海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ホワイトカラー』シーズン1第8話では、投資詐欺グループへ偽名で潜入するニールが、次々と話を盛りながら相手の懐に飛び込んでいきます。一方でピーターやエリザベスは、疑わしい思い込みや捜査の駆け引きに対して、事実をそのまま突きつける率直な言葉で応じます。話を盛って懐柔しようとする売り込みの言葉と、事実を隠さず伝える言葉の対比が、この回の英語には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『ホワイトカラー』シーズン1第8話では、ケイトを拘束している人物のヒントとなる指輪の持ち主が、ピーターかもしれないという疑いをニールが抱き始め、二人の間に静かな緊張が走る。一方で捜査班は、投資詐欺で市民から大金をだまし取る「ボイラールーム」詐欺グループを追っており、ニールは元詐欺師の話術を活かして偽名でグループに潜入することになる。潜入先で出会った自信家の若き成功者アヴェリーとその相棒リードを相手に、ニールは持ち前の口八丁で信頼を勝ち取っていく。ピーターたちも裏付け捜査を進めながら、二人の詐欺師のどちらが本当の首謀者なのかを見極めようとする。金庫室に仕掛けられた危険な罠をかいくぐりながら、ニールは詐欺グループの核心へと迫っていく。『ホワイトカラー』S01E08のこの駆け引きを追うと、誇張して相手を信じ込ませる言葉と、事実をそのまま突きつける言葉の使い分けが見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. give me a break
いい加減にしてくれ、勘弁してくれという意味です。
Peter: Oh, give me a break.
(いい加減にしてくれ。)
自分がボイラールーム潜入に向いているとはしゃぐニールに、ピーターが呆れて素っ気なく返す場面です。Ohで始まるため息交じりの一言に、はしゃぐ相棒への遠慮のない態度が表れています。
→ 詳しく読む
2. guilty as charged
その通りです、認めますという意味です。
Neal: Guilty as charged.
(その通りだよ。)
偽名「ニック・ハルデン」として潜入したニールが、素性を尋ねられて軽妙に認めてみせる場面です。裁判で使う言い回しをあえて使うところに、詐欺師らしい遊び心が表れています。
→ 詳しく読む
3. get in on the ground floor
(事業などの)ごく初期段階から参加するという意味です。
Neal: And I can get you in on the ground floor.
(君をこの事業のごく初期段階から参加させてあげられる。)
偽名を使い電話勧誘するニールが、架空の医薬品銘柄への早期参加を持ちかける場面です。And I canという畳みかける言い方に、相手を逃さず引き込もうとする売り込みの勢いが表れています。
4. wrap one’s head around
(複雑な状況などを)理解しようとするという意味です。
Peter: So, let me wrap my head around this for a second.
(ちょっと待て、これを整理させてくれ。)
アヴェリーとリードの関係を整理しようと、ピーターが役割を置き換えながら状況を組み立て直す場面です。let me wrap my head around thisという言い回しに、誇張された話を鵜呑みにせずいったん立ち止まって事実関係を確かめる姿勢が表れています。
→ 詳しく読む
5. tip one’s hand
(意図・手の内を)うっかり明かしてしまうという意味です。
Peter: We make that request, we tip our hands, and they close shop.
(その要求をすれば手の内を明かすことになり、奴らは店じまいする。)
帳簿を直接押収しようとするニールの提案に対し、それでは相手に計画を悟られてしまうとピーターが指摘する場面です。事実だけを積み重ねた言い方に、誇張ぬきで結果を言い切る率直さが表れています。
6. ahead of the curve
時代を先取りしている、人より一歩先を行っているという意味です。
Avery: But just because I’m ahead of the curve doesn’t mean that I can’t enjoy my success.
(時代を先取りしているからといって、その成功を楽しんじゃいけない理由にはならないだろう。)
豪邸のパーティーで、若くして成功した自分を誇示するアヴェリーの発言です。just because ~ doesn’t mean thatという理屈っぽい言い回しに、自分の贅沢を正当化しようとする自信家らしい語り口が表れています。
7. out of one’s mind
正気を失っている、どうかしているという意味です。
Elizabeth: Neal, are you out of your mind?
(ニール、あなたどうかしてるわよ。)
ピーターがケイトを拘束していると疑うニールに、エリザベスが呆れて問いただす場面です。Neal,と名前を添えて言い切る率直さに、根拠のない思い込みを黙って見過ごさない姿勢が表れています。
→ 詳しく読む
8. hold something over someone’s head
(弱み・情報などを)盾にして脅す、握っておくという意味です。
Neal: We can hold that information over his head.
(その情報を握っておけば、あいつを脅す材料になる。)
アヴェリーの相棒リードに接触したニールが、握った弱みを交渉の材料にする作戦を持ちかける場面です。hold ~ over his headという言い回しに、誇張ではなく実際の手札を使って相手を追い込もうとする計算高さが表れています。
9. get someone’s back
(人)を支える、味方でいるという意味です。
Neal: You got my back, right?
