ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E22に学ぶ「thumb one’s nose at」の意味と使い方

thumb one's nose at

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手を小馬鹿にする不敵な態度を表す「thumb one’s nose at」を、『BONES』シーズン9第22話のシーンから学んでいきましょう。犯人の心理を読み解くキーワードとして登場するこの表現、日常でも幅広く使えますよ。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ステファニー・マクナマラの遺体が木から吊り下げられた状態で発見された、衝撃的な犯行現場。
これまで証拠を巧妙に隠し続けてきた「ゴースト・キラー」が、今回はあえて捜査陣に見せつけるような形で犯行に及んでいます。
メンバーたちが犯人の傲慢な態度について語り合う場面です。

Cam: The Ghost killer is upping his game.
(ゴースト・キラーは手口を巧妙化させていますね。)

Hodgins: He’s thumbing his nose at us. Her.
(やつは俺たちを鼻であしらっているんだ。いや、彼女をか。)

Booth: Bones thinks that the killer is a woman.
(ボーンズは犯人が女だと考えているからな。)

Bones Season 9 Episode 22(The Nail in the Coffin)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

長年ジェファソニアン研究所のメンバーを翻弄し続けてきた連続殺人犯「ゴースト・キラー」。
これまでの慎重な犯行とは打って変わり、今回は遺体をあえて人目につく場所に吊るすという大胆な手口で、明らかに捜査陣への挑発を楽しんでいます。
カムが犯人の変化に危機感を募らせる中、ホッジンズはその背後にある強烈な「悪意」を敏感に察知します。

注目したいのは、ホッジンズが「us(俺たち)」と言いかけてから「Her(彼女)」と言い直している点です。
犯人は捜査組織全体から逃げているだけでなく、天才法人類学者であるブレナン個人の能力を直接挑発し、知的なゲームとして楽しんでいるのです。
プロとしての誇りを傷つけられた怒りと、絶対的な強者として振る舞う犯人の不気味さが入り交じった、緊張感あふれるシーンです。

「thumb one’s nose at」の意味とニュアンス

thumb one’s nose at
意味:〜を鼻であしらう、〜を軽蔑する、〜を馬鹿にして無視する

直訳すると「〜に対して自分の鼻に親指を当てる」となります。
これは「cocking a snook」と呼ばれる、英語圏に古くから伝わるジェスチャーに由来しています。
親指の先を鼻の頭に当てて残りの4本の指をヒラヒラと動かすこの仕草は、子どもが相手をからかったり権威に反抗的な態度を示したりする際の典型的なサインで、日本の「あっかんべー」に近い感覚です。
元々は子ども同士のからかい合いに使われた身体的なジェスチャーでしたが、時代とともに「相手のルールや存在を公然と軽視する」という比喩表現として定着し、現代では日常会話からニュース記事まで幅広く使われています。

【ここがポイント!】

このフレーズのイメージは「自分は相手よりも圧倒的に優位に立っており、相手のルールも存在も全く恐れていない」という不敵な優越感です。
単に無視するのとは違い、相手を格下と見なして公然と嘲るような、挑発的なニュアンスが強く込められています。

使い方のパターンとしては、大きく3つあります。
「He thumbed his nose at the rules.(彼はルールを鼻であしらった)」という過去形で誰かの行動を描写する形、「She’s thumbing her nose at us.(彼女は私たちを鼻であしらっている)」という進行形で現在の挑発的な態度を表す形、そして「Don’t thumb your nose at the advice.(アドバイスを鼻であしらうな)」という命令形で警告する形です。
場面に合わせて使い分けてみてください。

実際に使ってみよう!

