「That sounds like a hassle」と「Are we wearing jetpacks?」はどう違う?|『メンタリスト』S07E10で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「That sounds like a hassle」と「Are we wearing jetpacks?」はどう違う?|『メンタリスト』S07E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン7第10話には、手間や量の多さを口にするやりとりが、いくつかの箇所に出てきます。

面倒だと素直に言う形と、現実離れしたものを持ち出して皮肉まじりに示す形は、同じ「大変そうだ」でも響きが変わります。二つの違いと、受け流す If you say so. の使われ方を、作中の発言をもとに整理していきます。どれも短い発言なので、形を押さえやすい題材です。

目次

「That sounds like a hassle.」面倒だと素直に言う

作中には、聞いた話を受けて、手間がかかりそうだとそのまま口にする発言があります。

— That sounds like a hassle. Let’s just ask ‘em.
(面倒そうだね。とりあえず彼らに聞いてみよう。)
The Mentalist Season7 Episode10 (Nothing Gold Can Stay)

That sounds like a hassle. の sound like ~ は「〜のように聞こえる」という形で、聞いた内容への感想を述べるときに使います。hassle は「面倒なこと」「手間」を表す名詞です。この一文は、聞いた話そのものを面倒だと評するもので、遠まわしに包んだ言い方ではありません。

同じ意味を表す語には、a pain や a lot of work もあります。hassle は「手間」に加えて「わずらわしさ」を含むため、作業量だけでなく、やりとりの煩雑さにも使える語です。

続く Let’s just ask ‘em. の Let’s just ~ は、「とりあえず〜しよう」と手っ取り早い案を出す形です。just が「余計な手順は省いて」という響きを足します。‘em は them の話し言葉の縮まった形で、くだけた場面に現れます。この引用では、面倒だという感想のすぐ次に、簡単な案が置かれています。

ここから先は、作中にない例文です。面倒だと伝える形と、簡単な案を出す形を並べます。

例文 使いどころ
That sounds like a lot of work. 手間が大きそうだと伝えるとき
That sounds like a pain. くだけた場面で、面倒だと伝えるとき
Let’s just call and ask. 直接たずねる案を出すとき

「Are we wearing jetpacks?」現実離れしたものを持ち出す皮肉

作中のほかの箇所には、量の多さや広さに対して、現実離れしたものを持ち出す発言があります。

— We can cover those today.
(今日のうちにカバーできるよ。)
— They’re all over the county.
(郡じゅうに散らばってる。)
— Are we wearing jetpacks?
(ジェットパックでも背負ってるの?)
— We’ll get it done.
(やり切るよ。)
— If you say so.
(そう言うならね。)
The Mentalist Season7 Episode10 (Nothing Gold Can Stay)

Are we wearing jetpacks? は、jetpack(背中に着けて空を飛ぶ装置)を持ち出して、それほどの速さで動けるのかと問う形です。文の形はふつうの疑問文ですが、答えを求めているというより、無理がありそうだと遠まわしに示す問いと読めます。

直前の They’re all over the county. は、対象が郡のあちこちに散らばっているという指摘です。county は米国の州の下にある行政区画で、「郡」にあたります。all over ~ は「〜のあちこちに」を表します。

これに続く We’ll get it done. は、get it done で「やり遂げる」と言い切る形です。‘ll は will の短縮形で、その場で意志を述べる響きがあります。If you say so. はそのあとに続きます。

ジェットパックの冗談は、あとの箇所でもう一度出てきます。

— Number four, ten to go. Those jetpacks sound better and better.
(4つ目、あと10。ジェットパックの話が、どんどん良く聞こえてくる。)
The Mentalist Season7 Episode10 (Nothing Gold Can Stay)

Number four, ten to go. は、番号と残りの数を並べた、数えながら進む形です。ten to go の to go は「残っている」を表します。Those jetpacks sound better and better. の better and better は「どんどん良く」と程度が増していく形で、先に出た jetpacks を引き継ぐ軽口として読めます。

二つの形を並べると、響きの違いは次のように整理できます。

言い方 響き
That sounds like a hassle. 面倒だと直接言う
Are we wearing jetpacks? 現実離れしたものを持ち出し、無理がありそうだと遠まわしに示す
We’ll get it done. やり遂げると言い切る

「If you say so.」受け流しの一言

If you say so. は、作中で二度出てきます。一度目は、先ほどの We’ll get it done. のすぐ次です。もう一度は、次のやりとりに出てきます。

— You recognize this guy? He came in for breakfast on Sunday.
(この人に見覚えはある? 日曜に朝食をとりに来たんだけど。)
— If you say so. We have a lot of people in here on the weekends.
(そう言うならね。週末は、ここにたくさん人が来るから。)
The Mentalist Season7 Episode10 (Nothing Gold Can Stay)

この問いかけのあとには、If you say so. と、週末は人が多いという一文が続いて出てきます。We have a lot of people in here on the weekends. が並んでいる点から、If you say so. が「はっきりとは覚えていないが、そうなのだろう」という含みで読めます。

If you say so. は、自分では確かめられないことを、相手の言葉どおりに受け入れる言い方です。声の調子や前後の流れによって、納得した受け入れにも、少しそっけない受け流しにも聞こえることがあります。

If you say so. のあとに何を続けるかでも、響きは変わります。作中のように事情を添えれば、受け入れる理由が伝わります。but で留保を続ければ、受け入れつつも疑いを残す形になります。

ここから先は、作中にない例文です。If you say so. の前後を変えた形を並べます。

例文 使いどころ
You’re sure? Well, if you say so. 確かめられない話を受け入れるとき
If you say so, but I’m not convinced. 受け入れつつ、納得しきれないと伝えるとき

まとめ|素直に言うか、皮肉で示すか

面倒だと直接言うなら That sounds like a hassle.、現実離れしたものを持ち出して無理を示すなら Are we wearing jetpacks? と、同じ「大変そうだ」でも響きは変わります。We’ll get it done. と請け合う形や、If you say so. と受け流す形も、場面で使い分けられます。

次回も『メンタリスト』を観ながら、一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードには、ほかのコラムやフレーズ記事もあり、それぞれ別の表現を扱っています。

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