海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン3 第15話の終盤から、ニールがピーターの知らなかった一面を知り、「見直した」と本人に伝える場面を取り上げます。相手への見方が変わったことや、話してもらえなかった過去について尋ねる気持ちを、飾らずに言葉にする英語がまとまって出てきます。
見直したと伝える言い方から、話してくれなかった理由を尋ねる問いまで、場面を追って見ていきます。
「see you in a whole new light」で、相手を見直したと伝える
本話の朝、ニールはエリザベスの話から、ピーターがかつてプロの野球選手だったことを知りました。テイラーの一件のあと、ニールはピーターに贈り物を渡します。
Peter: That’s my rookie card.
(俺のルーキーカードじゃないか。)
Neal: Sure is. You know, I got to say, knowing you played pro ball, I don’t know, made me see you in a whole new light.
(そのとおり。あのさ、言わせてもらうと、君がプロでやってたって知って、なんていうか、君のことがまったく違って見えるようになったんだ。)
Peter: Really?
(そうか?)
Neal: Yeah. There’s a lot more to Peter Burke than I know.
(うん。ピーター・バークには、僕の知らない面がまだまだあるんだね。)White Collar Season3 Episode15 (Stealing Home)
I got to say は I’ve got to say のくだけた形で、「言わせてもらうと・正直に言うと」と、これから本音を言うことを予告する前置きです。
続く部分は、knowing you played pro ball(君がプロでやっていたと知ったこと)が、後ろの made me ~ の主語のように働く、会話らしくゆるくつながった文です。途中の I don’t know は「なんていうか」と言葉を探すつなぎです。make + 人 + 動詞の原形 は「人に〜させる」という使役の形で、「知ったことが、僕に君を新しく見させた」という組み立てになっています。
中心の see ~ in a whole new light は「〜をまったく新しい目で見る」という言い回しです。light はここでは光、つまり物の見え方を指し、whole が「まったく」と new を強めています。相手の評価が上がったことを、上から評するのではなく「自分の見え方が変わった」と伝えるため、目上の人や親しい相手にも使いやすい形と言えます。
ピーターの Really? を受けた There’s a lot more to A than I know は「Aには自分の知っている以上のものがある」という意味です。目の前の本人を Peter Burke とフルネームで呼んでいるため、どこか改まった響きが加わるのも特徴です。
「He didn’t mention that to you?」と「Why didn’t you tell me」で、話されなかったことを確かめる
相手の知らなかった一面に触れる場面は、本話の前半にもあります。委員会が聴聞会の人物証人のリストを作っているとピーターが伝えると、サラが聞き返します。
Sara: I’m sorry — his what?
(ごめんなさい、彼の何ですって?)
Peter: He didn’t mention that to you?
(あいつから聞いてないのか?)White Collar Season3 Episode15 (Stealing Home)
I’m sorry は謝罪ではなく、聞き返しの前置きです。his what? は分からなかった部分だけを what に置き換える聞き返しで、聞き取れなかったのか、意外すぎて耳を疑ったのかは文脈で決まります。ピーターの He didn’t mention that to you? は、平叙文の語順のまま疑問符で終わる形で、「てっきり知っていると思った」という意外さが表れています。サラはこのあと、聴聞会のことは知らなかったと答えました。
終盤、ニールの手配で球場のマウンドに立ったピーターに、今度はニールが同じ種類の問いを向けます。
Neal: Why didn’t you tell me you played pro?
(どうしてプロだったって教えてくれなかったの?)
Peter: Ahh, there are things in the past that live in the past. Not my life anymore.
(ああ、過去のまま置いておくものもあるんだ。もう俺の人生じゃない。)White Collar Season3 Episode15 (Stealing Home)
Why didn’t you tell me ~? は、知らされていなかった理由を尋ねる基本の形です。ピーターの答えにある live in the past は、人を主語にすると「過去にとらわれて生きる」という意味になる言い回しですが、ここでは things が主語で、「過去のものは過去にとどまっている」という意味で使われています。Not my life anymore. は It’s が省かれた形です。
聴聞会のことをサラに話していなかったのはニールの側でした。終盤では立場が入れ替わり、話してもらえなかった側としてピーターに問いかけているのが見どころです。
まとめ|見直した気持ちを言葉にする
I got to say で本音を予告し、see you in a whole new light で見え方の変化を伝え、There’s a lot more to ~ で知らない面を認める流れを見てきました。相手を見直した気持ちは、自分の受け止め方の変化として語ると素直に伝わります。
次回も『ホワイトカラー』の二人の会話から、英語の言い回しを見ていきましょう。
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