「If you’re so sure, then prove it.」に見る、相手の断言に「なら証明してみせろ」と返す言い方|『ホワイトカラー』S01E08で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「If you're so sure, then prove it.」に見る、相手の断言に「なら証明してみせろ」と返す言い方|『ホワイトカラー』S01E08で学ぶ英会話

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今回は『ホワイトカラー』シーズン1 第8話から、ニールとモジーの会話を取り上げます。ピーターを信じたいニールに対し、モジーは疑いを崩さず、最後に「そこまで言い切るなら証明してみせろ」と迫ります。断言を重ねる側と、その確信を逆手に取る側の英語が、短いやり取りの中に並んでいます。

盤上の駒にたとえた軽口や、条件を付け直す短い返しも含めて、順に見ていきます。

目次

「There’s no way」で断言を重ねるニール

話を切り出すのはモジーです。モジーはニールの今の立場を盤上の駒にたとえようとし、ニールはその意図を先回りして言い当てます。

Mozzie: If only there were some way to compare this to your life.
(これを君の人生にたとえる方法でもあればいいのだがな。)
Neal: I get it, Moz. I’m a pawn.
(分かってるよ、モズ。僕はポーンなんだろう?)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

If only there were ~ は「〜でもあればなあ」と、現実とは違う状況を願う仮定法の構文です。主語が単数でも were を使うのは仮定法過去の決まりで、ここでは「たとえる方法ならいくらでもある」という皮肉として響きます。受けるニールの I get it. は「言いたいことは分かった」と相手の意図を察したときの返事です。pawn はチェスの駒のポーンで、「人に利用される手先」という意味でも使われます。

モジーが「ケイトは盤面全体を支配しているが、君の動きはもっと制限されている」と説明を続けると、ニールは話をファウラーのことへ移します。

Neal: Fowler has to be lying about Peter. There’s no way he has Kate.
(ファウラーはピーターのことで嘘をついてるに決まってるよ。ピーターがケイトを捕らえてるなんてあり得ない。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

has to be lying は「嘘をついているに違いない」という強い推量です。have to は義務の意味で覚えられがちですが、must と同じく「〜のはずだ」という確信も表します。続く There’s no way (that) ~ は「〜なんてあり得ない」と可能性そのものを打ち消す構文です。推量と否定の二つを重ねることで、ニールの確信の強さが伝わってきます。

これに対してモジーは「誰にでも値段はある」と返し、ピーターは何でも操れる立場にいたと指摘します。そのうえで、相手を認める形を取りながら疑いを強めます。

Mozzie: I hate to give the suit credit, but he’s smart.
(スーツを褒めるのは癪だが、あの男は頭が切れる。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

I hate to ~, but … は「〜したくはないが」と、不本意であることを先に断る前置きです。give ~ credit は「〜の能力や功績を認める」の意味で、ここでの「頭が切れる」は褒め言葉であると同時に、疑いの根拠にもなっています。

「If you’re so sure」で確信を条件に変えるモジー

モジーの言葉に、ニールはもう一度言い切ります。モジーはその言い切りをそのまま使って返します。

Neal: I know him. There’s no way he could do it.
(彼のことは分かってる。そんなことができるはずがないよ。)
Mozzie: If you’re so sure, then prove it.
(そこまで確信があるなら、証明してみせるのだ。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

If you’re so sure の so は「それほど」の意味で、相手の確信の強さを前提として条件に取り込んでいます。続く then prove it の then は「それなら」と結論を導く働きで、省いても意味は通じますが、入れると「言い切ったのだから行動で示せ」という流れがはっきりします。

同じ骨組みは If you’re so smart, why don’t you do it yourself?(そんなに賢いなら自分でやれば?)のように、相手の自信を逆手に取る切り返しとして日常会話でも使われます。

モジーは証明の方法として「指輪を見つければ、キングが見つかる」と、たとえ話の続きで答えます。ニールはここでも留保を付けます。

Neal: That’s if he has it.
(彼が持っていればの話だけどね。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

That’s if ~ は「それは〜ならの話だ」と、相手の前提に条件を付け直す短い返しです。この場面の最後には、張り詰めた話を崩す軽口も入ります。

Mozzie: I’m the bishop, if you were wondering.
(ちなみに私はビショップだ、気になっていたならな。)
Neal: I wasn’t.
(気にしてないよ。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

if you were wondering は「気になっていたなら言っておくと」と、聞かれていない情報を差し出すときの添え言葉です。ニールの I wasn’t. は I wasn’t wondering. の wondering を省いた形で、相手の言葉を借りて短く打ち消しています。

まとめ|断言と挑発が交わる会話

has to be と There’s no way で重ねる断言、If you’re so sure, then prove it. で確信を条件に変える切り返し、if you were wondering を見てきました。言い切りの強さがそのまま相手に返されるのが面白いところです。

次回も『ホワイトカラー』を観ながら、二人の掛け合いを追っていきましょう。

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