「I’m sorry」と「It’s my fault」はどう違う?失敗を打ち明けて謝り、仲直りする英語|『フレンズ』S01E19で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I'm sorry」と「It's my fault」はどう違う?失敗を打ち明けて謝り、仲直りする英語|『フレンズ』S01E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第19話では、レイチェルがロスから預かった猿のマルセルを見失ってしまいます。ロスにどう打ち明け、どう謝り、あとでどう言葉を交わし直すのかが、この回の二人のやりとりの軸になっています。

謝るときの英語は I’m sorry だけではありません。気持ちを伝える言葉と責任の所在を言う言葉の違いに注目しながら、打ち明ける、謝る、謝り合うの3つの場面を順に見ていきます。

目次

「Please don’t hate me」と「I kind of lost him」で、悪い知らせを切り出す

ロスが部屋に戻ってくると、レイチェルは最初、留守中のことを It went great. とごまかします。それでも話が進むうちに、本当のことを切り出します。

Rachel: Ross, please don’t hate me.
(ロス、お願いだから嫌いにならないで。)
Ross: Oh, why? What? What?
(え、なんで?何?何だよ?)
Rachel: Uh! You know Marcel?
(あの!マルセルのことなんだけど。)
Rachel: Well, ahem, I, I kind of..
(それがね、えっと、私、ちょっと……)
Rachel: I kind of lost him.
(あの子を、ちょっと見失っちゃったの。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

Please don’t hate me は「嫌いにならないで」という意味で、相手が怒りそうな話をする前の前置きとして使われます。Please don’t be mad.(怒らないでね)も同じ場面で使える言い方です。

You know Marcel? は文字どおりなら「マルセルを知っているでしょ」ですが、ここでは「マルセルのことなんだけど」と話題を差し出す働きをしています。相手がよく知っている人や物を、話の入り口として持ち出す形です。いきなり結論を言わずに一呼吸置けるため、言いにくい話の前置きにも向いています。

最後の I kind of lost him. の kind of は「ちょっと、なんとなく」と言い方をぼかす口語です。事実そのものは変わりませんが、言いにくいことを和らげて切り出そうとする響きが加わります。lose はここでは「見失う、いなくなってしまう」の意味で使われています。

「I’m sorry」と「partially my fault」はどう違う?

打ち明けた直後、ロスは all I asked you to do was keep him in the apartment(頼んだのは部屋に置いておくことだけだった)と言います。それに続くのがこのやりとりです。

Rachel: I know. I know. I’m sorry.
(わかってる。わかってる。ごめんなさい。)
Ross: No, no. You know what?
(いや、いや。いいか?)
Ross: I guess it’s partially my fault. You know, I mean, I shouldn’t have asked you to, uh, start off with a monkey.
(俺にも少しは責任があるんだろうな。だってさ、いきなり猿から任せるべきじゃなかったんだ。)
Ross: I should have started you off with like a pen or a pencil.
(まずはペンとか鉛筆あたりから始めさせるべきだったよ。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

I’m sorry は「申し訳ない」という気持ちを伝える言葉で、誰の責任かまでは言っていません。一方の It’s my fault は「自分のせいだ」と責任の所在をはっきりさせる言い方で、partially を付けると「一部は自分のせいだ」となります。

ただしロスのこの一言は、本心から自分の非を認めたものではありません。ペンや鉛筆から始めさせるべきだったと続けているとおり、「君には猿の世話は無理だった」と遠回しに言う皮肉になっています。It’s partially my fault の形が、文脈しだいで相手を責める言葉にもなる例です。

そのあと外の通りで探し続ける場面では、レイチェルが I said I’m sorry like a million times.(もう100万回くらい謝ったじゃない)と言い返します。その少しあとのやりとりがこちらです。

Rachel: You know, it is not like I did this on purpose.
(ねえ、わざとやったわけじゃないのよ。)
Ross: No, no, no. No, no, this is just vintage Rachel. I mean, things just sort of happen around you.
(いや、いや、いや。いや、これはまさにいつものレイチェルだよ。つまり、君の周りではとにかく何かが起きるんだ。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

It’s not like I did this on purpose. は「わざとやったわけじゃない」と弁明する形です。on purpose が「わざと」で、It’s not like ~ は「〜というわけではない」と相手の受け取り方を打ち消す働きをします。ロスの vintage は、人の名前の前に置くと「まさにその人らしい」という意味になる口語で、ここでは「いかにもレイチェルらしい」という非難として口にされています。

「I’m sorry I was so hard on you」で、謝り合う

マルセルが戻ったあと、モニカとレイチェルの部屋で、今度はロスのほうから謝ります。

Ross: Listen, I’m.. I’m sorry I was so hard on you before.
(なあ、俺……さっきはきつく当たって悪かった。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

I’m sorry I ~ の形にすると、何について謝っているのかを具体的に言えます。be hard on ~ は「〜に厳しく当たる」という意味で、before は「さっきは」と、それまでのやりとりを指しています。

ロスの言葉が途中で切れたところで、レイチェルが返します。

Rachel: No, no, it was my fault. I almost lost your..
(ううん、私が悪かったの。あなたの……を、なくすところだったんだから。)
Ross: No, no, yeah, but you were the one who got him back. You know? You, you, you were great.
(いや、いや、まあね、でもあいつを取り戻したのは君だろ。な?君は、君は、君はすごかったよ。)
Friends Season1 Episode19(The One Where the Monkey Gets Away)

ここでレイチェルは it was my fault と、責任は自分にあると言い切ります。言いかけで終わる I almost lost your.. の almost は、「危うく〜するところだった」を表します。最初の I’m sorry から、責任を引き受ける言葉へと進んでいます。

ロスの you were the one who ~ は「〜したのは君だ」と、相手の果たした役割を強調する形です。相手が自分を責めているときに、できたことのほうへ目を向けさせる返し方として使えます。最後の You were great. は「すごかった、よくやった」と相手をねぎらう短い一言で、謝罪のやりとりを相手の働きをたたえる言葉で締めくくる流れです。

まとめ|謝る言葉と責任を言う言葉を使い分ける

Please don’t hate me と I kind of lost him で切り出し、I’m sorry で気持ちを、It’s my fault で責任の所在を伝え、I’m sorry I was so hard on you で謝り合う流れを見てきました。同じ my fault が皮肉になる場合もあります。

マルセルをめぐる二人のやりとりを追うと、『フレンズ』の会話の中に謝罪の英語がいくつも見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語をさらに広く追えます。

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