ドラマで学ぶ英会話|『ビッグバンセオリー』S1E4に学ぶ「put it on the back burner」の意味と使い方

put it on the back burner

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「今すぐじゃないけど、諦めたわけじゃないよ」——そんな微妙なニュアンスを自然に伝えられる表現、知っていますか?
今回は『ビッグバンセオリー』シーズン1第4話から、「put it on the back burner」 をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

エピソードの冒頭、シェルドンとレナードが部屋で話しているシーンです。
「最近タイムトラベルについてまた考えてる」と切り出したシェルドンに、レナードが軽くつっこみを入れます。

Leonard:Why, did you hit a roadblock with invisibility?
(なんで?透明化の研究で行き詰まったの?)

Sheldon:Put it on the back burner. Anyway, it occurs to me, if I ever did perfect a time machine, I’d just go into the past and give it to myself, thus eliminating the need for me to invent it in the first place.
(ひとまず保留にしてある。それより気づいたんだけど、もし完璧なタイムマシンを作ったとしたら、過去に戻って自分自身に渡せばいい。そうすれば最初から発明する必要がなくなる。)

Leonard:Interesting.
(面白いね。)

Sheldon:Yeah, it really takes the pressure off.
(そう、これでプレッシャーがなくなるんだよね。)

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シーン解説と心理考察

透明化の研究をあっさり「保留」にして、今度はタイムマシンの話を始めるシェルドン。
しかもそのタイムマシンで「過去の自分に渡せば発明しなくていい」という、ぐるりと自己完結した論理を大真面目に語っているのが笑えます。

“Put it on the back burner.” というひとことを何の躊躇もなくさらっと言えるところに、シェルドンの研究テーマの入れ替えが日常茶飯事であることが伝わってきます。
彼の頭の中には「後ろの火口」が常にいくつも並んでいるのでしょう。

「put it on the back burner」の意味とニュアンス

put it on the back burner
意味:(課題・計画などを)ひとまず保留にする、優先度を下げる

コンロの「後ろの火口(back burner)」を使ったメタファーです。
料理で「今すぐ仕上げないけど、ずっと煮込み続けているもの」を後ろの火口に置くことから、「今は優先しないが、忘れたわけではない」 というニュアンスが生まれました。

ここで大切なのは、「諦めた」とは全く違うという点です。
完全に手放すときは “drop it” や “abandon it” を使います。”back burner” はあくまで「火はついている」状態——いつでも前に持ってこられる、という含みがあります。

【ここがポイント!】

「諦めたのではなく、今は他を優先しているだけ」という含みがこのフレーズの核心です。

“put 〜 on the back burner” の形が基本ですが、“be on the back burner” という形で「保留中の状態」を表すことも多いです。
例:The project is on the back burner for now.(そのプロジェクトは今のところ保留中です。)

また “drop it”(手放す・諦める)と使い分けることで、「やめた」のか「いったん置いた」のかを明確に伝えられます。
この2つの違いを意識するだけで、英語での優先順位の伝え方がぐっと細かくなります。

実際に使ってみよう!

I had to put my travel plans on the back burner because of work.
(仕事があったから、旅行の計画はひとまず保留にしたんだ。)
日常会話でよく出てくるパターン。「諦めたわけじゃないけど今は無理」という状況にぴったりです。

We’ve put the new product launch on the back burner until the budget is confirmed.
(予算が確定するまで、新製品のローンチはひとまず保留にしました。)
ビジネスシーンでも自然に使える表現。会議やメールでも違和感なく使えます。

That idea sounds great, but let’s put it on the back burner for now and focus on the deadline.
(そのアイデアいいね、でも今はひとまず置いておいて、締め切りに集中しよう。)
相手のアイデアを否定せずに優先順位を調整したいとき、角が立たない便利な言い回しです。

『ビッグバンセオリー』流・覚え方のコツ

このフレーズはシェルドンが「透明化の研究」をあっさり後回しにする場面とセットで覚えるのがおすすめです。

「透明化の研究が後ろの火口でコトコト煮込まれている」——そのイメージを頭の中に描いてみてください。
火は消えていない、でも今は前の火口でタイムマシンの研究が優先されている。
この「火はついてるけど後ろにある」という感覚が、フレーズのニュアンスそのままです。

“drop it”(諦める)との対比も一緒に意識すると、使い分けが自然に身についていきます。

似た表現・関連表現

put it on hold
(保留にする、いったん止める)
“back burner” より少し広い意味で使われる表現。仕事・計画・感情など、あらゆる「ひとまず止めておく」状況に使えます。ビジネスでも日常会話でもよく登場します。

table it
(議題を後回しにする)
もともと会議用語で「議題をテーブルに載せたまま先送りにする」イメージ。アメリカ英語では「棚上げ・後回し」の意味ですが、イギリス英語では逆に「議題に上げる」意味になるので注意が必要です。

let it simmer
(じっくり時間をかける、様子を見る)
「煮込む」イメージで、アイデアや問題をすぐに判断せずにゆっくり考える、という意味でも使われます。”back burner” と同じコンロのメタファー系で、セットで覚えやすいフレーズです。

深掘り知識:「back burner」はどこから来た?

“back burner” という表現が英語に登場したのは20世紀半ば頃とされています。
ガスコンロが家庭に普及し、料理の際に「今すぐ仕上げる鍋は前に、じっくり煮込む鍋は後ろに」という習慣が定着したことから生まれた表現です。

比喩として広まったのは1960年代以降で、ビジネスや政治の文脈でも「優先度の低い課題」を指す言葉として定着しました。
現在ではカジュアルな会話からビジネスメールまで幅広く使われており、英語圏では非常に耳にする頻度の高いフレーズのひとつです。

日本語の「棚上げ」や「先送り」に近いニュアンスですが、「棚上げ」よりも「ちゃんと火はついている」というポジティブな含みがある点が、この表現の面白いところです。

まとめ|「保留」と「諦め」を使い分けられるフレーズ

“put it on the back burner” の核心は、「今は優先しないけれど、忘れたわけじゃない」というひとことに尽きます。

このフレーズを知っていると、「断る」でも「諦める」でもない、スマートな優先順位の伝え方ができるようになります。
特に会議や相談の場で、相手のアイデアを否定せずに「今じゃない」と伝えるときに重宝します。

“drop it” との違いを意識して使うことで、英語での意図が格段に正確に伝わるようになります。
次に何かを後回しにしたいとき、ぜひ頭の中でコンロの後ろの火口をイメージしてみてください。

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