指し、相手を責めずにずれだけを伝えられます。仕事の場面でも、This isn’t quite what I had in mind. と quite を添えれば、さらに柔らかく響きます。

その後ニールは、ジューンに寄付を持ちかけてきた団体の件で来たと用件を切り出します。ピーターは興味を示し、ジューンから詳しい話を聞いてくるよう指示します。するとニールはこう確かめます。

Neal: So I can run with it?
(じゃあ、この件は僕の判断で進めていいってこと?)

White Collar Season1 Episode10 (Vital Signs)

run with it は「任されたことを自分の判断でどんどん進める」という口語です。ピーターはこれを退け、次のように言い換えます。

Peter: No, you can walk very slowly, as long as you don’t interrupt my breakfast again.
(いや、うんとゆっくり歩くならいい。二度と俺の朝食の邪魔をしないならな。)

White Collar Season1 Episode10 (Vital Signs)

run に walk very slowly を返し、突っ走るのではなく慎重に動けと、許可の中身を変えています。as long as 〜 は「〜する限りは」と条件を示す接続詞句で、You can borrow my car as long as you bring it back by six. のように日常でもそのまま使えます。事件は引き受けつつ朝食は守る、ピーターらしい線引きです。

まとめ|前置きと言い換えで伝える「歓迎していない」

You want to know why?、no thoughts of 〜、That’s not what I had in mind.、as long as を見てきました。「帰ってくれ」と直接言わなくても、組み立て次第で気持ちは伝わることが分かります。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、使える英語を拾っていきましょう。

同じ回の別のコラムでも、夫婦の会話を扱っています。

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