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『フレンズ』シーズン1第23話では、病院の待合室でバスケットボールの試合を見ていたジョーイが、リディアという女性と知り合います。応援するチームが違う二人は、会ったその場から言い合いを始めます。
スポーツの話題では、相手のひいきをけなしたり、けなされたチームをかばったりする場面もあります。真っ向から言い返す言い方と、控えめにかばう言い方の違いを中心に見ていきます。
「~ fan?」ひいきのチームを確かめて、からかう
待合室のテレビで試合を見ているジョーイに、リディアが声をかけます。
Lydia: Knick fan?
(ニックスのファン?)
Joey: Oh, yeah.
(ああ、そうさ。)
Lydia: Oh, boy, do they suck.
(うわあ、あのチーム、ほんとにダメよね。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)
~ fan? は、「〜のファン?」と相手が応援しているチームを一語で確かめる聞き方です。主語も動詞も省いた形ですが、テレビの前で試合を見ている相手になら、これだけで十分に通じます。
続く Oh, boy, do they ~. は、疑問文と同じ語順(do they)を使って驚きや強調を表す感嘆の形です。「本当に〜だ」と気持ちを込めるときに使われます。ここでの suck は「ひどい」「最低だ」という意味のくだけた言い方で、親しい間柄や冗談の場面以外では強く響くことがあるため、使う相手と場面を選ぶ語です。
リディアが選手をからかったあと、ジョーイは相手のひいきを聞き返します。
Joey: Oh, yeah? And who do you like?
(へえ、そうかい? で、君はどこが好きなんだ?)
Lydia: Celtics.
(セルティックス。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)
Who do you like? の like は、スポーツの話題では「どこを応援しているのか」という意味で使われます。Oh, yeah? は「へえ、そうかい?」と、相手の言葉に少し挑むように返す相づちです。
同じことを聞くなら、So, who do you root for?(で、どこを応援してるの?)のように、root for(〜を応援する)を使う聞き方もあります。観戦の場で、相手と話し始めるきっかけにもなります。
「That is so not true!」相手の持論に真っ向から言い返す
リディアの病室で、ジョーイはいったん別れのあいさつをして部屋を出ます。ところがすぐに戻ってきて、こう切り出します。
Joey: Know what the Celtics’ problem is? They let the players run the team.
(セルティックスの何が問題かわかるか? 選手にチームを仕切らせてるんだよ。)
Lydia: Oh, that is so not true!
(ちょっと、それ全然違うから!)
Joey: Oh, it is.
(いや、そうなんだって。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)
Know what ~’s problem is? は、Do you know の Do you を省いた形で、「〜の何がまずいかわかる?」と持論を切り出すときに使われます。答えを待たずに自分で続けるのが普通で、ジョーイもすぐに理由を言っています。let the players run the team は「選手にチームを動かさせている」という意味です。
これに対するリディアの That is so not true! は、not true の前に so を置いて「まったく違う」と強く打ち消す、くだけた話し言葉です。so not ~ の形は会話で耳にすることの多い強調で、相手の言い分を正面から退ける響きがあります。
ジョーイの Oh, it is. は、短い言い切りで「いや、そうなんだ」と譲らない返しです。この場面の二人は、言い返す側と言い張る側で、一歩も引かないやりとりになっています。
友達同士なら、That is so not true! They had a great season.(それ全然違うよ! いいシーズンだったじゃない)のように理由を足すこともできます。
「They’re not so bad.」けなされたチームを控えめにかばう
後で、ジョーイが風船を持ってリディアの病室の前まで来ると、部屋には訪ねてきた男性がいます。ジョーイは中に入らず、ドアの外で二人の話を聞きます。
Lydia: So did you see who won the game?
(それで、試合はどっちが勝ったか見た?)
Guy: Yeah. Knicks by ten. They suck.
(ああ。ニックスが10点差だ。あいつらはダメだな。)
Lydia: Uh, they’re not so bad.
(えっと、そんなに悪くないわよ。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)
who won the game は「試合はどちらが勝ったか」で、答えの Knicks by ten は、チーム名のあとに by を置いて点差を伝える言い方です。won を省いて、勝ったチームと点差だけを並べる短い答え方になっています。
男性がそのチームをけなすと、リディアは They’re not so bad. と返します。not so bad は「そんなに悪くない」と、ほめるほどではないけれど否定もしない、控えめな評価の言い方です。最初の場面で同じチームを suck とけなしていたリディアが、ここではかばう側に回っている並びになっています。so を入れた not so bad は、not bad よりも「言われているほど悪くはない」という含みが出ることがあり、相手の評価をやわらかく押し戻すときに向いています。
| 表現 | 働き | 強さ |
|---|---|---|
| That is so not true! | 相手の言い分を打ち消す | 強い |
| Oh, it is. | 自分の言い分を言い張る | 強い |
| They’re not so bad. | けなされたものを控えめにかばう | 控えめ |
人の好きなものを否定せずに受け止めるなら、They’re not so bad, actually.(実は、そんなに悪くないよ)のように actually を添える形も使えます。
まとめ|言い返すのか、かばうのか
~ fan? と Who do you like? でひいきを確かめ、That is so not true! で真っ向から言い返し、They’re not so bad で控えめにかばう。同じスポーツの話題でも、言葉の強さには幅があります。
待合室から病室の前までの二人の言い合いを思い出しながら、『フレンズ』の英語をこれからも楽しんでいきましょう。
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