海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン3第6話には、謝罪を求める言い方と、自分の非を認めて折れる言い方が出てきます。「if you will apologize for ~」の条件の出し方、「I was wrong to ~」の認め方、「Sorry if ~」の軽い詫び方が、それぞれ別の場面に入っていて、型として確かめやすい形です。
謝罪をめぐる言い方を、場面ごとに順を追って見ていきます。
謝罪を求める「if you will apologize for ~」
判事のポーリン・フィッツウィリアムの言い分を伝える台詞です。母親の埋葬を妨げたふるまいについての謝罪が、条件として示されています。
— And she says that if you will apologize for the cavalier manner with which you disrupted her mother’s burial, she will not pursue disciplinary action against you or Lisbon or myself.
(それで、彼女が言うには、母親の埋葬を妨げたぞんざいなふるまいについてあなたが謝罪するなら、あなたにもリズボンにも私にも懲戒処分は求めないそうです。)
The Mentalist Season3 Episode6 (Pink Chanel Suit)
apologize for ~ は「〜について謝る」で、for のあとに謝る内容が来ます。if you will ~ は、条件に相手の意思を重ねる言い方で、「〜してくださるなら」に近い響きです。the cavalier manner は無遠慮でぞんざいなふるまいを指し、with which you disrupted ~ が manner を後ろから説明しています。
with which は前置詞と関係代名詞をまとめた形で、「そのふるまいで〜を妨げた」という意味になります。disrupt は「妨げる」で、burial は埋葬です。名詞の manner と動詞の disrupt が関係詞でつながり、ふるまいと結果が一続きになっています。
後半の she will not pursue disciplinary action against ~ は、「〜に対する懲戒処分を追及しない」という意味です。disciplinary action は処分、pursue は追及することで、against のあとに対象を置きます。you or ~ or myself のように or を重ねると、対象を一人ずつ並べられます。自分を myself で言う形も、ここで確かめられます。
この一文は、条件の if 節と結果の she will not ~ がはっきり分かれています。謝罪する内容は for のあとに、見送る処分は will not pursue のあとに置かれていて、何を求めて何を見送るのかが一文で読み取れます。
折れる側の「I was wrong to stand on my dignity」
同じやりとりの先で、ポーリンが折れる台詞があります。ここまでの返事を受けて、相手の名を呼んで切り出します。
Pauline: You’re right, Mr. Jane.
(おっしゃるとおりです、ジェーンさん。)
Pauline: I came here for an apology,
(私は謝罪を求めてここへ来ました、)
Pauline: but I realize now I was wrong to stand on my dignity.
(でも今は、体面にこだわったのが間違いだったとわかります。)
The Mentalist Season3 Episode6 (Pink Chanel Suit)
You’re right. は、相手の言い分をそのまま認める一言です。名前を添えると、呼びかけにもなります。I came here for ~, but I realize now ~ は、来た目的と今の考えを but で対比する型です。realize は「はっきり気づく」、now が付くので、考えが変わった点が表れています。come here for ~ は「〜のために来る」で、for が目的を表します。
I was wrong to stand on my dignity. の be wrong to ~ は、「〜したのは間違いだった」という意味です。stand on one’s dignity は、作中の文脈では、体面や品位を盾にして譲らないことを指しています。
自分の非を認める文は、I was wrong と、行動を to 以下に置く形でした。何を間違いと認めるのかが、一文の中でそのまま分かります。
軽く詫びる「Sorry if I got you guys into trouble.」
別の場面には、苦言を受けたあとに詫びる台詞があります。
— Sorry if I got you guys into trouble. I made a mistake.
(あなたたちを面倒に巻き込んだのなら、申し訳ありません。私が間違えました。)
The Mentalist Season3 Episode6 (Pink Chanel Suit)
Sorry if ~ は、「もし〜なら申し訳ない」という意味で、実際にそうなったかどうかを断定せずに詫びる形です。get ~ into trouble は「〜を面倒に巻き込む」、you guys は相手が複数のときに使う口語で、この一文では詫びる相手を一まとめにして指しています。
後半の I made a mistake. は、make a mistake(間違いを犯す)を使った短い一文です。前の節で Sorry if ~ と条件つきで詫びたあとに、間違いを認める文が続く並びになっています。
先ほどの I was wrong は形容詞の wrong を使い、こちらは名詞の mistake を使っています。同じ「間違い」でも、品詞を変えて言えることが分かります。
まとめ|謝罪を求める言い方と、認める言い方を使い分ける
謝罪を求めるときは if you will apologize for ~、非を認めて折れるときは I was wrong to ~ の形が出てきました。軽く詫びる Sorry if ~ と、間違いを認める I made a mistake. も、同じ話の中にありました。
求める側、折れる側、軽く詫びる側で、使う形が変わります。次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回のさまざまな場面の英語を扱っています。


コメント