アメリカのサプライズ誕生日パーティーの文化と英語|『フレンズ』S01E17で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカのサプライズ誕生日パーティーの文化と英語|『フレンズ』S01E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第17話では、モニカとレイチェルの部屋で、仲間たちがフィービーのためにサプライズの誕生日パーティーを開きます。ところが、準備の段階から思いがけない出来事が続きます。

主役を待つ間の会話、主役が着いた瞬間、そしてプレゼントを渡す場面を順にたどりながら、アメリカの誕生日の祝い方と、その場で交わされる英語を見ていきます。

目次

「She’ll be here soon」で主役の到着を待つ

部屋にはジョーイ以外の仲間が集まり、フィービーの到着を待っています。ノックの音がすると音楽が止められ、モニカとレイチェル以外の全員が隠れます。モニカとレイチェルがドアを開けたところで、一斉に Surprise! と飛び出しますが、そこに立っていたのは箱を抱えたロスでした。驚いたロスの手から箱が飛び、床に落ちてしまいます。

Rachel: Was that the cake?
(今のってケーキ?)
Ross: Yeah. Yep. I got a lemon shmush.
(ああ、そうだよ。レモンのグシャグシャを買ってきた。)
Monica: Come on. She’ll be here soon.
(ほら、もうすぐあの子が来ちゃう。)
Rachel: Oh, I hope it’s okay.
(無事だといいけど。)
Friends Season1 Episode17(The One with Two Parts, Part 2)

サプライズパーティーは、主役に知られないように仲間が先に集まり、到着した瞬間に「Surprise!」と声をそろえて迎える流れで紹介されることが多い祝い方です。英語では throw a surprise party(サプライズパーティーを開く)という言い方が使われます。準備の段階なら、Don’t let her find out.(本人にばれないようにね)や Everybody hide!(みんな隠れて)のような言い方も使えます。

ロスの lemon shmush は正式なケーキの名前ではなく、落ちてつぶれたレモンのケーキを指した、その場の言い方と読めます。モニカの She’ll be here soon. は「もうすぐ来る」と主役の到着が近いことを伝える一言で、仲間を急かす働きもしています。

箱を開けると、ケーキに書かれた名前の文字が崩れていました。

Monica: Maybe we can make a “B” out of a rose.
(バラの飾りで「B」を作れるかも。)
Ross: We’ll just use our special cake tools.
(じゃあ特製のケーキ用の道具でも使うか。)
Friends Season1 Episode17(The One with Two Parts, Part 2)

誕生日ケーキに主役の名前やお祝いの言葉を書き入れるのは、アメリカでも広く見られる習慣の一つと言われます。モニカは崩れた文字の一部をバラの飾りで作り直せないかと提案し、ロスは just を使って、そんな道具は持っていないのに、とも受け取れる返し方をしています。

「This is so great!」で主役が喜びを伝える

そこへフィービーが部屋に入ってきます。仲間がそれに気づいて「Surprise!」と声をかけるのは、少し遅れてからでした。

Phoebe: This is so great!
(すっごくうれしい!)
Phoebe: Oh, my God!
(うそでしょ!)
Phoebe: This was not at all scary.
(ちっとも怖くなかった。)
Friends Season1 Episode17(The One with Two Parts, Part 2)

パーティーの主役は英語で the guest of honor と呼ばれ、誕生日の主役なら the birthday girl や the birthday boy と言うこともあります。作中のフィービーは、This is so great! と素直に喜びを口にしています。so は great を強める語で、改まらない場面での「すごくうれしい」にあたります。

not at all は「まったく〜ない」と否定を強める言い方です。フィービーの This was not at all scary. は、驚かされる前に部屋に入ってしまい、出迎えが遅れたことを受けた一言とも読めます。驚かせるはずの演出が空振りになっても、主役が楽しんでいる様子が言葉から伝わってきます。

サプライズの演出は、地域や家庭、仲間うちによってさまざまです。大声で驚かせる形を好まない人もいるため、主役の性格に合わせて段取りを考える人もいるようです。

「You remembered」でプレゼントの気持ちを受け取る

フィービーとアースラは双子の姉妹で、誕生日も同じ日です。別の場面で、フィービーはアースラが働く店を訪ねます。二人で席に着くと、フィービーはこう言います。

Phoebe: Um… oh, I got you a birthday present.
(えっと……あ、誕生日プレゼントを持ってきたの。)
Ursula: Oh, wow, you remembered.
(わあ、覚えててくれたんだ。)
Friends Season1 Episode17(The One with Two Parts, Part 2)

I got you a birthday present. の get は「買ってくる、用意する」という意味で、get 人 物 の形で「人に物を用意する」になります。アースラの You remembered. は、誕生日を覚えていてくれたことへの喜びをそのまま言葉にした一言です。贈る側が Happy birthday! を添えたり、受け取る側が Thank you, I love it!(ありがとう、すごく気に入った)と返したりするのも、プレゼントを渡す場面で使えるやりとりです。

アメリカでは、もらったプレゼントをその場で開けて、相手の前で感想を伝えることが多いと言われます。作中でもアースラは受け取ってすぐに包みを開けています。日本では後で開けることもあるため、こうした違いを知っておくと、贈り物を渡す場面で戸惑いにくくなります。

まとめ|サプライズパーティーとプレゼントの英語

throw a surprise party や She’ll be here soon.、the guest of honor、I got you a birthday present.、You remembered. など、誕生日の準備から当日、贈り物まで、場面ごとの英語を見てきました。

フィービーの誕生日をめぐる一連の場面から、アメリカの祝い方と英語のつながりが見えてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、父親になる不安や、予定が重なった友達への声かけの英語も扱っています。

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