ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E10に学ぶ「cross my fingers」の意味と使い方

cross my fingers

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は大人気法医学ドラマ『BONES』シーズン9エピソード10から、ネイティブが日常的に使うジェスチャーを伴う定番フレーズ「cross my fingers」の意味と使い方をご紹介します。
やれることをやった後、あとは祈るだけ——そんな時、英語ではどう表現するのでしょうか?

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ジェファソニアン研究所のラボでのシーン。
学校給食のシチューに混入していた遺体を分析しようとするカムとブレナン。
高熱調理による「滅菌」という壁が立ちはだかり、カムが鋭い問いを投げかけます。

Saroyan:How are you gonna do a full tox screen when all the human meat has been heated up to the point of sterilization?
(人肉が滅菌されるほどの温度で加熱されているのに、どうやって完全な毒物検査をするつもりなの?)

Brennan:Cross my fingers and hope something survived the process.
(指を交差させて、この過程で何かが生き残っていることを祈るだけよ。)

Saroyan:Not so sure that finger crossing is the best method, scientifically.
(指を交差させることが、科学的に最善の方法とは思えないけれど。)

Brennan:Infuriating, right?
(腹立たしいでしょ?)

Bones Season9 Episode10(The Mystery in the Meat)

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シーン解説と心理考察

カムは遺体が高温で煮込まれたことで証拠が完全に破壊されている可能性を冷静に指摘します。
これに対しブレナンが、一見非科学的な「祈り」を口にするのが、このシーンの面白さです。
科学の権威であるブレナンが「幸運に頼るしかない」と認めるほど、状況は厳しいのです。

「Infuriating, right?(腹立たしいでしょ?)」というブレナンの一言も、論理で解決できない状況への彼女らしい苛立ちが滲んでいます。
どこまでも合理的なブレナンが、コントロールできない「不確実な領域」に対してユーモアを交えながら認める姿は、科学と人間らしさが交差するBONESならではの魅力です。

「cross my fingers」の意味とニュアンス

cross my fingers
意味:幸運を祈る、うまくいくように願う

直訳すると「指を交差させる」となりますが、これは中指を人差し指の上に重ねて小さな十字架(クロス)を作るジェスチャーを指します。
起源はキリスト教が広まる前のヨーロッパにさかのぼり、十字の交わる部分に良い精霊が宿ると信じられていたことに由来します。
その後キリスト教の十字架信仰と結びつき、厄除けや幸運を祈る動作として定着しました。

「Good luck」が相手へのエールであるのに対し、「cross my fingers」は自分自身の切実な願いや、「どうか味方してほしい」という祈りのニュアンスが強いのが特徴です。
不確定な結果を待つ時のそわそわした期待感を表現するのに最適なフレーズです。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「人事を尽くして天命を待つ」という精神状態にあります。
ネイティブは実際に指を交差させながらこのフレーズを言うことがよくあります。
一方、ビジネスメールや少し距離のある相手との会話では、「I’ll keep my fingers crossed」と言葉だけで伝えることも一般的です。
物理的な動作が伴うことで、「本当に心から願っている」という強い思いを視覚的にアピールできるのが、このフレーズの持ち味です。

実際に使ってみよう!

I have done everything I can for the presentation. Now, I will just cross my fingers.
(プレゼンのためにできることはすべてやりました。あとはうまくいくよう祈るだけです。)
準備を完璧に終えた後の、清々しさと一抹の不安が混ざった心境を伝える表現です。自分の努力を強調した後に続けると非常に自然です。

I am crossing my fingers that you will get the job!
(あなたがその仕事に採用されるよう、心から祈っているわ!)
相手を応援する際、自分も一緒にドキドキしながら成功を願っているという、温かい共感を伝えられます。

We are crossing our fingers for a sunny day for the outdoor event.
(屋外イベントの日が晴れるように、みんなで祈っています。)
天候など人間の力ではコントロールできない事象に対して、非常に頻繁に使われる表現です。

『BONES』流・覚え方のコツ

科学という論理の世界に生きるブレナンでさえ「祈るしかない」と言わしめる状況を想像してみましょう。
「論理を尽くした先に残るのは、あとは幸運を願うことだけ」——その瞬間を「fingers crossed」で表す、というイメージが、このフレーズの本質を捉えています。
「自分の力でどうにもならない時は、ブレナンのように指をクロス」と結びつけることで、日常の自然なシーンと一緒に記憶に定着させましょう。

似た表現・関連表現

keep one’s fingers crossed
(幸運を祈り続ける)
「cross my fingers」の状態を一定期間「維持する(keep)」というニュアンスになり、結果が出るまでずっと願い続けている様子を表します。日常会話でも非常に頻出です。

knock on wood
(災難を避ける、幸運が続くように願う)
良いことを口にした後、それが不運に転じないように木製のものを叩く習慣から来ています。願いというより「魔除け」に近い感覚です。

pray for the best
(最善を尽くして祈る)
cross my fingers よりも少しフォーマルな響きがあり、深刻な状況下で良い結果を願うニュアンスが含まれます。

深掘り知識:背中側で指を交差させると「嘘」になる!?

「指で十字架を作って加護を求める」というこの行為には、興味深いもう一つの側面があります。
アメリカやヨーロッパの文化圏では、子どもたちが「嘘をつく時」や「守る気のない約束をする時」に、相手に見えないように背中の後ろでこっそり指を交差させることがあります。
これは「Fingers crossed behind one’s back」と呼ばれています。

「神の加護(十字架)」を背後で作ることで、嘘による罰や罪から自分を守ろうとする、一種の「免罪符」のような役割を果たしているのです。
体の前では「純粋な祈り」として機能し、背中側では「罪からの保護」として機能する——根底には「自分ではどうにもならない力への依存」があるという点で共通しています。
英語圏の人々の精神構造に、いかに十字架の概念が深く根ざしているかがわかる、面白い文化背景ですね。

まとめ|指先に込める、前向きな願いのエネルギー

今回はブレナンの意外なセリフから、幸運を呼び込む「cross my fingers」をご紹介しました。
科学者でさえ使うこのフレーズは、言葉だけでなく指を重ねるジェスチャーと一体になって初めて本当の力を発揮します。
試験前、大事な発表の前、誰かの挑戦を応援したい時——指をそっと重ねながら声に出してみてください。

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