(味方でいてくれるよな?)
金庫室の罠から間一髪で救われた直後、ニールがピーターに信頼を確かめる場面です。right?と念を押す短い問いかけに、誇張も駆け引きもない、素のままの本音がのぞいています。
→ 詳しく読む
10. face the facts
現実を直視する、事実を認めるという意味です。
Peter: Neal, when are you gonna face the facts here?
(ニール、いい加減、現実を認めたらどうだ。)
ケイトを疑うニールに対し、ピーターが根拠のない思い込みを手放すよう諭す場面です。when are you gonna ~という問いかけの形に、遠回しにではなく直接事実へ向き合わせようとする率直さが表れています。
このエピソードの英語学習ポイント
潜入先での掛け合いを追うと、相手を信じ込ませるための誇張した言い回しが目立ちます。電話勧誘の場面でAnd I can get you in on the ground floor.と持ちかけたニールは、素性を疑われてもGuilty as charged.と軽妙に切り返し、疑いすら会話の推進力に変えてしまいます。誇張と機知を織り交ぜながら相手を懐柔していく話し方が、潜入捜査官としてのニールの持ち味です。
この誇張の空気は、詐欺グループの一員であるアヴェリーの言葉にも表れています。But just because I’m ahead of the curve doesn’t mean that I can’t enjoy my success.と、自分の成功を正当化する理屈っぽい言い回しは、ニールの売り込みとは違う種類の誇張ですが、自分を大きく見せようとする発想は共通しています。
一方でピーターとエリザベスの言葉は、誇張とは無縁です。ケイトを拘束していると疑うニールにNeal, are you out of your mind?と呆れて問いただすエリザベスも、Neal, when are you gonna face the facts here?と根拠のない思い込みを手放すよう諭すピーターも、遠回しな言い方を選びません。
この二つの話し方が交わるのが、金庫室の罠から救われた直後の一言です。You got my back, right?と、ニールが誇張も駆け引きもない素の言葉でピーターに確かめる場面には、潜入先で積み重ねてきた誇張の仮面がふっと外れる瞬間が表れています。誇張して信じ込ませる言葉と、事実をそのまま伝える言葉、この回ではどちらの言葉が誰の口から出ているかに注目してみてください。
キャラクター別|英語の特徴
ニール|誇張と機知を使い分けるセールストーク
潜入捜査で偽名を使うニールは、電話勧誘の相手にAnd I can get you in on the ground floor.と機会の魅力を誇張し、素性を疑われればGuilty as charged.と冗談めかして切り返します。相手を信じ込ませる誇張表現と、とっさの機知に富んだ受け答えが持ち味です。
一方でリードとの交渉では、We can hold that information over his head.と、誇張ではなく実際に握った弱みを使う計算高さを見せます。ところが金庫室の罠から救われた直後にはYou got my back, right?と、駆け引きも誇張もない素のままの問いかけをピーターにぶつけます。相手や場面によって誇張の度合いをこまやかに調整しているところに、この回のニールらしさが表れています。
ピーター|捜査でも家庭でも事実を直截に突きつける英語
はしゃぐニールにOh, give me a break.と素っ気なく返すピーターは、アヴェリーとリードの関係を整理する場面でもSo, let me wrap my head around this for a second.と、誇張された話をいったん立ち止まって事実だけに組み直します。帳簿の押収を提案するニールにはWe make that request, we tip our hands, and they close shop.と、結果だけを淡々と言い切ります。
ニールの思い込みには、Neal, when are you gonna face the facts here?と名指しで釘を刺します。感情的にならず、事実に基づいて相手を諭す直截な英語が、この回のピーターに一貫しています。
エリザベス|遠回しにせず疑問をそのままぶつける英語
根拠のない疑いを抱くニールに対し、エリザベスはNeal, are you out of your mind?と厳しく問いただします。Neal,と名前を添えて言い切るところに、遠回しに気遣うのではなく、まず疑問をそのままぶつける率直さがうかがえます。
飾らない言葉でニールの思い込みに直接切り込むエリザベスの話し方は、遠回しな慰めよりも効き目のある一言として、この回では機能しています。ピーターの妻という立場でありながら、夫の肩を持つのではなく、まず事実に基づいて話を整理しようとするところに、この人物らしい公平さも表れています。
関連コラム記事
このエピソードが見られる配信サービス
配信状況は時期や地域によって変わるため、最新の案内は表示される情報を確認してください。
前後のエピソード
前後のエピソードとあわせて見ると、ニールとピーターの信頼関係の揺れをより追いやすくなります。
シーズンまとめはこちら
『ホワイトカラー』シーズン1の全体像と各話の学習ポイントは、シーズンまとめのページにまとめています。
シーズン1まとめはこちら

コメント