海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン3第6話には、初対面の相手に名前を尋ねたり、自分の名前と立場を伝えたりする場面がいくつか出てきます。「Who are you?」のような直接的な問い、「And you are?」のような聞き返し、「I’m not actually a cop.」のような立場の打ち明け方が、どれも短い台詞に収まっています。
名前の尋ね方と名乗り方を、場面ごとに順を追って見ていきます。
名前を尋ねる「Who are you?」と、聞き返す「And you are?」
エド・セイバンという、一家のかかりつけ医と、ジェーンが顔を合わせる場面です。声をかける台詞から名乗りまでが、短いやりとりに収まっています。
— Can I help you?
(何かご用ですか?)
— Well, that depends.
(場合によりますね。)
Jane: Who are you?
(あなたは誰ですか?)
Ed Saban: Ed Saban.
(エド・セイバンです。)
Ed Saban: Uh, I just… Oh. And you are?
(ええと、ただ……ああ。それで、あなたは?)
Jane: Patrick Jane, CBI.
(パトリック・ジェーン、CBIです。)
The Mentalist Season3 Episode6 (Pink Chanel Suit)
Can I help you? は、用件を尋ねる言い方です。返しの Well, that depends. は「場合によりますね」という意味で、条件しだいだと答えを保留する形になっています。そのあとに、相手の素性をそのまま尋ねる Who are you? が続きます。
返ってきたのは、Ed Saban. という名前だけの答えです。主語も動詞も付けず、名前そのものを言うだけで質問に応じています。その次の And you are? は、you are のあとに続くはずの名前を省いた形で、「それで、あなたは?」と相手に名乗りを促します。名乗ったあとに相手へ同じことを尋ねる場面で、使われることがある聞き方です。
Who are you? と And you are? は、どちらも相手の名前を引き出す問いです。前者が最初の問いとして、後者が名乗りを受けたあとの聞き返しとして、この場面に並んでいます。
最後の Patrick Jane, CBI. は、名前のあとに所属だけを添えた名乗りです。CBI(カリフォルニア州捜査局)の略称をそのまま置き、肩書きや動詞は付けていません。I am ~ の文にしなくても、名前と所属を並べるだけで名乗りとして成り立っています。
「I’m not actually a cop.」で伝える、立場の打ち明け方
同じ場面の少しあとに、ジェーンが自分の立場を打ち明ける台詞があります。
Jane: I’m not actually a cop.
(実は警官ではないんです。)
Jane: I’m what you, uh, would refer to
(ええと、あなたが呼ぶところの)
Jane: as a… consultant.
(……コンサルタントですね。)
The Mentalist Season3 Episode6 (Pink Chanel Suit)
actually は「実は」と、意外な事実を告げるときの語です。cop は警官を指す口語で、police officer より砕けた言い方です。I’m not actually a cop. は、自分は警官ではないと打ち明ける一文で、この一文から立場の説明が始まっています。
続く I’m what you would refer to as a… consultant. が、この台詞の中心です。refer to A as B は「AをBと呼ぶ」という意味で、what you would refer to as a consultant なら「あなたがコンサルタントと呼ぶであろうもの」になります。what が名詞のまとまりを作るので、I’m のあとに自分の立場をそのまま置けます。台詞の途中には uh と … が挟まれていて、言いよどむ形で書かれています。
作中のジェーンは、CBIのコンサルタントという立場です。consultant は専門知識をもとに助言する人を指す語で、cop との対比が、この台詞の骨組みになっています。
大勢の前で名乗る「My name is ~」
別の場面では、亡くなった人を悼んで集まった人々に向けて、ジェーンが挨拶をします。その名乗りの部分を見てみます。
Jane: My name is Patrick Jane. For those of you who don’t know me,
(私の名前はパトリック・ジェーンです。私を知らない方々のために言うと、)
Jane: I am a consultant with the CBI.
(私はCBIのコンサルタントです。)
The Mentalist Season3 Episode6 (Pink Chanel Suit)
My name is ~ は、名前を告げる基本の文型です。さきほどの Patrick Jane, CBI. と比べると、こちらは動詞のある完全な文になっています。For those of you who don’t know me は「私を知らない方々のために」という前置きで、those of you who ~ が「あなたがたのうち〜する人たち」を指します。大勢に向けて話すとき、聞き手の一部だけを対象にする形です。名乗りを短い形で済ませるか、文にするかで、台詞の長さが変わります。
後半の I am a consultant with the CBI. は、肩書きと所属を一文で言い切る形です。a consultant with the CBI の with は所属を表し、肩書きの consultant と組織の the CBI を一続きで結んでいます。
まとめ|名前、所属、立場は別々の部品で伝える
名前を尋ねるときは Who are you?、名乗られたあとに聞き返すときは And you are? でした。名乗るときは、Patrick Jane, CBI. のような短い形と、My name is ~ の文の形が出てきました。
立場を打ち明ける I’m not actually a cop. や what you would refer to as ~ も、同じ話の中にありました。次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。
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