ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E1に学ぶ「drive a wedge between」の意味と使い方

drive a wedge between

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「あいつの狙いは、二人の仲を引き裂くことだ」——そんな緊張感のある場面で使われる「drive a wedge between」を、今回は『BONES』シーズン9第1話から学んでいきます。
少し上級の表現ですが、人間関係を語る力が一段と上がるフレーズです。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ペラントへの苛立ちとブレナンとの関係について、ブースが旧友のアルドに本音を吐露するシーン。
アルドは信仰の場で培った深い人間洞察を持つ元従軍牧師で、FBIの外に立つからこそブースが唯一本音を話せる相手です。
彼はブースの言葉から、ペラントの真の狙いを鋭く見抜きます。

Booth: So how long will it take to catch him? I’ve been looking for this guy for three months and I got nothing. It’s a complete dead end.
(ブース:あいつを捕まえるのにどれくらいかかるんだ?もう3ヶ月も探してるのに何も手がかりがない。完全な行き詰まりだ。)

Aldo: This is what he wants, right? To drive a wedge between the two of you?
(アルド:これがやつの狙いなんだろ?お前ら二人の仲を引き裂くことが。)

Booth: Yeah. That’s what he wants.
(ブース:ああ。それがやつの狙いだ。)

BONES Season9 Episode1(The Secrets in the Proposal)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

ペラントの脅迫により、ブースはブレナンとの婚約を一方的に破棄せざるを得ない状況に追い込まれていました。
監視の目のせいで真実を誰にも打ち明けられず、完全に孤立無援の状態です。
唯一、外部の人間であるアルドのいるバーでだけ、行き場のない怒りと絶望を吐き出します。
アルドはブースの言葉を聞きながら、ペラントの真の目的が「単なる脅しではなく、二人の絆そのものを壊すこと」であると鋭く指摘します。
誰よりもブレナンを愛しているのに、自ら彼女を遠ざけなければならないブースの悲痛な心理が、「引き裂く」というこの一言によって痛いほど伝わってくる場面です。

「drive a wedge between」の意味とニュアンス

drive a wedge between
意味:(人)の仲を引き裂く、〜の間に亀裂を生じさせる

「wedge(くさび)」を「drive(打ち込む)」という物理的な動作が元になったイディオムです。
「between(〜の間に)」の後に引き裂かれる対象を置きます。
信頼で結ばれた二人の間や、団結していたグループの間に、不和や対立という「亀裂」を生じさせる比喩的な表現として使われます。

【ここがポイント!】

このフレーズのコアイメージは「大木や岩に金属のくさびをハンマーで打ち込んで割る」様子です。
自然に心が離れていくのではなく、第三者の悪意ある行動や、お金・権力といった「外部の強力な要因」によって本来なら壊れないはずの絆が無理やり引き剥がされる、という強制的なニュアンスが込められています。
「なぜ関係が壊れたのか」の原因を明確に示したい場面で特に力を発揮する表現です。

実際に使ってみよう!

Money issues drove a wedge between the two friends.
(お金の問題が、二人の友人の仲を引き裂いた。)
人間関係に亀裂を入れる典型的な要因を主語にした、最もオーソドックスな使い方です。

The promotion drove a wedge between the two colleagues.
(その昇進が、2人の同僚の間に亀裂を生じさせた。)
ビジネスシーンで、出世競争や評価の違いが原因で関係がこじれた状況を表せます。

A simple misunderstanding drove a wedge between the management and the employees.
(ちょっとした誤解が、経営陣と従業員の間に亀裂を生じさせた。)
個人間だけでなく、部署間や組織全体の対立を表す際にも活躍します。

『BONES』流・覚え方のコツ

アルドが「To drive a wedge between the two of you?(お前ら二人の仲を引き裂くことが?)」と問うシーンを想像してみましょう。
ブースとブレナンが長年かけて育ててきた「大木のような揺るぎない絆」に、ペラントという存在が「婚約破棄」という鋭いくさびを冷酷に打ち込んでいる光景です。
二人の間に無理やり押し込まれた鉄のくさびをビジュアルとして思い浮かべながら覚えると、「外部からの強制的な分断」というニュアンスが自然と頭に入ります。

似た表現・関連表現

tear apart
(〜を引き裂く、仲違いさせる)
「drive a wedge between」がくさびを打ち込んで「亀裂を入れる」のに対し、「tear(引き裂く)」は布をビリビリに破くような、より直接的で感情的な破壊のイメージを持ちます。

alienate
(〜を遠ざける、疎遠にさせる)
少しフォーマルな単語で、徐々に心が離れていったり、孤立させたりするような冷たい距離感を生み出す時に使われます。

come between
(〜の仲を割く、〜の間に入る)
「drive a wedge」ほど暴力的なイメージはありませんが、二人の間に何かがスッと入り込んで邪魔をするニュアンスがあり、恋愛や友情の障害を表す際によく使われます。

深掘り知識:古代から変わらない「くさび」の力と英語表現

「wedge(くさび)」はV字型をした木や金属の道具で、わずかな隙間に打ち込んで巨大な岩や大木を割るために古代から使われてきました。
小さな力が一点に集中することで、信じられないほどの破壊力を生み出す道具です。
この物理的な性質が、そのまま英語のイディオムに反映されています。
「drive a wedge between」が恐ろしいのは、ほんの些細な嘘やちょっとした誤解(くさびの先端)が入り込むだけで、やがて取り返しのつかない分断へと広がりうるからです。
英語にはくさびを使った表現が他にもあり、例えば「a wedge issue(楔形の争点)」は政治の場で、本来は一枚岩だった支持層を割るための論点という意味で使われます。
人間関係でも政治でも、小さな楔が大きな亀裂になる——そのことを英語はずっと前から言葉にしていたのです。

まとめ|関係の強さを際立たせる表現として

今回は『BONES』シーズン9第1話から、「drive a wedge between(〜の仲を引き裂く、亀裂を生じさせる)」をご紹介しました。
ネガティブな状況で使われる表現ですが、裏を返せば「それだけ元々の関係が強固だった」ことを際立たせる言葉でもあります。
ペラントがこれほどの工作をしかけたのも、ブースとブレナンの絆がそれほど強かったからこそ、とも言えるでしょう。
人間関係のトラブルや組織の分断について語る場面で使いこなせると、英語の説得力と表現の幅が一段と増すはずです。
関係が壊れる時も、関係の強さを語る時も、両方で活躍するフレーズです。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

このエピソードの他のフレーズ
おすすめ記事
英語中級者におすすめの海外ドラマはこちら
「drive a wedge between」のような、一歩進んだ英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
中級者向け海外ドラマを見る
  • URLをコピーしました!
目次