質問を茶化してから、まじめに答え直す英語|『メンタリスト』S03E19で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 質問を茶化してから、まじめに答え直す英語|『メンタリスト』S03E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第19話には、スタジオでの面談で「理想の人生」を尋ねられ、冗談で返したあとにたしなめられ、改めて答え直す場面があります。質問を受けた側の返し方と、質問する側の聞き直し方の両方が、やりとりの中に収まっています。

仮定を置いて理想を聞く言い方、冗談のあとでまじめな答えを求める言い方、答えを受けて掘り下げる言い方を、台詞に沿って順に見ていきます。

目次

「Try to answer as honestly as possible.」質問を始める前の確認

スタジオで面談が始まる場面です。質問を受ける側が準備の具合を確かめ、質問する側が最初の説明に入ります。

— How’s that?
(これでどう?)
— Perfect. I’m gonna ask you a series of standardized questions. These have been designed to get at the heart of who you are and who you’re compatible with.
(完璧です。これから、決まった形式の質問を一連でお聞きします。あなたがどんな人で、どんな相手と相性がよいのか、その核心に触れるように作られた質問です。)
— Try to answer as honestly as possible. Ready?
(できるだけ正直に答えてください。いいですか?)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)

How’s that? は、整えたものを見せて「これでいいか」と確かめる聞き方です。それを受けた Perfect. は、一語でOKを出す返し方になっています。

I’m gonna ask you ~ の gonna は going to の口語形で、これから何をするかを前置きする形です。a series of ~ は「一連の〜」、standardized は「規格どおりにそろえた」という意味で、全員に同じ形式で聞く質問であることを示しています。

get at the heart of ~ は「〜の中心に迫る」という言い方で、続く who you are と who you’re compatible with が、その中身にあたります。compatible with ~ は「〜と相性がよい、うまく合う」という意味です。

最後の Try to answer as honestly as possible. は、as ~ as possible(できるだけ〜)の形に副詞の honestly を入れた文です。Ready? と確かめて、Yes. の一語で応じて始まりに入る流れが、面談の型として分かりやすく出ています。

「In an ideal world, ~?」理想を問う質問と、冗談の答え

場面がいったん別のところへ移ったあと、スタジオに戻って面談が続きます。ここでは質問する側が最後の質問を切り出します。

— I have just one more question.
(質問はあとひとつだけです。)
— In an ideal world, what would you want your life to be like?
(理想的な世界であれば、自分の人生はどんなふうであってほしいですか?)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)

少しやりとりがあったあと、次の答えが返ってきます。

— A pet dragon, definitely, for flying around on. That would be good.
(ペットのドラゴンかな、間違いなく。乗って飛び回れるやつ。それはいいだろうね。)
— Please try and answer seriously. It’s important.
(まじめに答えてみてください。これは大切なことです。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)

I have just one more question. の just は「ひとつだけ」と数を絞る語で、締めくくりの質問であることを前置きしています。

In an ideal world, ~ は、現実の制約を外して「理想を言えば」と考えさせる前置きです。続く what would you want ~ to be like? の would は、仮の世界の話であることを示しています。

冗談の答えの A pet dragon, definitely, for flying around on. は、名詞を置いただけの答えで、definitely が冗談を言い切る調子を強めています。fly around on ~ は「〜に乗って飛び回る」という意味で、on の後ろにくるはずの dragon が前に出ているため、for flying around on で文が終わっています。

質問する側は Please try and answer seriously. と返します。try and ~ は try to ~ と同じ意味で使われる口語の形で、seriously が前の冗談との対比を作っています。It’s important. は、聞いていることの重みを一言で伝えています。

「Free how?」答えを拾って掘り下げる

冗談のあと、質問する側は問いを言い換えて聞き直します。ここからはやりとりが続きます。

— What do you want from your life?
(あなたは自分の人生に何を求めていますか?)
— I want my life to be free.
(自分の人生が自由であってほしい。)
— Free how? To love? To be loved?
(自由とは、どういうこと? 愛するための自由? 愛されるための自由?)
— Free from my past.
(自分の過去から自由になりたい。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)

What do you want from your life? は、先ほどの質問から In an ideal world を外し、現実の自分に向けて聞き直した形です。want ~ from ~ は「〜に何を求めるか」という言い方で、仮定を置かない分、答えの逃げ場が少なくなっています。

答えの I want my life to be free. は、want + 名詞 + to be ~ の形で、「自分の人生が〜であってほしい」と望む中身を言っています。ここで冗談は出てきません。

それを受けた Free how? は、相手の言葉の free をそのまま拾い、how だけを足した聞き返しです。To love? To be loved? は、候補を二つ並べて確かめる聞き方で、love の能動の形と受け身の形が対になっています。

最後の Free from my past. は、free from ~(〜から自由な)の形で、言い切る答えです。「過去」が何を指すかは、この台詞だけでは分かりません。聞き返しに対して、候補のどちらにも乗らず、自分の言葉で言い直す運びが読み取れます。

まとめ|冗談で受け流し、聞き直されて答え直す

In an ideal world, ~? の質問、A pet dragon の冗談、Please try and answer seriously. のたしなめ、Free how? の聞き返しを経て、答えにたどり着く流れでした。

冗談で受け流す答えと、聞き直されたときに言い直す答えがそろった場面です。次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を見ていきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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