「make a case for」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S04E15で学ぶ英会話

「make a case for」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

会議や交渉の場で、自分の案をただ口にするのではなく、根拠を並べてしっかり主張したいと思ったことはありませんか。

そんなときに役立つ「make a case for」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン4第15話の中盤、エイミーがウェブカメラ越しにシェルドンを説得しようとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make a case for」の意味とニュアンス

make a case for
意味:〜を主張する、〜の論拠を述べる

ある立場や提案について、根拠を積み上げて「正当性を論証する」「擁護する」ことを表す表現です。単に意見を口にするのではなく、相手を納得させるために理由やデータを示す、というニュアンスが含まれます。make a strong case for(強く主張する)、make a compelling case for(説得力をもって論じる)のように、強調語を加えて使うこともよくあります。

この case は、もともと法廷で弁護士が展開する「主張・弁論」を指す言葉だとされています。証拠を一つずつ並べて陪審員を説得していく、あの弁護のイメージが根にあるため、make a case for は「ただの感想」ではなく「論理で押す」場面に向いた表現になっています。なお、台本では make the case for と the が使われていますが、一般には a を用いた make a case for の形で広く使われます。

【ここがポイント!】

  • 核は「法廷の弁護」、証拠を並べて立場を支持するイメージ
  • 単なる意見表明ではなく、根拠で相手を納得させる表現
  • strong / compelling など強調語と組み合わせると説得力が増す

『ビッグバン★セオリー』S04E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

寄付集めパーティーへの出席を拒むシェルドンを、エイミーがウェブカメラ越しに説得する場面です。感情ではなく利害に訴えて、シェルドンの学問的プライドと競争心を的確に突いていきます。理詰めの説得がどう効いていくかに注目です。

Amy: And consider this, without you to make the case for the physics department, the task will fall to people like Leonard and Rajesh.
(それにこう考えて。あなたが物理学科のために主張しなければ、その役目はレナードやラージのような人たちに回るのよ)

Sheldon: Are you trying to scare me? ‘Cause you’re succeeding.
(僕を怖がらせようとしているのか? なら成功しているぞ)

Amy: Well, then prepare to be terrified.
(なら、おびえる覚悟をしておきなさい)

The Big Bang Theory Season4 Episode15(The Benefactor Factor)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

エイミーが make the case for という言葉を選んでいる点に、彼女の説得のうまさが表れています。「あなたが物理学科のために論陣を張らなければ、その役目が他の人に渡る」と伝えることで、シェルドンの競争心と、同僚への対抗意識をまっすぐに刺激していると言えます。感情に訴えるのではなく、利害という論理で動かそうとするあたりが、神経生物学者であるエイミーらしい戦略です。続く「Are you trying to scare me?(怖がらせようとしているのか)」というシェルドンの返しは、その説得がすでに効きはじめていることを露呈しています。理屈で相手を追い込む会話のテンポが見どころと言えるでしょう。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

法廷に立つ弁護士の姿を思い浮かべてみてください。証拠を一つずつ机に並べ、陪審員を一歩ずつ納得させていく——make a case for は、まさにその「弁護の組み立て」をそのまま言葉にした表現です。エイミーがシェルドンに「物理学科のために弁護しなければ予算を奪われる」と迫る場面を、法廷で誰かを弁護する弁護士の絵と重ねてみましょう。「主張する」ではなく「証拠を積んで擁護する」という重みが、イメージごと記憶に残りやすくなります。

例文で覚える「make a case for」

会議や交渉で力を発揮する表現なので、ビジネスの場面を中心に、切り出しの形もあわせて見ていきましょう。

She made a strong case for working from home.
(彼女は在宅勤務を強く主張した)
会議で自分の提案を後押しするときの典型的な使い方です。strong を添えることで「説得力をもって論じた」という意味合いが加わります。

It’s hard to make a case for spending more on ads.
(広告費をこれ以上増やす論拠を立てるのは難しい)
否定的な文脈での使い方です。「主張するだけの根拠が見つからない」という、費用対効果を議論する場面で重宝します。

A: I still think we should launch next month.
B: Then let me make a case for waiting one more quarter.
(A:やっぱり来月ローンチすべきだと思うんだ。)
(B:なら、もう一四半期待つべき理由を主張させてくれ。)
Let me make a case for … は、自分の意見を切り出すときの定番フレーズです。相手と異なる立場を、根拠とともに丁寧に提示できます。

あわせて覚えたい関連表現

argue for
(〜を支持して論じる)
argue for はより直接的に「賛成の論を張る」表現です。make a case for は、そこに「根拠を積み上げる」というニュアンスがやや強く加わる点で違いがあります。

advocate for
(〜を擁護する、提唱する)
advocate for には、継続的・公的に支持し続けるという含みがあります。一度の議論でその場で主張するなら、make a case for のほうが自然です。

rest one’s case
(自分の主張を述べ終える、言いたいことは以上だ)
同じ case を使う表現で、同シーズンの第8話にも登場します。make a case で主張を組み立て、rest one’s case で締めくくる、という法廷由来のセットで覚えると整理しやすくなります。

Note|法廷の「弁論」から来た case

エイミーがシェルドンに「物理学科のために make the case for しなければ」と迫る場面ですが、この case という語が、なぜ「主張する」という意味を生むのかを見ていきます。

case はラテン語の casus(出来事、起こったこと)に由来するとされ、そこから「事例」「事件」へと意味を広げ、やがて法律の分野で「訴訟」「弁論・主張」を指すようになったと言われています。法廷で弁護士が証拠や証言を一つずつ提示し、陪審員を論理的に説得していく——その「主張を組み立てる」行為が、make a case for の核にあります。だからこのフレーズは、ただ意見を述べる state one’s opinion とは温度が違い、「根拠で相手を動かす」というビジネスや交渉の場面に強く結びついています。実際、英語圏のビジネスでは make a (business) case for が企画提案や予算交渉の定番表現として頻繁に使われます。

こうして見ると、エイミーが感情ではなく「論陣を張る(make the case)」という言葉でシェルドンを動かそうとしたのは、理屈を何より重んじる相手に対する、的確な一手だったと分かります。

法廷の弁論台が、日常のひとことの中に息づいているのです。

まとめ|エイミーの理詰めの説得から学ぶ make a case for

make a case for は、法廷の弁護のように、根拠を積み上げて「ある立場の正当性を主張する」表現です。単なる意見表明とは違い、相手を納得させるための論理を伴う点に特徴があります。

このひとことを使いこなせれば、会議や交渉で「私はこう思う」と言うだけでなく、「なぜそうすべきか」を筋道立てて伝えられるようになります。strong や compelling を添えれば、主張の重みもさらに増します。

自分の案を論理で後押ししたい場面を思い浮かべて、表現の幅を広げてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
ビジネス英語を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「make a case for」のような、仕事で使える英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
ビジネス英語が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次