「I figured it might be worth something to you.」に見る、情報を持ちかける理由を控えめに伝える言い方|『ホワイトカラー』S01E08で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I figured it might be worth something to you.」に見る、情報を持ちかける理由を控えめに伝える言い方|『ホワイトカラー』S01E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン1 第8話から、潜入中のニールがエイヴリーの共同経営者リードに話を持ちかける場面を取り上げます。警戒する相手に「なぜ俺に話す?」と問われたとき、押しつけがましくならずに理由を伝えるには、どんな英語を選べばよいのでしょうか。

切り出しの短い応酬から、動機や自分の価値を問われたときの答え方まで、順に見ていきます。

目次

「This better be good.」への短い返しと切り出し

ボイラールーム詐欺を追う捜査で、ピーターはニールに、エイヴリーとリードを仲たがいさせるよう指示します。ニールはその指示どおりリードに接触し、話を切り出します。

Reed: This better be good.
(いい話なんだろうな。)
Neal: It is.
(もちろん。)
Neal: You know who I am?
(僕が誰だか分かる?)
Reed: Yeah, you’re Avery’s new “rainmaker”.
(ああ、エイヴリーの新しい稼ぎ頭だろう。)
Neal: Your partner’s cutting you out.
(あなたの相棒は、あなたを締め出そうとしてるよ。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

This better be good. は This had better be good. の had が落ちた口語の形で、「いい話でなければ承知しないぞ」という警戒と苛立ちを含みます。これに対するニールの It is. は、It is good. の good を省いた二語の返事です。長々と弁解せず短く請け合うことで、話の中身に自信があると示しています。

続く You know who I am? は、語順は平叙文のまま語尾を上げて尋ねる疑問文です。Do you know ~? より口語的で、「知ってるよね?」と相手の認識を確かめる響きがあります。リードの答えにある rainmaker は、大きな取引を次々とまとめて稼ぎをもたらす人を指す言葉で、ここではニールの偽名での評判を表しています。

そのうえでニールが切り出すのが Your partner’s cutting you out. です。cut ~ out は「〜を締め出す」「分け前から外す」という句動詞で、進行形にすることで「今まさにそう動いている」という切迫感が加わります。自己紹介の確認から本題までを、短い文だけで運んでいる点が見どころです。

リードは最初は取り合わずに追い払おうとしますが、ニールはエイヴリー自身の言葉を録音した音声を聞かせます。激高するリードを、ニールはこう引き止めます。

「Why are you telling me this?」に控えめに理由を返す

Neal: No, you do something, you lose your chance to win the upper hand.
(だめだよ、今何かしたら、優位に立つチャンスを失う。)
Reed: Why are you telling me this?
(なぜ俺にそんな話をする?)
Neal: I figured it might be worth something to you.
(あなたにとって、価値があるかもしれないと思ってね。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

you do something, you lose ~ は、If を使わずに二つの文を並べて条件と結果を示す口語の形です。win the upper hand は「優位に立つ」「主導権を握る」の意味で、gain the upper hand とも言います。

リードの Why are you telling me this? は、情報を渡されたときに相手の動機を探る定番の問いです。答えの I figured ~ は「〜だと思った」を表す I thought ~ のくだけた言い方で、自分なりに考えた結果だというニュアンスが加わります。さらに might で可能性を弱め、something で価値の中身をぼかしているため、「きっと役に立つ」と押しつけずに判断を相手に委ねる答え方になっています。

リードはさらに踏み込んで尋ねます。

Reed: Why do I need you?
(なぜお前が必要なんだ?)
Neal: Because Avery trusts me. I’m trying to make a profit. We can take him down, make some money in the process.
(エイヴリーが僕を信用してるからさ。僕は利益を出したいんだ。あいつを失脚させて、ついでにひと儲けできる。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

Because ~ だけで答える形は、会話では問いへの返答として自然に使われます。take ~ down は「〜を倒す、失脚させる」、in the process は「その過程で」「ついでに」の意味です。控えめな一言のあとで、自分の価値と目的を短く言い切る流れが分かります。このあとリードが見返りを尋ねると、ニールは一語で要求を伝えます。

まとめ|警戒する相手への話の持ちかけ方

短く請け合う It is.、If を使わない条件の並べ方、might と something で押しつけを抑える I figured it might be worth something to you. を見てきました。控えめな理由と言い切りの使い分けが読み取れます。

『ホワイトカラー』の駆け引きの英語を、これからも追っていきましょう。

この回のフレーズ記事やエピソードまとめでも、場面ごとの英語表現を扱っています。

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