海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は大人気法医学サスペンス『BONES』シーズン10エピソード2から、日常のサポートやビジネスの場面でも活躍する「be of use」の意味と使い方を紹介します。
「役に立ちたい」という気持ち、英語でどう伝えますか?
実際にそのシーンを見てみよう!
スイーツの遺骨を調査するため、ジェファソニアンのラボにメンバーが集まっているシーンです。
スイーツの恋人で、彼の子どもを身ごもっているデイジーが悲しみをこらえながら、それでも捜査に加わろうとしています。
Hodgins:You don’t have to be here for this, Daisy. I can take care of this.
(デイジー、君がここに立ち会う必要はないんだ。ここは僕が引き受けるよ。)Daisy:Am I supposed to sit at home, stare at pictures and weep, when I could be of use?
(私が役に立てるかもしれない時に、ただ家に座って写真を眺めながら泣いていろと言うのですか?)Hodgins:No, I just meant that– Lance would be here for me.
(いや、そういう意味じゃなくて……ランスだって僕と同じように君を気遣うはずだよ。)Bones Season10 Episode02 (The Lance to the Heart)
シーン解説と心理考察
最愛のパートナーを失ったばかりのデイジーに対し、ホッジンズは彼女の心への負担を気遣って「手伝わなくていい」と優しく声をかけます。
でも優秀な法人類学者である彼女にとって、ただ家で泣いていることは、愛する人の死の真相究明を諦めることと同じでした。
「I could be of use(私も役に立てるのに)」という言葉には、深い悲しみと同時に、子どもの父親を奪った犯人を自分の手で見つけ出したいという強い意志が込められています。
無力感に押しつぶされそうな状況の中で、「傍観者にはならない」と前を向くデイジーの芯の強さがひしひしと伝わってくる場面です。
「be of use」の意味とニュアンス
be of use
意味:役に立つ、有用である、力になる
「be of use」は直訳すると「使用(use)の状態にある」となり、そこから「役に立つ」という意味で使われます。
「useful」とほぼ同じ意味ですが、「be of use」の方がよりフォーマルで、控えめながらも確かな有用性や貢献の意志を伝えるニュアンスがあります。
ビジネスシーンで「お役に立てますでしょうか」とスマートに申し出る場面だけでなく、今回のデイジーのように「自分もチームの力になりたい」「役割を果たしたい」という深い思いを表現する際にも使われる、温かみのある表現です。
【ここがポイント!】
このフレーズの核心は、「私が持っている能力や存在そのものが、その状況において価値や意味をもたらす」という点にあります。
単に便利な道具のように「使える」というよりも、「力になれる」「貢献できる」という人の温かみや意志が込められた響きを持つのが特徴です。
悲しみや無力感の中で「私にもできることがあるはずだ」と自らを奮い立たせる場面に特によく合う、意志の強さが滲む表現です。
実際に使ってみよう!
Please let me know if I can be of any use to you during this difficult time.
(この大変な時期に、何か私がお役に立てることがあれば教えてくださいね。)
困難な状況にいる友人や同僚へ、優しくサポートを申し出る表現です。「useful」を使うよりも人間味が伝わり、相手の負担にならない丁寧な気遣いを示せます。
Don’t throw away that old smartphone; it might still be of use as a music player.
(その古いスマートフォンを捨てないで。音楽プレイヤーとしてまだ役立つかもしれないから。)
人だけでなく物に対しても使えます。「まだ使い道がある」「まだ価値が残っている」というニュアンスを伝えたい時にぴったりです。
I just want to be of use to the team, no matter how small the task is.
(どんな小さな仕事でも構わないので、チームの役に立ちたいんです。)
チームや組織に貢献したいという前向きな思いを表現する場面です。デイジーのセリフのように、自分の役割を見出したい時に活躍します。
『BONES』流・覚え方のコツ
このフレーズを記憶に定着させるには、デイジーがホッジンズに向かって言い返すシーンを思い出してみてください。
ただ「I can help(手伝える)」でも「I’m useful(役に立てる)」でもなく、あえて「be of use」という格式ある言い方を選んだ彼女の言葉には、「私の存在にはここで果たすべき価値がある」という真剣な意志が込められています。
「useful(ただ便利)」と「be of use(意義をもって役に立つ)」の違いを感じ取ることができれば、このフレーズの持つ深みがしっかり腑に落ちるはずです。
似た表現・関連表現
be useful
(役に立つ、便利である)
「be of use」に最も近い表現ですが、こちらはより日常的でカジュアルな響きがあります。物や道具の「便利さ」を表す際にも頻繁に使われます。
be of service
(お役に立つ、奉仕する)
「be of use」をさらに丁寧にしたフォーマルな表現です。「How can I be of service?(いかがなさいましたか、何かお手伝いしましょうか)」という接客の決まり文句としてよく使われます。
come in handy
(重宝する、いざという時に役立つ)
特定のタイミングで「あってよかった!」と役に立つことを表すイディオムです。折り畳み傘やエコバッグなど、ふとした時に活躍するアイテムによく使われます。
「of + 抽象名詞」がつくる知的な表現
「be of use」に使われている「of + 抽象名詞」という組み合わせは、英語をワンランク洗練させる文法パターンです。
「be of importance(重要である = important)」や「be of value(価値がある = valuable)」のように、「of」の後ろに抽象名詞を置くことで、形容詞を一語で使うよりも格式高く、知的な響きを持たせることができます。
今回の「be of use」も「useful」の言い換えですが、論文やビジネス文書、あるいはデイジーのように真剣な思いを語る場面であえてこちらを選ぶことで、言葉の重みと真摯な姿勢が伝わります。
この「of」の用法を意識するだけで、表現の引き出しがぐっと広がります。
まとめ|「役に立ちたい」思いを英語で伝えよう
今回は『BONES』シーズン10エピソード2から「be of use」というフレーズを紹介しました。
デイジーの言葉を通して、「単に便利というだけでなく、心から貢献したい」というニュアンスを感じ取っていただけたでしょうか。
困難な時にそっと寄り添うサポートの言葉から、ビジネスでの申し出まで、さまざまな場面で気持ちをスマートに届けてくれる表現です。
誰かの力になれる場面でこのフレーズが自然に口から出てきた時、英語が単なる勉強ではなく生きた言葉として動き出す瞬間が来るはずです。

