「bear with me」の意味と使い方|『メンタリスト』S03E06で学ぶ英会話

「bear with me」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

電話口で相手を待たせるとき、資料を探しながら間をつなぐとき、日本語の「少々お待ちください」にあたる一言が出てこなくて困った経験はありませんか。

そんな場面で頼りになる「bear with me」を、『メンタリスト』シーズン3第6話の終盤、コンサルタントのジェーンが葬儀の場に割り込んで発表を始めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「bear with me」の意味とニュアンス

bear with me
意味:少しだけ待ってほしい、もう少しお付き合いください

この bear は「耐える、我慢する」という意味の動詞です。bear with someone で「その人に辛抱する/少し待つ」という意味になり、with me の me は辛抱を向けられる相手です。何かを話し手と共同で背負うという意味ではありません。

相手に忍耐を頼む形なので丁寧に使えることが多い一方、それだけで常に礼儀正しくなるわけではありません。口調、関係、待たせる長さ、理由の説明によっては命令的にも聞こえます。電話の保留、資料探し、話の前置きなどでは、please や待ち時間の目安を添えると意図が伝わりやすくなります。

複数の相手に向けるときは bear with us、感謝として振り返るときは thanks for bearing with me と形を変えられます。なお発音が同じ bare とは綴りが違うので、書くときは注意したいところです。

【ここがポイント!】

  • bear with me は「私に少し辛抱してほしい」と相手の忍耐を頼む言い方
  • 丁寧に使えることが多いが、口調・関係・待ち時間・理由にも左右される
  • 綴りは bare ではなく bear、書き言葉では取り違えに注意したい一言

『メンタリスト』S03E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

祖母の埋葬が進む庭に、ジェーンが参列者の前へ歩み出ます。場をわきまえない振る舞いに、遺族である判事ポーリーンが当然のように待ったをかける。そこでジェーンが返すのが、謝罪でも説明でもない短い一言です。

Jane: I know that you’re all here today to mourn the loss of Ethel Sebring, but I have a very important announcement that simply can’t wait.
(皆さんが今日ここにいるのは、エセル・セブリングを悼むためだと承知しています。ですが、どうしても待てない重要なお知らせがあります)

Pauline: What is the meaning of this?
(これはどういうことなの)

Jane: Uh, just bear with me, please, for one moment. Well, there’s no easy way to say this, so I’m just gonna come straight out with it.
(ええと、ほんの少しだけお付き合いください。言いやすい言い方がないので、率直に申し上げます)

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シーン解説と心理考察

ジェーンは、この場が葬儀であることを最初から認めています。参列者が集まった理由を口にしたうえで割り込んでいるのですから、非礼を分かっていないわけではありません。分かったうえで踏み込む人の丁寧さが、この一言に重なっています。

bear with me が選ばれたのも、その計算の一部と読めます。説明を始めれば議論になり、謝れば止められる。少しだけ耐えてほしいと短く頼むことで、ジェーンは発言を続けます。ただし、葬儀へ割り込む行為自体の非礼さが消えるわけではなく、表現の丁寧さと場面の強引さが同居しています。

続く言葉が率直に切り出しますという宣言であることも、この場面の温度を決めています。丁寧な前置きと、直後に置かれる容赦のない事実。その落差が、ジェーンという人物のやり方を一場面で見せています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

bear with someone を、「その人が準備を終えるまで、その場で辛抱して待つ」と覚えてみましょう。bear には「耐える、我慢する」という意味があり、with の後ろには辛抱を向ける相手が入ります。

劇中のジェーンは、葬儀の場で発言を続けるため、参列者にほんの少し待ってほしいと頼んでいます。共同で何かを背負うイメージではなく、相手に時間と忍耐を求める一言です。待つ理由や時間を添えると使いやすい、と場面ごと覚えておきましょう。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「bear with me」

待たせる理由を添えると、この表現はさらに使いやすくなります。仕事の場から日常の雑談まで、幅の広さを見ていきましょう。

Bear with me for a moment while I pull up the file.
(ファイルを開くので、少しだけお待ちください)
打ち合わせ中に資料を探す場面です。while 以下で理由まで伝えると、待つ側も落ち着いて構えられます。

Please bear with us while we resolve the issue.
(問題を解決するまで、いましばらくお待ちください)
障害発生時の案内文です。us にすると個人ではなく組織としての依頼になり、公式なアナウンスにも収まります。

A: Sorry, is this going to take much longer?
B: Just bear with me — two more minutes and I’ll have your answer.
(A:すみません、まだかなりかかりますか?)
(B:もう少しだけお付き合いください。あと2分で答えが出せます)
待たされた相手から催促を受けた場面です。B のように残り時間を添えると、我慢の見通しが立ち、依頼の印象をやわらげやすくなります。

あわせて覚えたい関連表現

hang on a second
(ちょっと待って)
くだけた言い方で、友人同士や短い中断によく使われます。仕事でも口調や関係によって使われますが、改まった場面では bear with me や理由を添えた依頼のほうが収まりやすいことがあります。

give me a moment
(少し時間をください)
こちらの作業時間を求める表現です。bear with me が相手の忍耐に焦点を当てるのに対し、こちらは自分の側の都合を述べる形になります。

thank you for your patience
(お待ちいただきありがとうございます)
待たせたあとに使う締めの言い方です。bear with me が事前のお願い、こちらが事後のお礼と考えると、二つは一組で覚えられます。

Note|待たせる一言を、相手との距離で選び分ける

英語には「待ってほしい」を伝える言い方がいくつもあります。どれを選ぶかは相手との距離だけでなく、口調、待ち時間、理由、媒体にも左右されます。

hang on や give me a sec は短い中断で使いやすい口語です。bear with me は相手に忍耐を頼む形で、窓口対応、講演の前置き、障害案内などにも現れます。thank you for your patience は感謝として伝える形です。ただし、これらを丁寧さの固定順位として並べることはできません。親しい間柄なら hang on が自然で、長く待たせるのに説明がなければ bear with me でも不十分です。実務では、待たせる理由や見通しを添えることが表現選びと同じくらい重要です。

劇中でジェーンがこの表現を選んだ背景には、相手との距離があります。遺族であり判事でもある相手には、hang on より配慮を示しやすい言い方です。一方、長い謝罪を挟まず短く許しを求める場面でもあり、bear with me が場面のテンポと相手への配慮の両方に収まりやすかったと読めます。

言葉の丁寧さは一語だけで決まらず、相手が待つ理由と見通しをどう伝えるかにも表れます。

まとめ|相手の我慢を、先に認めておく

bear with me は、こちらの都合で相手の時間を借りるときに、その負担を先に認めてから頼む表現です。耐えるという語を含み、相手の忍耐を明示的に頼むため、理由や見通しを添える文脈では押しつけがましい印象を和らげられます。

電話の保留、資料探し、長い前置き。仕事で人を待たせる場面は毎日のように訪れます。この一言と、待たせたあとの感謝表現を組み合わせておけば、丁寧さで迷う時間そのものが減っていきます。

説明を始める前の半歩として、表現の引き出しに加えてみてください。

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