「cooped up」の意味と使い方|『BONES』S01E04で学ぶ英会話

cooped up

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

行きたくもない場所に、決められた日数だけ滞在しなければならない。予定を見た時点でもう気が重い。そんな出張や合宿の記憶は、誰にでもひとつくらいあるのではないでしょうか。

そんな息苦しさをそのまま言い当てる「cooped up」を、『BONES』シーズン1第4話の前半、ワシントン州へ向かう車の中でブースがこぼすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「cooped up」の意味とニュアンス

cooped up
意味:狭い場所に閉じ込められた、缶詰めにされた

身動きの取れない空間に押し込められている状態を表します。物理的に出られないというより、出たいのに出られない、その居心地の悪さに焦点があります。

coop は鶏小屋のことです。金網で囲われた狭い箱の中で、鶏がうろうろと歩き回っている。あの光景が、そのまま人間の状態に重ねられています。閉じ込めているのは自分ではなく外側の事情だという含みも、この比喩から出てきます。

形の上では be cooped up や get cooped up という受け身で使われるのが基本です。自分で選んで籠もっているのではなく、天候や仕事や病気といった外の都合で閉じ込められている。そこが keep to oneself のような自発的な引きこもりとの分かれ目になります。

そして必ず、うんざりした感情が付いてきます。事実を淡々と述べる語ではありません。もう外に出たい、という気持ちが言葉の中に最初から入っています。

【ここがポイント!】

  • 核にあるのは鶏小屋の金網、つまり自分では出られない囲いのイメージ
  • be cooped up / get cooped up の受け身が基本形で、外的事情による閉じ込めを指します
  • 事実の描写ではなく、うんざりした感情とセットで使われる一言

『BONES』S01E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

熊の腹から見つかった手の骨を調べるため、ブレナンはワシントン州への出張を命じられます。行きたくないと訴えたものの、上司のグッドマンに押し切られての同行です。不満をあらわにしたまま助手席に座るブレナンに、運転席のブースが先手を打ちます。

Booth: You know being cooped up in a crappy hotel in the middle of nowhere, with a fifty dollar per diem, is not my idea of a good time either, you know.
(言っとくけどな、何もない土地の安ホテルに缶詰めで日当50ドルなんて、俺だって楽しい時間の過ごし方だとは思ってないんだぜ)

Brennan: You only get fifty dollars a day? How can you live on that?
(一日たった50ドルなの? それでどうやって生活するの?)

Booth: OK, what do you mean, what do you get?
(待った。どういう意味だよ、君はいくらもらってるんだ?)

Brennan: I don’t have a limit, just give them the receipts.
(上限はないわ。領収書を出すだけよ)

BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

ブースの一言は、先回りの防御です。不機嫌な同乗者に責められる前に、自分も同じ側にいると宣言してしまう。either という一語が、その意図をはっきり示しています。君だけが我慢しているわけではない、という念押しです。

面白いのは、その防御が一瞬で崩れるところです。ブレナンが反応したのは閉じ込められる話ではなく、日当50ドルという金額の方でした。同情でも共感でもなく、単純な疑問として、それで生活できるのかと尋ねてしまう。

そして上限はないという答えが返ってきます。悪気はまったくありません。事実を答えただけです。けれど連邦捜査官と研究所の科学者のあいだにある待遇の差が、この短いやり取りで可視化されてしまいます。

愚痴で連帯を作ろうとしたブースが、かえって自分の条件の悪さを確認させられる。この二人の会話がしばしばこうなるという型が、シリーズの早い段階で示されている場面です。

『BONES』流・覚え方のコツ

金網で囲われた鶏小屋を思い浮かべてみます。中の鶏は歩けますが、行ける範囲は決まっています。空は見えているのに出られない。あの落ち着かなさが coop という語の中身です。

cooped up は、その小屋に人間を入れた表現です。だから広さの問題ではありません。ホテルの部屋がどれだけ立派でも、そこから出られない事情があれば cooped up になります。