The rebellious teenager thumbed his nose at the school rules and dyed his hair pink.
(その反抗的なティーンエイジャーは校則を鼻であしらい、髪をピンク色に染めた。)
権威やルールに対してあからさまに反抗的な態度をとる様子を描写しています。若者の反骨精神を表す際に映像としてイメージしやすい例文です。

Don’t thumb your nose at the advice of your experienced colleagues just because you are talented.
(才能があるからといって、経験豊富な同僚からのアドバイスを鼻であしらってはいけません。)
相手の忠告や積み上げてきた経験を軽視するような態度への戒めです。ビジネスシーンや教育の場で、謙虚さを忘れた人への注意として効果的に使えます。

The aggressive startup is thumbing its nose at traditional business models.
(その攻撃的なスタートアップ企業は、伝統的なビジネスモデルをあざ笑うかのように無視している。)
古い慣習にとらわれず業界の常識を壊して突き進む新興企業の勢いを表しています。ビジネスニュースなどで、挑戦的な姿勢をダイナミックに表現するのに適した使い方です。

『BONES』流・覚え方のコツ

皮肉屋でありながら正義感の強いホッジンズのキャラクターを思い出してください。
ジェファソニアンの天才たちが最新機器と膨大な知識を総動員して証拠を追っている背後で、犯人が物陰から鼻に親指を当てて指をヒラヒラさせながらブレナンたちを指差して笑っている姿を想像してみましょう。
知的で真剣な彼らを、子どもじみた不遜な仕草で馬鹿にしている犯人の「不気味なギャップ」を映像として脳内に焼き付けることで、「thumb(親指)」と「nose(鼻)」の組み合わせが自然に定着するはずです。

似た表現・関連表現

scoff at
(意味:〜をあざ笑う、〜を鼻で笑う、〜を軽蔑する)
「thumb one’s nose at」が行動や態度全体で示す侮蔑であるのに対し、こちらは特に言葉や表情で相手の考えや提案が愚かだと示すニュアンスが強い表現です。「He scoffed at my idea.(彼は私のアイデアを鼻で笑った)」のように、発言や提案に対して使うことが多いです。

snub
(意味:〜を冷たくあしらう、〜を無視する、〜をのけ者にする)
相手を意図的に無視したり冷淡な態度をとったりすることで、その人が自分にとって価値のない存在だと示す行為です。「She snubbed him at the party.(パーティーで彼女は彼を冷たくあしらった)」のように、社交の場でよく使われます。

make light of
(意味:〜を軽んじる、〜を甘く見る)
本来真剣に受け止めるべき事態をたいしたことはないと軽く扱うことを意味します。強烈な侮辱というよりは、重大さを過小評価しているニュアンスで、「Don’t make light of the warning signs.(警告サインを軽く見てはいけない)」のように使います。

深掘り知識:子どもの仕草がジャーナリズム用語に変わるまで

「thumb one’s nose at」の興味深いところは、元々は子ども同士のからかいに過ぎなかった物理的なジェスチャーが、時代を経て非常に知的な文脈で使われるようになったという変遷にあります。
この「cocking a snook(親指を鼻に当てる仕草)」は中世ヨーロッパにまで遡る古い挑発ジェスチャーで、身分の低い者が権威者に対してこっそり行う反抗の仕草でした。
その「力ある者に対して臆せず反抗する」というイメージが言葉として抽象化され、現代では国家間の対立を報じる国際ニュースで「Country X is thumbing its nose at international sanctions(X国は国際制裁を鼻であしらっている)」という形で頻繁に登場します。
元々は子どもの仕草だった表現が、国際政治を語る言葉へと昇格した——そのギャップを知ると、このフレーズの持つ強さがより鮮明に感じられますね。

まとめ|「侮蔑」を英語で表現できると、会話の解像度が上がる

今回は『BONES』の手に汗握るシーンから、相手を軽んじ権威に立ち向かう不敵なフレーズ「thumb one’s nose at」を詳しく解説しました。

この表現は単なる「無視」という事実を伝えるだけでなく、そこにある悪意や傲慢さ、あるいは挑戦的な姿勢といった複雑な感情のグラデーションを鮮やかに描き出してくれます。
「無視した」「軽蔑した」という場面でこのフレーズを使えるようになると、英語で感情や人間関係を語るときの表現の幅がぐっと広がります。
ドラマの中の犯人が誰を、なぜ「鼻であしらって」いるのか——次に観るときはそんな視点で楽しんでみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

このエピソードの他のフレーズ
おすすめ記事
英語中級者におすすめの海外ドラマはこちら
「thumb one's nose at」のような、一歩進んだ英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
中級者向け海外ドラマを見る
  • URLをコピーしました!
目次