海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン3第10話には、CBI(カリフォルニア州捜査局)の部屋で、ある捜査についての説明が行われる場面があります。質問の声が上がり、名前を聞かれ、礼儀正しい言葉で話が区切られるまでが、短いやり取りの中に収まっています。
質問したい場面での声のかけ方と、話を区切る側の言い方、名乗り方の違いを、この場面から順に見ていきます。
「Excuse me.」質問の切り出しと、短い理由の問い
説明を行う側が、協力を求める一言を告げたあとのやり取りです。
— Your cooperation is expected and appreciated.
(ご協力は期待されており、感謝もされています。)
The Mentalist Season3 Episode10 (Jolly Red Elf)
Your cooperation is expected and appreciated. は、cooperation(協力)を主語にした受け身の文です。expected は「期待されている」、appreciated は「感謝されている」で、求めることと礼を言うことを一つの文に並べています。命令の形を取らずに協力を求める、改まった言い方です。
そこに声が上がります。Excuse me. は、話をさえぎる前に相手の注意を引く呼びかけとして使われることの多い表現です。Uh, を頭に置いた、くだけたつなぎ言葉つきの切り出しです。
— Why the samples?
(なぜ、サンプルを?)
— What’s your name?
(名前は?)
Rigsby: Wayne Rigsby.
(ウェイン・リグスビーです。)
The Mentalist Season3 Episode10 (Jolly Red Elf)
質問は Why the samples? と、名詞だけで投げかけられます。the samples は、直前の話題に出た名詞を定冠詞 the で受けたものです。Why are we taking the samples? のように文を組み立てなくても、疑問詞と名詞を並べるだけで「なぜそれを?」という問いになります。会議や説明の場のように短く聞きたいときに便利な形で、そのぶん聞き方がそっけなく響くこともあります。丁寧に聞きたいときは、前に Excuse me. を置く形が目安になります。
「What’s your name?」「Wayne Rigsby.」質問のあとで名前を聞かれる
質問のあと、返ってきたのは What’s your name? という問いでした。内容への答えより先に、名前を聞かれています。リグスビーの返事は Wayne Rigsby. と、名前と姓だけの短いものです。
What’s your name? は、相手に名前を尋ねる基本の聞き方です。ここでは質問の直後に、名前が求められています。
リグスビーの Wayne Rigsby. は、My name is ~. や I’m ~. を付けずに名前だけで答える形です。聞かれたことにだけ答える、最小の返事になっています。
同じリグスビーが、別の場面で相手に名乗る場面もあります。
— Oh, hi. I’m Bob. Can I help you?
(ああ、どうも。ボブです。何かご用ですか?)
Rigsby: Agent Wayne Rigsby. This is Agent Van Pelt. We’re from CBI.
(捜査官ウェイン・リグスビーです。こちらは捜査官のヴァン・ペルト。我々は CBI から来ました。)
The Mentalist Season3 Episode10 (Jolly Red Elf)
先に I’m Bob. と名乗った相手に、Can I help you?(何かご用ですか?)と尋ねられ、リグスビーは Agent Wayne Rigsby. と肩書き付きで答えます。そのうえで This is ~. でヴァン・ペルトを紹介し、We’re from CBI. と所属を添えています。
この二つの場面では、名前を聞かれたときは名前だけ、用件を聞かれたときは肩書きと所属まで、というように、答え方が変わっています。人を紹介する This is ~. は、英語で他の人を引き合わせるときによく使われる形です。
「Thank you for your interest.」礼を言って話を区切る
やり取りがひと区切りつくと、次の言葉が続きます。
— Thank you for your interest.
(ご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。)
— Any other questions?
(ほかに質問は?)
The Mentalist Season3 Episode10 (Jolly Red Elf)
Thank you for your interest. は、相手が示した関心や質問に礼を言う丁寧な表現です。文面だけを見ると、質問してくれたことへの感謝です。ただ、ここでは返答を終えた直後に置かれており、続けて話し合うというより、そこで区切りを付ける働きをしています。
Thank you for ~. は、for のあとに感謝の理由を置く形です。for your help(手伝いに対して)、for your time(時間を割いてくれたことに対して)のように、後ろの名詞を替えて使えます。interest を使うと、「関心を持ってくれたこと」への礼になります。
Any other questions? は、Do you have any other questions? を縮めた形です。other は「ほかの」で、すでに出た質問以外を募っています。質問を募る言い方ですが、前の礼のあとに置かれると、質疑をまとめに入る問いかけとして響きます。
この二つは、どちらも丁寧な言葉で組まれています。丁寧な言い回しであっても、話を続けるかどうかは別で、言葉そのものよりも置かれる位置で受け取り方が変わります。
まとめ|質問する、名乗る、話を区切る英語
Excuse me. で声を上げる切り出し、Why the samples? と名詞だけで聞く問い、名前を聞かれて Wayne Rigsby. と答える返事を見てきました。Thank you for your interest. と Any other questions? は、丁寧なまま話を区切る言い方です。
質問が出る場面に注目して観ると、短い言葉のやり取りが見えてきます。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。


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