「On three」と「on two」はどう違う?声をそろえて動く合図と、軽い賭けの英語|『フレンズ』S03E05で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「On three」と「on two」はどう違う?声をそろえて動く合図と、軽い賭けの英語|『フレンズ』S03E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第5話では、ジョーイが作った大きな家具を、仲間全員で持ち上げて据える場面があります。その家具をめぐって、チャンドラーとジョーイが小さな賭けをする場面も描かれます。

重いものをみんなで持つときの合図や、友達同士で軽く賭けを持ちかける言い方は、短いぶん直訳では意味をつかみにくい表現です。2つの場面のやりとりから、それぞれの言い方を見ていきます。

目次

「On three」と「go on two」みんなで動きをそろえる合図

ジョーイとチャンドラーの部屋に仲間がそろい、ジョーイの作った家具を全員で持ち上げようとします。チャンドラーが合図を出し、数を数え始めたところで、ジョーイが口をはさみます。

Chandler: Okay. On three.
(よし。3で上げるぞ。)
Joey: Why don’t we just go on two?
(2でいいんじゃないか?)
Chandler: Why two?
(なんで2なんだ?)
Joey: Because it’s faster.
(そのほうが早いだろ。)
Chandler: I could have counted to three, like, four times without all this two talk.
(この2の話がなけりゃ、3まで4回は数えられたぞ。)
Joey: All right, but in the future…
(分かったよ、でも次からは……)
Ross: Okay, okay.
(分かった、分かった。)
Ross: Heavy thing, not getting lighter.
(重いんだよ、軽くはならないぞ。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

On three. は「3で(動く)」という合図で、数を数えて全員のタイミングをそろえるときの合図として使われます。「3」と言ったと同時に動くのか、3の次に動くのかは、人や場面によって受け取り方が分かれることもあると言われます。ジョーイの go on two は、同じ形で数だけを2に変えた提案です。go はここでは「動き出す」「始める」の意味で使われています。

ジョーイの提案は Why don’t we just ~?(〜すればいいんじゃない?)の形です。just が入ることで「わざわざ3まで数えなくても」という気軽さが加わります。理由を聞かれて Because it’s faster. と答えるあたり、ジョーイは本気で提案していると読み取れます。

これに対するチャンドラーの返しは皮肉です。I could have counted to three like four times は「3まで4回は数えられた」という仮定の言い方で、without all this two talk で「この2の話がなければ」と条件を付けています。all this ~ talk は「この〜の話ばかり」と、続いている話題にうんざりした気持ちを表すときの形です。

家具を持ったまま待たされているロスの Heavy thing, not getting lighter. は、主語や be 動詞を省いた短い言い方で、「重いものは軽くならない」、つまり早くしてほしいと急かす一言です。

「I got five bucks says you can’t」と「You got me」軽い賭けの受け方と負け方

家具が据えられたあと、ジョーイとチャンドラーが二人でそれを眺めている場面です。ジョーイは家具の真ん中のすき間を指して、こう言います。

Joey: Bet you I could fit in there.
(賭けてもいい、俺ならあそこに入れるぜ。)
Chandler: I got five bucks says you can’t.
(無理だってほうに5ドル。)
Joey: Get out your checkbook, mister.
(小切手帳を用意しときな、旦那。)
Chandler: Oh, I think I have the cash.
(ああ、現金で足りると思うよ。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

Bet you I could ~ は、I bet you の I が省かれた形で、「賭けてもいい、〜できるよ」と自信を示す表現です。実際にお金を賭ける場合にも、「きっとそうだよ」と強く言うだけの場合にも使われます。チャンドラーの I got five bucks says you can’t. は、「できないというほうに5ドル」と金額を出して受けて立つ形です。bucks はドルのくだけた言い方で、five bucks (that) says ~ で「〜だというほうに5ドル」という意味になります。

ジョーイの Get out your checkbook は「小切手帳を出しておけ」で、5ドルの賭けに小切手帳を持ち出す、わざと大げさにした一言です。文末の mister は、男性への呼びかけを冗談めかして使ったもので、「旦那」「おじさん」くらいの響きになります。チャンドラーは I think I have the cash. と、現金で足りると返しています。

賭けを持ちかける側が自信を見せ、受ける側が金額を示し、さらに互いに軽口を重ねていく流れは、友達同士の気軽な言い合いの型として覚えやすい組み合わせです。

ジョーイが家具の中に入ると、二人のやりとりはこう続きます。ジョーイの totally は「完全に」で、すき間なくぴったり収まったことを強調しています。

Joey: I totally fit.
(すっぽり入ったぜ。)
Chandler: Yeah. You got me. I’m out five big ones.
(ああ。一本取られたよ。5ドルの負けだ。)
Friends Season3 Episode5(The One with Frank Jr.)

You got me. は「参った」「一本取られた」と、相手の勝ちを認める一言です。質問に答えられないときの「分からない」の意味で使われることもあり、どちらの意味かは場面で判断します。I’m out ~ は「〜を損した」で、five big ones は5ドルを大きな額のように言う、くだけた言い方です。チャンドラーは負けを認める言葉を口にしたあと、家具の扉を閉めたまま部屋を出ていきます。

まとめ|合図と賭けの英語

On three と go on two で動きをそろえる合図、Why don’t we just ~? の提案、Bet you I could ~ と I got five bucks says ~ の賭け、You got me で負けを認める言い方を見てきました。短い言い回しほど、場面と一緒に覚えると使い分けがはっきりします。

次回も『フレンズ』の仲間たちのやりとりから、英語の言い回しを一緒に拾っていきましょう。

この回を扱ったほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、同じ回の英語がつながって見えてきます。

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