劇中のブースが数えていたのも、部屋の設備ではなく条件の方でした。何もない土地、安ホテル、日当50ドル。囲いの外へ出る手段がないことを並べて、金網の細かさを説明していたわけです。あの並べ方を思い出せば、この表現が空間ではなく状況を指すことが感覚で残ります。

例文で覚える「cooped up」

受け身の形と、閉じ込めている原因の置き方に注目しながら見ていきましょう。

I’ve been cooped up in the house all week.
(今週はずっと家に閉じこもりっぱなしだ)
悪天候や体調不良で外出できない場面です。all week のような期間を添えると、うんざり具合が伝わります。

Don’t stay cooped up in your room — go get some air.
(部屋に閉じこもってないで、外の空気を吸ってきなさい)
相手を外へ促す場面です。stay と組むと、自分から出ようとしない相手への呼びかけになります。

A: You look exhausted.
B: We were cooped up in a meeting room for six hours.
A: Six hours? No wonder.
(A:ひどく疲れて見えるけど)
(B:6時間も会議室に缶詰めだったんだ)
(A:6時間? そりゃそうなるよ)
長時間の会議や研修を報告する場面です。人数のある状況にも問題なく使えます。

あわせて覚えたい関連表現

stuck inside
(中に閉じ込められて、出られなくて)
最も平易で守備範囲の広い言い方です。cooped up ほど強い窮屈さや動物的な比喩はなく、雨で外に出られない程度の軽い状況から使えます。

shut-in
(外出できない人、引きこもり)
名詞として使われ、病気や高齢のために長期間家から出られない人を指します。一時的な状態を表す cooped up より重く、その人の生活全体を説明する語になります。

go stir-crazy
(閉じこもりすぎておかしくなる)
stir は俗語で刑務所を指し、長い監禁で正気を失う様子から来ています。cooped up が状態を表すのに対して、こちらはその状態が限界を超えた結果を表します。

Note|閉じ込められた状態を表す三つの言い方

英語には、閉じこもりの居心地の悪さを表す言い方がいくつも並んでいます。並べてみると、それぞれが違う段階を担当していることが見えてきます。

cooped up が指しているのは、状態そのものです。今この時点で、出たいのに出られない。原因は雨でも仕事でも構いませんし、期間も一日から数週間まで幅があります。感情としては、うんざりしている程度で止まっています。

cabin fever になると、症状の話に変わります。もともとはアメリカ開拓時代の言葉で、雪に閉ざされた丸太小屋で長い冬を越すうちに、人が苛立ち、落ち着きを失っていく現象を指しました。閉じ込められていること自体ではなく、それが引き起こす精神状態に名前が付いています。I have cabin fever と言えば、もう心の方に影響が出ているという申告です。

go stir-crazy はさらにその先で、限界を表します。stir は刑務所を指す俗語で、長期の監禁によって正気を保てなくなる状態から来ました。誇張として日常でも使われますが、語の出自は cabin fever より重い場所にあります。

状態、症状、限界。同じ閉じこもりを語りながら、英語はこの三段階を別々の語で持っています。cooped up された時間が続けば cabin fever になり、さらに続けば stir-crazy になる。そう並べて覚えておくと、どこまで参っているのかを言葉で示し分けられるようになります。

まとめ|金網の細かさを数える

cooped up は、鶏小屋の金網を借りて、出たいのに出られない状態を表す言い方です。空間の広さではなく、出る手段がないという事情の方を指しています。

この一言があると、閉塞感を短く共有できます。理由を長々と説明しなくても、囲われているという一語で相手に通じる。天候でも仕事でも体調でも、原因を問わず使えるのが便利なところです。

何もない土地、安ホテル、日当50ドル。金網の目を数えるように条件を並べたブースの愚痴は、返ってきた答えのせいで裏目に出ました。外に出られない日のために、表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「cooped up」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次