「Are you trying to buy me?」高すぎるチップの真意を本人に問いただす英語|『フレンズ』S03E18で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「Are you trying to buy me?」高すぎるチップの真意を本人に問いただす英語|『フレンズ』S03E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第18話では、モニカが働く店の客ピートからのチップが、2万ドルの小切手だったことが話題に上ります。金額の大きさに友達が盛り上がる一方で、モニカの受け止め方は違います。

思いがけない大きな贈り物を前に、喜ぶより先に相手の意図を確かめたくなることもあります。別の見方を返す一言から、本人に真意を問う言い方、相手の言い返しまでを順に見ていきます。

目次

「Or incredibly offensive」同じ出来事に別の見方を返す

場面はモニカとレイチェルの部屋です。レイチェルがピートに会ってみるよう勧め、小切手の件を話に出すと、居合わせたチャンドラーが聞き返します。

Chandler: What check thing?
(小切手の件って何だよ?)
Monica: As a joke, this customer who has a crush on me, gave me a $20,000 tip.
(冗談でね、私に気がある客が2万ドルのチップをくれたの。)
Friends Season3 Episode18(The One with the Hypnosis Tape)

as a joke は「冗談として」、have a crush on ~ は「〜に好意を寄せている」という意味です。モニカは this customer who has a crush on me の一続きで、相手が店の客であることと、自分に好意を持っていることをまとめて伝えています。話し言葉では、新しく話題に出す人に a ではなく this を付ける言い方が聞かれることがあり、ここもその形と読み取れます。

小切手にはピートの電話番号が書かれていて、そのあとピートが大金持ちだと分かります。レイチェルとモニカのやりとりは次のとおりです。

Rachel: I can’t believe this is a real $20,000 check. This is so exciting.
(これが本物の2万ドルの小切手だなんて信じられない。すごくワクワクする。)
Monica: Or incredibly offensive.
(もしくは、ものすごく失礼か。)
Rachel: Yeah, sure. That too.
(ええ、そうね。それもある。)
Friends Season3 Episode18(The One with the Hypnosis Tape)

I can’t believe ~ は「〜だなんて信じられない」と驚きを表す形で、ここでは喜びの驚きです。モニカの Or incredibly offensive. は、レイチェルの This is so exciting の続きに or をつなぎ、「ワクワクする」の代わりに「ものすごく失礼」を置いた返しです。主語と動詞を言い直さず、形容詞だけを差し替えた形です。offensive は「人の気分を害する、失礼な」の意味です。レイチェルの That too. は「それもある」と、相手の見方を打ち消さずに認める一言です。

「Are you trying to buy me?」本人に真意を問う

場面が移り、モニカはピートの会社を訪ねます。ピートは画面越しに社員と会議をしていて、秘書の取り次ぎでモニカが通されます。モニカが小切手を見せてこれは何なのかと聞くと、ピートは会議を切り上げて答えます。

Pete: Well, you know, I never know how much to tip.
(いや、ほら、チップをいくらにすればいいのか、分かったためしがなくてね。)
Monica: You double the tax.
(税金の2倍よ。)
Friends Season3 Episode18(The One with the Hypnosis Tape)

how much to ~ は「どれだけ〜すればいいか」で、I never know how much to tip. は「チップの額がいつまでも分からない」という言い訳です。モニカの You double the tax. の you は目の前の相手だけでなく「人は一般に」を指す使い方で、手順を説明する言い方になっています。会計の税額を2倍にした額という目安は作中のモニカの言い方で、実際の目安は店や地域によって異なります。モニカの問いは続きます。

Monica: I mean, what’s the deal? Are you trying to buy me? Is this the way you get girls to go out with you?
(ていうか、どういうつもり? 私をお金で買おうとしてるの? これがあなたの女の子の誘い方なわけ?)
Employee: Uh, I’m still here.
(あの、まだいますけど。)
Friends Season3 Episode18(The One with the Hypnosis Tape)

What’s the deal? は「どういうことなの」と事情や狙いを聞く、くだけた言い方です。Are you trying to ~? は trying to で相手の狙いそのものを問う形で、buy me と組むと「お金で私を手に入れようとしているの?」になります。Is this the way you ~? は「これがあなたの〜のやり方なの?」と、相手の行動を一つの手口として問う言い方です。三つの問いが、事情、狙い、やり方の順に並んでいます。直後の社員の一言で、会議の画面が一つつながったままだったことが分かります。

「You gotta admit」と言い返されたとき

問われたピートは、こう言い返します。

Pete: You’re taking this wrong. If I didn’t leave you that tip, you wouldn’t have come, we wouldn’t have this argument and there wouldn’t be this, uh, heat between us.
(誤解だよ。僕があのチップを置かなかったら、君はここに来なかったし、こうして言い合うこともなかった。二人の間にこんな熱も生まれなかったんだ。)
Pete: You gotta admit that our relationship is hitting a new level now.
(認めてくれよ、僕らの関係は今、新しい段階に入ってる。)
Pete: You were the chef, and I was the customer. But now we’re this couple that fights.
(君はシェフで、僕は客だった。でも今は、けんかするカップルだ。)
Monica: Okay, um, you’re a loon.
(ええと、あなた、どうかしてる。)
Friends Season3 Episode18(The One with the Hypnosis Tape)

take ~ wrong は「〜を誤解する、悪く取る」という意味で、You’re taking this wrong. は相手の受け止め方を正そうとする切り出しです。続く If I didn’t ~, you wouldn’t have ~ は「もし〜しなかったら、〜しなかった」という仮定の形で、ピートは言い合いになったこと自体をチップのおかげだと言い換えてみせます。

You gotta admit (that) ~ は「〜なのは認めなよ」と同意を迫る言い方で、gotta は got to のくだけた発音を表す書き方です。hit a new level は「新しい段階に達する」で、ピートはシェフと客からけんかするカップルへ、と関係の変化を並べてみせます。モニカの loon は「変わり者、どうかしている人」を指すくだけた語です。このあと、ピートは小切手のことは忘れてくれと言い、話は食事の誘いへと移ります。

まとめ|大きすぎる好意の真意を問う英語

Or incredibly offensive で別の見方を返し、Are you trying to buy me? で相手の狙いを問い、You gotta admit で言い返される流れを見てきました。問いの順番ごと覚えておくと、戸惑いを言葉にする手がかりが増えます。

モニカとピートのやりとりを追うと、贈り物ひとつで会話の主導権が行き来する様子が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の別の場面の英語にも触れられます。

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