「call into question」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S04E17で学ぶ英会話

「call into question」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ある一つの事実に気づいたとたん、「それって、そもそもこのお店、大丈夫なの?」と全体の信頼性まで疑いたくなった経験はありませんか。

そんなときに使える「call into question」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン4第17話の冒頭、シェルドンが行きつけのピザ店に電話をかけ、店員のイタリア語の理解度に難癖をつけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「call into question」の意味とニュアンス

call into question
意味:〜に疑問を投げかける、〜の信頼性や正当性を疑わしくする

ある事実や出来事が、別の物事の正しさ・信頼性・有効性を揺るがすときに使う表現です。単に「疑う(doubt)」と言うよりも、何らかの客観的な根拠があって、その結果として疑念が生じる、という流れが含まれています。

主語には人が立つこともありますが、多くの場合「ある事実・データ・出来事」が主語になり、「それが〜に疑問を投げかける」という形をとります。たとえば領収書の不足が報告書の正確さに、新しい発見が従来の常識に、といった具合です。

報道・議論・学術・ビジネスなど、根拠を示して何かの妥当性を問うフォーマルな文脈でよく登場します。日常会話でも使えますが、ややあらたまった響きを持つ表現だと押さえておくとよいでしょう。

【ここがポイント!】

  • 「question(問い)」を「call(呼び出す)」イメージ。事実が疑問を表舞台に呼び出してくる
  • 主語が人ではなく「事実・出来事」になりやすく、客観的に疑念を述べられるのが特徴
  • doubt より一段フォーマル。議論やビジネスで「妥当性そのものを問う」ときに効く一言

『ビッグバン★セオリー』S04E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

木曜恒例のピザの夜を守りたいシェルドンは、行きつけの「ルイジ・ピザ」に電話をかけます。ところが店員はイタリア語の挨拶すら通じない様子。几帳面なシェルドンは、その一点をもって店全体の「イタリアらしさ」に疑いの目を向けます。

Sheldon: ボナ・セーラ、ルイジ・ピザ。ボナ・セーラ。イタリア語で「こんばんは」という意味だよ。言わせてもらうけど、これをいちいち説明しなきゃならないこと自体が、君のリストランテの本物さに疑問を投げかけているよね?
(Buona sera, Luigi’s Pizza. Buona sera. It means good evening in Italian. May I say, having to explain that to you calls into question the authenticity of your ristorante?)

Leonard: はいはい、僕はもう出かけるよ。
(Okay, I’m out of here.)

The Big Bang Theory Season4 Episode17 (The Toast Derivation)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

店員が挨拶の意味を知らない、というごく些細な事実を、シェルドンは「店の正統性そのものが疑わしい」という大きな結論にまで一気に広げています。小さな観察を大げさな主張へと飛躍させる、彼ならではの論法がユーモアの核になっていると言えます。

ここでの call into question は、まさにフォーマルな響きを逆手に取った使い方です。たかがピザの注文電話に、まるで学術論文の査読のような重々しい言葉を持ち込むことで、シェルドンの理屈っぽさと滑稽さが同時に伝わってきます。背景には、木曜のピザの夜という「伝統」を何としても守りたいという彼のこだわりがにじんでいる点も見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

法廷で証人が問いの場に「呼び出される」場面を思い浮かべてみてください。ある事実が証言台に立ち、その背後にある物事の信頼性に対して「本当に正しいのか?」という問い(question)を突きつける――そんな絵を描くと、call into question の構図がつかめます。

シェルドンの場合は、「イタリア語が通じない」という一つの事実が証言台に立ち、ピザ店の正統性を問いの前に引きずり出しています。「小さな事実が、大きな疑問を呼び出す」という流れをイメージとして握っておくと、使いどころが自然と見えてきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「call into question」

何らかの根拠があって信頼性が揺らぐ、という流れを意識すると使いやすくなります。場面の異なる3つの例文で、感覚をつかんでいきましょう。

The missing receipts call into question the accuracy of his expense report.
(領収書の不足が、彼の経費報告書の正確さに疑問を投げかけている。)
経理が提出書類の不備を指摘する場面です。「事実→疑念」というこの表現の典型的な流れがそのまま表れています。

These new findings call into question everything we thought we knew.
(これらの新発見は、私たちが知っていると思っていたすべてに疑問を投げかける。)
研究結果やニュースで使われる硬めの言い回しです。everything と組み合わせると、常識がまるごと揺らぐスケール感が出ます。

A: His story keeps changing.
B: I know. It really calls into question whether we can trust him.
(A:彼の話、ころころ変わるよね。)
(B:そうなんだ。彼を信用していいのか、本当に疑わしくなってくるよ。)
友人同士でも、人の信頼性を論じるときには使えます。会話の中では「事実を受けて疑念を述べる」返しとして機能します。

あわせて覚えたい関連表現

cast doubt on
(〜に疑いを投げかける)
意味はほぼ同じですが、call into question のほうが「正当性・妥当性そのものを問う」フォーマルな響きで、cast doubt on はやや口語寄りに「疑わしく見せる」ニュアンスです。

question
(〜を疑問視する)
動詞単体の question は「I question that(私はそれを疑問に思う)」のように主語が人になりがちです。call into question は事実や出来事が主語に立ち、「結果として疑念が生じる」点が違います。

undermine
(〜を土台から損なう、弱める)
undermine は信頼や立場を実際に「弱体化させる」行為に焦点があります。call into question は疑念を「生じさせる」段階にとどまり、まだ結論は出ていない、という違いがあります。

Note|question を「呼び出す」――doubt ではない言葉選び

call into question を見て、「なぜ doubt(疑い)ではなく question(問い)を使うのだろう」と感じた方もいるかもしれません。この言葉選びには、英語ならではの感覚が隠れています。

doubt は「疑わしい」という気持ちそのものを指す言葉です。一方 question は「問い・質問」、つまり答えがまだ確定していない、これから検討される対象を意味します。call into question を直訳すると「問いの中へ呼び込む」。ある物事を、いったん「正しいかどうか改めて問い直される場」へ引き出す、という発想だと言われています。法廷で証人や証拠が問いの場に呼び出され、その真偽が検討される構図を思い浮かべると分かりやすいでしょう。だからこの表現は、「もう疑わしい」と決めつけるのではなく、「改めて検証の俎上に載せる」という、一歩引いた客観的な響きを持ちます。

シェルドンがピザ店に対してこの硬い表現を使うのも、表向きは「感情的に責めているのではなく、客観的に正統性を問うているだけ」という体裁だからこそ笑いになっています。

doubt ではなく question を選ぶ――その一語の違いに、英語の距離感が表れています。

まとめ|「事実が疑問を呼び出す」という発想

call into question は、ある事実や出来事が、別の物事の信頼性や正当性に疑念を生じさせるときの表現です。「疑う」と直接言うのではなく、事実のほうが疑問を呼び出してくる、という客観的な組み立てが特徴でした。

この言い回しを知っていると、人を名指しで責めずに「この点には疑問が残る」と冷静に指摘できるようになります。議論やビジネスメールなど、角を立てずに妥当性を問いたい場面で、ぐっと頼りになる一言です。

根拠を示しながら何かの正しさを問い直したくなったとき、表現の引き出しから取り出してみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
ビジネス英語を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「call into question」のような、仕事で使える英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
ビジネス英語が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次