「I wanted to talk to you first」大きな決断の前に、まずパートナーと話し合う英語|『モダンファミリー』S11E17で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I wanted to talk to you first」大きな決断の前に、まずパートナーと話し合う英語|『モダンファミリー』S11E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第17話では、新しい家に移ったばかりのキャメロンに、ミズーリでのフットボールの仕事のオファーが届きます。住む場所が変わる大きな話を、夫婦でどう切り出し、どう決めるのかが描かれます。

大事なことほど、決める前に誰とどう話すかで言葉選びが変わります。打ち明ける、確かめる、相談を始めるという3つの場面から、話し合いの英語を、使う順に見ていきます。

目次

決める前に、まず誰かに打ち明ける

新居に友人たちが集まっているさなか、キャメロンはロナルドを相手に、胸にしまっておけなくなった話を始めます。

Cameron: Okay, look, I have to tell someone, but you cannot repeat it to anyone, especially Mitchell!
(よし、聞いて。誰かに話さないと気がすまないんだ。でも誰にも言っちゃだめだよ、特にミッチェルには!)
— Oh.
(おっと。)
Cameron: I just got offered the football job that I wanted in Missouri.
(ミズーリで、やりたかったフットボールの仕事のオファーをもらったんだ。)
Ronaldo: But you just moved in!
(でも、引っ越してきたばかりじゃないか!)
Modern Family Season11 Episode17 (Finale Part 1)

I have to tell someone は「誰かに言わずにいられない」という気持ちをそのまま表す言い方です。続く you cannot repeat it to anyone の repeat は「繰り返す」ではなく「人に言いふらす」の意味で、口外しないでほしいと念を押すときによく使われる形です。似た言い方に Keep it to yourself. や This stays between us. があります。

I just got offered ~ は、get offered という受け身で「オファーをもらった」と伝える言い方です。just を入れると「たった今」「ついさっき」の響きが加わり、知らせが新しいことが伝わります。ロナルドの you just moved in も同じ just を使い、「引っ越してきたばかり」と時期の近さを指摘しています。

キャメロンは、パートナーのミッチェルに話す前に、まず別の相手に打ち明けています。「誰かに言いたい」という前置きと「でも口外しないで」という条件を、but で一続きにしている点も分かりやすい組み立てです。

「話してくれないつもりだったの?」と確かめる

やがて、オファーのことを知ったミッチェルが、キャメロンに問いかけます。

Mitchell: So, y-you were never gonna tell me you got offered the job?
(じゃあ、仕事のオファーをもらったこと、僕には言わないつもりだったの?)
Cameron: It’s just that you seemed so happy, and I couldn’t ask you to give that up.
(君があんまり幸せそうだったから、それを手放してくれなんて頼めなかったんだ。)
Modern Family Season11 Episode17 (Finale Part 1)

were never gonna ~ は were going to(gonna)に never を加えた形で、「〜するつもりはまったくなかったのか」と相手の意図を確かめる問いになります。疑問文の語順にせず、平叙文の形のまま疑問符で終えているため、驚きや信じられない気持ちが表に出る問い方です。

キャメロンの It’s just that ~ は「ただ〜というだけなんだ」と事情を説明し始める前置きで、言い訳がましくならずに理由を述べたいときに便利です。I couldn’t ask you to give that up は「それを手放してくれとは頼めなかった」で、話さなかった理由を相手への気づかいとして伝えています。

相談しなかったことを問われたときは、このように「なぜ言えなかったのか」を相手の側に立って説明すると、言い争いになりにくくなります。言わなかった事実を認めたうえで、理由を短く添えるのがこの返し方の要点です。キャメロンの返事も、言い訳を重ねずに一文で事情を伝えています。

「I wanted to talk to you first」で話し合いを始める

その後、キャメロンはミッチェルにこう切り出します。

Cameron: I haven’t called the college yet.
(まだ大学には電話してない。)
Cameron: I wanted to talk to you first.
(先に君と話したかったんだ。)
Modern Family Season11 Episode17 (Finale Part 1)

I haven’t ~ yet で「まだ返事をしていない」と状況を示し、I wanted to talk to you first で、決める前に相手の考えを聞きたいと伝えています。first は「ほかの誰かより先に」「決める前に」の両方を含み、返事の順番として相手を優先していることが分かります。wanted と過去形にすると、「話したいと思っていた」と控えめに切り出す響きになります。

話し合いの途中で、リリーがその行方を尋ねます。

Lily: Hey. Where are we on this move?
(ねえ、引っ越しの話はどうなってるの?)
Cameron: Well, that’s what Daddy and I are talking about right now, sweetie.
(それを今、パパと僕で話し合ってるところだよ。)
Lily: Cause I have a major project due on Tuesday, and I’m not saying I haven’t started it, but if you asked to see what I’ve done so far, there wouldn’t be anything.
(火曜が締め切りの大きな課題があるの。まだ手をつけてないとは言わないけど、今までやった分を見せてって言われたら、何も出てこないから。)
Mitchell: We’re going.
(行くよ。)
Modern Family Season11 Episode17 (Finale Part 1)

Where are we on ~? は「〜はどこまで進んでいる?」と進み具合を尋ねる言い方で、仕事の打ち合わせでも使われることがあります。答える側の that’s what ~ are talking about right now は「ちょうど今それを話している」と、まだ決まっていないことを伝える形です。そしてミッチェルの短い We’re going. が、話し合いの答えになっています。

リリーは自分の課題の締め切りを持ち出し、I’m not saying ~, but ~ 「〜とは言わないけど」という遠回しな言い方で、手がついていないことを打ち明けています。家族全員に関わる決断なので、子どもの側からも進み具合を尋ねています。現在進行形の are going は、決めた予定をはっきり告げる形で、長い説明がなくても結論が伝わります。

まとめ|決める前に話す順番を言葉にする

I have to tell someone で打ち明け、were never gonna tell me? で確かめ、I wanted to talk to you first で相談を始めるという流れがこの回の柱です。決める前に誰と話すかを言葉にすると、相手を大切にしている気持ちも伝わります。

キャメロンとミッチェルのやりとりを観ながら、大きな話を切り出すときの英語に耳を傾けると、言葉の順番に込められた気づかいが見えてきます。

この回のほかのコラムでは、家を出る・実家に戻るを言い分ける英語や、新居のお披露目の文化も取り上げています。

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