「when it comes to」の意味と使い方|『フレンズ』S03E18で学ぶ英会話

「when it comes to」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

普段は冷静なのに、好きなものの話になった途端に人が変わる。そんな人がまわりにいたり、自分にも思い当たる分野があったりする瞬間が、日常にはあります。

そんなときにぴったりの「when it comes to」を、『フレンズ』シーズン3第18話の序盤、カフェでフィービーの弟フランクが連れてきた年上の婚約者アリスが、年齢差について語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「when it comes to」の意味とニュアンス

when it comes to
意味:〜のことになると、〜に関して言えば

話題をひとつに絞り込んで、「そこに限って言えばこうだ」と焦点を当てる前置きの表現です。日本語の「〜のことになると」「〜に関しては」がほぼそのまま重なります。

この形の it は、特定の何かを指しているわけではなく、その場の状況全体をふんわり受ける使い方です。ここでの come to は「〜に至る」「〜に相当する」の系統で、辞書では「話がその件に及んだときには」「その状況になったときには」と説明されます。つまり「いざその話になると」という流れです。

使いどころは二つあります。ひとつは、ほかの分野とは違うという対比を出したいとき。もうひとつは、その分野に限った評価や事実を述べたいときです。いずれの場合も、聞き手に「これから話が一段絞られる」と知らせる合図として働きます。

文法面では to が前置詞である点が最大の注意点です。後ろには名詞か動名詞が来ます。会話でもビジネス文書でも頻出する、守備範囲の広い表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「いざその話になると」と、話題をひとつに絞り込む前置き
  • to は前置詞。後ろは名詞か -ing で、動詞の原形は続かないのが要注意
  • 「ほかはさておき、これに関しては」と対比を作りたいときに効く一言

『フレンズ』S03E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

18歳のフランクが連れてきた婚約者は、かつての家庭科の先生アリス。44歳です。目の前で熱烈に抱き合う二人に、フィービーたちは言葉を失います。空気を察したアリスが、自分たちも年齢差はわかっている、と切り出す。その直後の返しにこのフレーズが登場します。

Alice: Really, we do realize that there’s an age difference between us.
(本当に、私たち、年の差があることはちゃんとわかってるのよ。)

Phoebe: Good. Because you were acting like you didn’t.
(よかった。わかってないみたいに見えたから。)

Alice: But when it comes to love, what does age matter?
(でも、愛のことになると、年齢なんて関係あるかしら?)

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シーン解説と心理考察

アリスの一言は、周到に組み立てられています。まず「年の差はわかっている」と認める。そのうえで when it comes to love と話題を愛だけに絞り込み、絞った先で「年齢は関係あるかしら」と反語で閉じる。反論の余地をひとつずつ塞いでいく運びが表れています。

このフレーズの効き目は、まさにこの絞り込みにあります。年齢差という現実は否定していません。ただ、土俵を「愛」に限定してしまえば、その土俵の上では年齢は決め手にならない。話題を選んだ側が有利になる構図がこの一言に重なっています。

一方のフィービーは、皮肉を込めて釘を刺したつもりが、あっさりかわされる。二人がまた抱き合って会話が終わってしまうところに、この後フィービーが直接ぶつかっていくしかなくなる流れが、静かに用意されていると言えます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

覚えるときは、舞台のスポットライトを絞り込む動作を思い浮かべてください。それまで舞台全体をぼんやり照らしていた光が、つまみを回すとすっと細くなり、円の中にひとつのものだけが残る。when it comes to は、その光の輪を作る手つきです。

アリスの一言でも、「年の差」という広い舞台がふっと暗転して、「愛」だけが円の中に浮かび上がりました。輪の外にあるものは、いったん見えなくなる。この光の絞り込みを思い浮かべておくと、to の後ろに置くのは照らす対象、つまり名詞や -ing だと、形のほうも自然に手が覚えます。

例文で覚える「when it comes to」

得意分野の話、こだわりの話、例外の話。話題を一点に寄せたい場面で幅広く使えます。

When it comes to cooking, my brother is a genius.
(料理のことになると、うちの兄は天才なんだ。)
家族や友人の話をする場面です。ほかはさておき、その分野だけは別格だという対比が伝わります。

When it comes to meeting deadlines, she never lets us down.
(締め切りを守ることに関しては、彼女は絶対に期待を裏切らない。)
職場で人を評価する場面です。to の後ろが動名詞になっている形の代表例になります。

A: You’re pretty relaxed about everything.
B: Not when it comes to money. That’s different.
(A:君って何でもおおらかだよね。)
(B:お金のことになると違うよ。それは別。)
友人同士の会話です。相手の一般化に対して、一点だけ例外を差し出す返しとして機能します。

あわせて覚えたい関連表現

as for
(〜について言えば)
話題を切り替えるときの前置きです。when it comes to が「いざその話になると」と場面を想定するのに対し、as for は単に次の話題へ移る合図になります。

in terms of
(〜の観点から言うと)
評価の物差しを示す表現です。when it comes to が話題を絞るのに対し、こちらは切り口や基準を指定します。

where ~ is concerned
(〜に関する限りは)
硬めの言い回しです。when it comes to とほぼ同じ働きをしますが、書き言葉やあらたまった場面に寄ります。

Note|話題を絞る前置きの、フォーマル度の幅

「〜に関しては」に当たる英語はいくつもあり、どれを選ぶかで場面のかたさが決まります。

いちばん口語寄りなのが when it comes to です。友人同士の雑談でも、会議でも使えて、角が立ちません。「いざその話になると」という時間的な含みがあるぶん、生きた場面が浮かびます。少しあらたまるのが as for で、文章の頭で話題を切り替える合図として便利です。ビジネス文書やプレゼンで多いのが in terms of と regarding。in terms of は「コストの観点では」のように評価軸を示し、regarding はメールの書き出しで用件を指すときによく使われます。もっとも硬いのが where ~ is concerned や with regard to で、契約書や公式文書に寄っていきます。

面白いのは、この並びが「時間の含み」の有無とほぼ重なることです。when it comes to だけが come という動作を含み、話がそこに至る瞬間を想像させます。硬い表現ほど動きが消え、話題の見出しを貼るだけになる。同じ「〜に関して」でも、場面が動くか動かないかが分かれ目です。

前置きひとつで、その場の距離感まで決まっていきます。

まとめ|「その話になると」で土俵を選ぶ

when it comes to は、話題をひとつに絞り込んで「そこに限って言えば」と焦点を当てる表現です。to が前置詞なので、後ろには名詞か動名詞が続きます。この一点さえ押さえれば、会話でもメールでもすぐに使えます。

使えるようになると、自分の得意分野を切り出したり、一般論に例外をひとつ差し込んだりと、話の運びに角度がつきます。同じ内容でも、いきなり結論を言うより、いったん土俵を決めてから話すほうが、相手には届きやすくなります。

年齢差を認めたうえで、土俵だけを愛に移してみせたアリスのように、話題の選び方は会話の主導権そのものです。次に何かを一点だけ強調したくなったら、この前置きを表現の引き出しに加えてみてください。

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